むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 菜の花の豆知識

    天気予報では今週後半は雨続きです。しかし、かなり暖かくなるそうで、立春を前にして春の陽気となりそうです。私は最近スーパーや生協で菜の花を買って毎日食べています。さっとゆでておひたしにしたり味噌汁に入れたりします。同じアブラナ科でカブの葉とかブロッコリーなどとにた味わいです。春を感じさせられます。今日往診に出た際に加勢川の堤防を車で走ったら、土手は菜の花がたくさん咲いていました。あれって食べられるのかなー、と疑問が湧いてきました。私がいつも買う菜の花はもっと春菊みたいな葉っぱがついているのですが、河川敷に咲いている菜の花はひょろっと伸びた細い茎の先に花が咲いています。食用と野生は種類が違うのでしょうか?

    今ググってみて知らなかったことがたくさんありました。食用のは「なばな」というもので水耕栽培するそうです。土手に咲いているのは「なたね」ですね。おなじアブラナ科ですが品種が違うみたいです。菜の花というのはアブラナ科の黄色い花全般を指すそうで、なたねもブロッコリーも、カブや小松菜の花もぜんぶ菜の花と呼ぶそうです。びっくりです。

    さて、春の陽気でも発熱患者さんは毎日たくさん来院されます。最近はインフルエンザB型まで出現しています。毎日数名がB型です。以前から年末年始ぐらいまでがA型が流行り、2−3月頃B型が流行っていたので、従来の流行パタンに戻りつつあるようです。B型はA型より発熱等が若干軽い割に症状がダラダラと続くパタンをとることが多いと言われていました。今年のB型がどんな経過かは今からだんだんわかってくると思います。年末A型にかかり、年明けてB型にかかるという運の悪い人もいます。その上コロナも依然として多いので、気をつけましょう。

    話はかわりますが、特定健診の券を持っていてまだ使っていない人、たくさんいるかと思います。3月までが期限です。そろそろ使わないと間に合いませんよ。使わないともったいないのでぜひ受診の日に合わせて検診を受けられたらいかがでしょうか。もう一つ、肺炎球菌のワクチンの補助も3月までです。それを過ぎたら自費となります。4月からは65歳になる人達だけが補助の対象です。接種券をお持ちでしたら早めに使いましょう。当院では検診と予防接種は予約制です。来院前に電話でご確認いただけると助かります。

  • 風邪に抗生剤は不要?

    今週は正月からちょうど4週目にあたるので、定期受診の人が少ないと予想していました。通常、4週間処方の人が多いので、混み合うときはその4週後も多いし、暇なときはその4週後も暇になることが多いのです。正月やお盆の休みのあとはとくにそう言う傾向になりやすいです。しかし、蓋を開けてみたら発熱患者さんが多く、新患30名という忙しい一日となりました。私は、発熱患者さんでインフルエンザならタミフルやイナビルで治療していますが、コロナや扁桃炎などではほとんど漢方を使います。たまに漢方が飲めないということで西洋薬の処方をすることがあります。きちんと統計が取れるわけではないですが、経過を見ると漢方のほうがよく治っているんじゃないかと思います。

    このところ、風邪の西洋薬による治療は極力抗生剤を使わない流れとなっています。つかうとしても昔からある古い抗生剤を使うように推奨されており、新しい抗菌スペクトラムが広い薬は使わないようにという時代の流れです。私も、風邪の初期には極力抗生剤を使わず、漢方で様子を見る事が多いのですが、3−4日たって咳や痰が酷くなったと言われたら、抗生剤を処方することにしています。昔からの経験ですが、やはりこういうときは抗生剤は効果があると思います。あくまでも感染初期はウイルス感染なので抗生剤は無効です。

    話は変わって、先日韓国料理「トラヂ」で野菜をヤンニョムにあえてつくった浅漬キムチみたいな料理が出てきました。料理の名前はわかりませんが、発酵していないキムチという感じです。これは簡単にできそうだと思い、試しに玉ねぎをスライスして、沖縄の塩「ぬちまーす」をつかってしんなりさせたところに韓国唐辛子(キムチ用・粗挽き)と韓国製魚醤(イワシのナンプラー)と蒸したアサリ(冷凍食品)を混ぜて見ました。コクを出すため発酵したキムチの汁をスプーン1杯まぜてみたら、かなり店で食べたような味が再現できました。胡麻油をかけても美味しい。今思い出しましたが、実は私はこんな浅漬を30年ぐらい前に教えてもらったことがありました。菊池養生園で漢方の合宿があったときに講師として韓国から漢方の先生に来てもらい、講義の合間に即席キムチ作りを習ったのです。ニラ、大根やカブの葉、小松菜、菜の花。野菜は何でもできます。キムチ用唐辛子やナンプラーはKaldiや業務スーパーで手に入ります。

  • マラソンの季節

    昨日は福岡に漢方の勉強に行きました。日帰りできたのですが、せっかくだったので一泊して朝イチの新幹線で戻ってきました。結構週末にしないといけないことがたくさんあって博多ぶらぶらなんて暇はありません。今度漢方の講演を頼まれているのでそのスライド原稿を作ったり、税理士さんに渡す帳簿の準備をしたり、ジムで体力つくりのルーチンなどなど忙しい日曜です。

    カレンダーを見ていたら今年はうるう年だと気づきました。それから2月は短いのに祝日が2回もありますね。日本の祝日の多さは諸外国の中でもトップクラスです。外国は祝日など関係なく長期休暇を取りやすい環境にありますが、日本人はみんなで一緒に休まないと自分だけでは休みづらいという人が多いので、祝日が多いのかもしれません。しかし、これだと同じ日にみんながドライブに行ったりショッピングに行ったりするので、どこもかしこもとにかく混み合います。外国のように平日に各自が自分のプランで休んでくれると分散していいと思うのですが・・・。お隣中国は春節の大型連休だそうです。こちらはただでさえ人口が多いのにみんなが同じ週に休むので国民大移動となり交通機関などは相当な混雑みたいです。そして日本などに旅行に来る人も集中するので、観光地は中国からのお客さんでいっぱいになります。

    今日は郡市対抗女子駅伝がありました。どのチームもひいきなしに毎年応援しています。沿道で拍手をして「頑張ってー」と声をかけます。自分でもマラソン大会に出たとき、沿道からの声援は力になって嬉しかったからです。そういえば、熊本城マラソンまでもう少しとなりましたね。あとは体を壊さないようにコンディションを整えることです。ただ、最後にちょっと走り込んでおかないと本番がきついです。私の場合、本番2週間前ぐらいまでは毎日15km、週末は20km走っていました。走ったあとは膝などしっかりアイシングすること。整理運動をすること。ビタミンB,Cやアミノ酸(BCAAなど)をきちんととって疲労を残さないことなど気をつけましょう。

     

    トップランナー(往路)

  • 痛みと漢方

    「痛みと漢方」というシンポジウムに参加するため博多に来ています。福岡でペインクリニックをされている平田先生の主催する勉強会です。毎年参加しているので、これが7回目になります。ちょうど当院がオープンして7年なので、同じ年数が経っています。この勉強会は整形も産婦人科も内科も横断的に痛みに関係した疾患の漢方治療について毎年それぞれの専門家が発表します。そして最後に平田先生が痛みの専門医として難治症例をいかに考えいかに治療すればいいかを教えてくださいます。今日も素晴らしい講演をしていただき、大変勉強になりました。当院にも、いろんな病院に行ったけど治らなかったという難しい患者さんが漢方を求めて来院されます。わたしも、ここで勉強したことをもとにいろいろと考えて治療に取り組んでおり、胸痛、腰痛、手足の痺れなどあらゆる疾患にチャレンジしています。手術をしたけど治らない、みたいな症例は最初から難しいとわかっているので、漢方でなんとかしましょうと安請け合いはできません。頑張ってみます、と患者さんと共に戦う姿勢で臨むまでです。それでも、平田先生からいろいろ教えていただいたおかげで、難しい症例もある程度治せるようになってきました。

    私ぐらい漢方を長年勉強していると、こういう勉強会でもそうそう新しい話に出会うことはありません。今日も4時間にわたる勉強会で、なるほど、これを聞けてよかった、というキラッと光る情報は二つ三つあればいい方です。あとの9割ぐらいの時間は知っていることなのでただ聞き流しているだけです。それでも、そのたった数個の情報が価値があるのです。おそらくそれを聞けただけでたくさんの患者さんが救われる結果になると思います。

    さて、先日にわかベジタリアンになったと書きました。一方で、韓国料理屋さんで美味しいステーキ肉を焼いて食べて感動の旨さだったと書いたばかりですが、今日はせっかく博多に来たので、どうしても食べにいきたかったメキシカンのエルボラーチョ(博多駅ビル内)にいきました。ここでタコスを食べたら、また涙が出るほど美味い!!肉を食べるたびに涙が出そうなくらい感動します。こういう幸せを味わえるにわかベジタリアンは最高です。

  • にわかベジタリアン

    この正月からふと思い立ってベジタリアン(もどき)をやっています。ついでに朝から小さなパンを食べていたのも止めました。小麦(パン)と肉を極力控えることにしたのです。朝はパンのかわりに蒸した芋(さつまいもや里芋など)を1つ、あるいはバナナ1本。今までは炭水化物ダイエットで芋やバナナも避けてこの数年殆ど食べていませんでしたが、むしろ小麦(パン)のほうが体に悪いので、思い切って習慣を変えてみました。以前、昼は弁当に唐揚げなどをいっぱい入れてご飯抜きにしていました。しかし、いまは弁当の3分の1くらいご飯(玄米と白米を混ぜて炊いたもの)にして、唐揚げなどの揚げ物を半分以下に減らしました。そして、弁当箱をもう一つ用意して、こちらにはきゅうり、トマト、ミズナなどのサラダやほうれん草、菜の花、オクラなどをおひたしにしたものをたっぷり入れて野菜をたくさん食べることにしました。この方法を思いついたのは前に何度か書いた無印のレンジにかけられるフードコンテナ(タッパー)をたくさん買ったからです。

    そして晩御飯にはもやしのナムル、ほうれん草や小松菜のナムル、カブの酢漬け、豆腐とキノコの味噌汁、野菜炒めなど大量の野菜料理を5−6品。しめに少量のご飯にキムチ、納豆、しらすなどを載せて食べます。タンパクが足りないので、大豆から作った大豆ミートを野菜炒めに入れます。大豆ミートは驚くほど進化しており、ひき肉だけでなく焼肉ができるレベルのものもあります。グリーン・カルチャーというオンラインショップで買えます。プラントベース(植物由来)のチャーシュー、ソーセージ、餃子、唐揚げ、生姜焼き、プルコギ、酢豚などいろんなメニューがあります。

    約1ヶ月このような野菜中心の食事にしていましたが、昨日たまたま外食する約束があり、下通りの韓国料理「도라지」に行ったところ、ステーキ用の肉をサムギョプサルのようにキムチと一緒に焼いて食べる料理が出てきました。ひさしぶりの肉料理!うますぎ!こんな美味しいのはじめて食べたと思いました。やっぱり本物の肉は美味しい。久しぶりに食べたことで感動もひときわ。肉はまた1ヶ月後に食べるとしよう。