むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 旅行者の体調不良

    連休明け、予想通り忙しい一日でした。風邪の患者さんも多く、子供さんの頭痛やめまいといった症状もあり、一日目まぐるしく働きました。100名を超える数となりました。特に午後は難しい新患さんが続いたため待ち時間が長くなってしまいすいませんでした。せっかく来た患者さんにはできるだけ元気になって帰っていただいきたいので、どうしてもある程度時間が必要です。

    ところで、やはり連休明けの外来らしい患者さんといえば、海外旅行帰りの体調不良です。ベトナムに行ってきたとか、韓国に行ってきたとかいろいろな患者さんがいて、体調を壊して来院されました。旅行帰りの体調不良はちょっと神経を使います。行った先により、マラリアとか何かわからない感染性胃腸炎(旅行者胃腸炎)とか単なる過労や睡眠不足とか、疾患の可能性が通常より広いから重大な疾患を見逃さないようにあれこれ考えるのです。私も世界中何10カ国も旅行したことがあるので、旅行者の体調不良のいろんなパタンを見聞きしています。例えば下痢したときに考えられるのは、コレラとか赤痢とかサルモネラのようなひどいものもありますが、現地の水が硬水でミネラル豊富なため下痢する場合もあります。韓国では辛いものを食べすぎて下痢する事があり、中国では料理用の油が合わずに下痢することがあります。インドでは買った飲料しか飲まない様に注意していても店で出てきたドリンクの氷にあたることもあると言われています。

    海外旅行は楽しいですが、辛いのは長時間飛行機に乗ることでしょう。以前、エコノミークラス症候群と言われた疾患があります。正式には深部静脈血栓症に伴う肺塞栓症です。これは足を動かさず長時間過ごすことで静脈の鬱滞が起こり、結果的に血栓ができてしまい、飛行機から降りて歩き始めると足にできた血栓が心臓に流れてきて肺に詰まって突然ショック状態となるものです。ひどいときは即死ですが、軽いときはちょっと息苦しいくらいで済む場合があります。もし長距離飛行機で移動したあとそのような症状がある場合、検査したほうがいいと思います。ビジネスクラスに乗っても起こります。地震の後で車中泊をした人たちにも多発したため、血栓予防の啓蒙活動が盛んでした。