むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • フラッシュバックの漢方治療

    年が明けて超多忙な日が続いています。仕事始めが木曜で良かったです。あと一日働けばまた連休となります。ここで一旦体調を整えないと、来週は今週よりさらに忙しくなる予定です。私たちクリニックを経営する側からすると、正月やゴールデンウィークやお盆の休みなどは本当に頭が痛いです。休みはいいのですが、休みの分のしわ寄せが休み明けに怒涛のごとく来るため、体がもちません。

    TVをつけると能登半島地震のニュースばかりです。熊本地震を経験した私たちは、当時の辛かったことを思い出して胸が痛みます。あれから8年も経ったのに、災害救助の現場はあまり進化していません。これから南海トラフ地震や首都直下型地震なども予想される中、スピードとパワーで被災者を救援する仕組みづくりを本気でやっておかないと間に合わないと思います。ところで、当時の熊本地震のことがフラッシュバックして涙が出たり不安・不眠・抑うつなどの症状が出ている患者さんがこられます。PTSDといいます。フラッシュバックは神田橋処方という漢方がとても良く効きます。この処方はツムラなどの処方ではありませんが、エキス製剤を2つ組み合わせて治療します。フラッシュバックで困っている方がいればご相談ください。

    話は変わって、昨日のブログで指示が頭に入らないブレインフォグの治療について書きました。これとは別の病態で、幼少期から学校の先生に落ち着きがないと指摘されたり、じっと机にすわって勉強できないとか、部屋が片付かずゴミ部屋になっており、何をどこにおいたかわからず常に探しものをしているとか、そう言う人が社会人になって仕事が覚えられない、上司からの指示が入らないという人がいます。これは、一見その人がだらしないだけと捉えられているかもしれませんが、発達障害かもしれません。就職してもミスが多くて上司に怒られ、鬱とか適応障害と言われて転職を繰り返すようなら、発達の問題を考慮したらうまくいく場合があります。

    白水温泉から見た外輪山に沈む夕日