むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 今年の出来事:チャットGPTの登場

    大晦日となりました。今年もいろいろありました。年初には想像もつかない出来事ばかりだったと思います。土曜の昼にいつも仕事から帰るとき車のFMで聞く福山雅治の「福のラジオ」が今日もあっていました。その番組で、福山さんが初詣で神様に頼みたいことを話していました。それは、「病気と事故さえなければあとはなんとか自分で頑張ります」と言っていました。ほんとにそうだなーと思います。そう考えると、2023年を振り返ってみると、病気も事故もなかったことはなにより幸せだったなーとつくづく感謝です。

    年末年始の休み中レセプトチェックをしないといけないのですが、貴重なお休みにレセチェクではもったいないので、しばし仕事を忘れてリフレッシュに専念しました。とはいえ特別なものではなく、阿蘇の久木野温泉、ジム、買い物、大掃除、洗濯、Netflixで韓ドラなどなどをして過ごしています。今年は年賀状を書いていません。ハガキは少し準備しましたが、来た人に返事をかくだけにしようと思っています。このところ高齢社会・多死社会に突入し、人口減少がドンドン進んでいます。それに伴い、喪中はがきもたくさん届いており、うっかり年賀状など出せないのでもう出さないに限る、と思っているところです。報道によると、来年ハガキなどの送料が値上げになるそうなので、今後年賀状を書く人は激減することでしょう。メールやLINE、Facebookなどで十分だと思います。

    今年を振り返って。この一年を振り返って大きな出来事、それはChatGPTが使えるようになったことです。ご存知生成AI(人工知能)のことです。これが公開されたおかげで、英文診断書など面倒な書類づくりがあっという間にできるようになりました。これまで、内容の正しさ、英語の文法の正しさなどを考えるとあれこれ悩むところが多かったのですが、ChatGPTを使うと診断書としての体裁まで整えた文章を書いてくれます。また、診断に苦慮する症例についてもAIに相談すると、あれこれ鑑別診断を教えてくれます。こんなすごいAIの登場で職場を追われてしまう仕事もありますが、うまくつかうことで仕事効率をあげて今までの何倍もの仕事をして、時代の流れに乗りおくれないようにしたいものです。

    鐘の向こうに東京タワーが見えてます 増上寺

  • 今年も残すところあと2日

    銀行や郵便局が開いている日に仕事を休むのは年に1回か2回です。一つはお盆休み、そしてもう一つが年末の大納会の日、つまり今日。通常ATMで済む用事はいつでもいいのですが、どうしても窓口に並ばないといけないことがたまにあるので、それはこの日を逃すとまた半年後ということになります。そう言うわけで、今日は忙しい一日でした。10年前に定額預金(郵貯)した通帳が出てきた(忘れていた)のですが、どの印鑑を使って通帳を作ったかわかりません。最近は通帳に印鑑が押してないので10年前にどれを使ったかなんて全然思い出しません。そこで窓口にこれかなと思う印鑑を持っていったところ、それではないと言われました。じゃあ、その他思い当たるものをいくつか取ってきます、と言ったら、大丈夫です、と違う印鑑のままで全額下ろすことができました。免許証が印鑑代わりになったみたいです。気が利く窓口のお姉さん、ありがとう。もう一つ驚いたのは10年も預金していたのに利子はたった500円でした。今朝、久木野の温泉に入った値段より安い!

    私はメインバンクに住信SBI銀行を使っています。ATMなどで手数料が殆どかからないし、ネット振込手数料も20件まで無料なのでほぼただです。クリニックは肥後銀行のローンがあるので、メインの取引は肥後銀行を使うのですが、取引先やスタッフの給料の振込などで毎月相当額の振込手数料がかかっていたので、SBI銀行の法人口座も作ってそこからネット振込するようにしたら、手数料が半分以下になりました。そんなこんなで私個人とクリニックの法人の口座を合わせると肥後銀行に4つ、SBI銀行に2つ、郵貯に1つ、熊本銀行に1つ。主催する学会の口座も1つと口座が多すぎて訳が分からなくなります。また、それぞれにATMカードもあり、暗証番号もわすれそうになります。そこで、ネットバンキングの使い勝手がわるくてATMも少額しか下ろせない郵貯は不便この上ないので全部おろして解約しようと思い、今日に至ったわけです。

    さて、今年を振り返っての話題。今日は個人的な話を書きます。長男が東京の医大を無事卒業し、国家試験も合格して研修医となりました。それとほぼ同時に、前から付き合っていた彼女と結婚しました。私はなかなか東京まで会いに行く時間がないので新居などまだ見ていませんが、めでたい一年でした。

  • 29日から1月3日までお休みです

    28日は仕事納めでした。例年より1日多くお休みをいただきました。予定があるわけではないのですが、レセプトをチェックするのにほとんど時間がないため、スタッフは夕方残業して作業してくれました。私も帳簿付けとかお釣りの小銭を用意したりとか年内にしておきたいことがたくさんあります。29日はクリニックはお休みですが、私は銀行に行ったり郵便局にいったりでいろいろ予定が詰まっています。洗濯や大掃除なども残っているのでしないといけないことをリストアップして、効率的に終わらせるつもりです。貴重なお休みなので、仕事ばかりでなく美味しいものを食べたり実家に行ったり、と休みにしかできないことをしようと思っています。

    さて、今年を振り返った話題:今年は医薬品不足が大問題となった1年でした。今も咳止め、漢方、ビタミン剤その他ないものだらけです。内科医から薬を取ったら何もできません。私たちは同じ効能の薬(例えば血圧の治療薬)でさえもどれでもいいわけでなく細かいデータ分析とエビデンス(科学的根拠)をもとに処方をセレクトしています。それが思ったように入手できないとなると2番手、3番手の処方を出さざるを得なくなります。当然治療成績は下がります。私たちは日頃からより良い医療、ベストな選択をして提供したいと思っており、医薬品不足でそれができないのはとても辛い1年でした。

    もう一つ、今年はコロナ後遺症の治療に専念しました。漢方を駆使して治療しました。それ以外にもビタミン剤やオメガ3その他効きそうなものは何でも使いました。おかげで随分治療効果も上がり、多くの患者さんを救うことができました。それ以外にも、朝起きられないために学校に行けないという中高生に漢方を出すことで体質改善をはかり、元気になった子供さんたちがたくさん出たのは嬉しかったです。朝学校に行く前にお腹が痛くなりトイレにこもって出てこない、という過敏性腸のお子さんも漢方治療で何人も良くなりました。これからも、漢方の知識と経験を活かして、いろんな難しい症例にチャレンジしていきたいと思います。

  • 葛根湯が入手困難

    当院の年内の診療は28日まで通常通りで、29日から1月3日までお休みとなります。正月に薬が切れそうなら28日中にぜひ薬を取りに来ておいてください。特に血圧、糖尿、睡眠、鬱の薬などは急に飲まなくなると反動で悪くなります。どうしても来院の都合がつかないけど正月明けまで薬が持たないという場合は一日おきに飲むようにしてください。完全に切らした状態が数日続くのはよくありません。最悪の場合、地域医療センター(医師会病院)で薬をもらうことはできますが、わずか数日分しかもらえません。

    これまで何度も書いていますが、咳止めは一切手に入りません。コロナもインフルも多いこの時期に困ったものです。実は今日薬問屋さんから葛根湯が出荷制限になったと通知がありました。いままでかなりふんだんに処方していましたが、出せなくなります。インフルエンザはタミフルがあるので漢方は使わないことにします。コロナはいい治療法もないので当院ではほとんど漢方でした。これは漢方無しで治療するのが難しいのでなんとか葛根湯の在庫を都合つけて出したいと思います。問題は肩こり。これは葛根湯でなくていいので処方を中止します。少ない医療資源を大切に使いたいと思います。実は、その大切な漢方を出した患者さんが、2−3日後に再来して、この前のはよく見たら漢方だった。もっと効く薬をくれ、と言われることがたまにあります。あーもったいないことをした、と後悔します。貴重な漢方を貴重品と理解しない人につかうのは猫に小判。他にも風邪の初日に抗生剤がほしいと言われる患者さんがいます。今どきそんな処方をしたら笑いものになるので、抗生剤が必要な理由(副鼻腔炎とか溶連菌感染など)がはっきりしていないとまず抗生剤を出しません。そこで私は葛根湯などの漢方を出していたのですが、葛根湯がなくなると風邪の初期にとても困ったことになります。

    さて、今年を振り返っての話題。このところ何度も書いたことですが、太陽光パネルを設置したのは大きな出来事。屋根が大きいのでたくさん乗せることができました。今日は快晴でポカポカした陽気だったので、発電も好調でした。太陽光パネルは元を取った頃に寿命となり、結局廃棄するときに相当環境に悪いという話もあり、トータルでエコなのかどうかわかりません。しかし、日々天気さえ良ければ冷房も暖房も電気代を気にせず使えるという点と、蓄電することで停電時なども電子カルテが普通に使える点では嬉しいですね。屋根に40枚ほどのパネルと、1軒屋の1日分の電力がたまる蓄電池を設置してもエコーの機械1台分くらいの値段です。医療機器が高いのでこういう買い物は安く感じる上に毎月の電気代がかなり下がるメリットがあるので買ってハッピーでした。

  • お金の賢い減らし方

    「90歳までに使い切るーお金の賢い減らし方(大江英樹 著)」という本を読みました。汗水流して働いて、老後も贅沢せず貯金して、結局死ぬときが一番金持ち、では悲しすぎる。なぜこんなことになるかと言うと、老後に一人あたり2千万かかるという数字が独り歩きして、夫婦で4千万なんて持っていないと不安が大きくてつかうに使えず溜め込んでしまう。あの世にお金は持っていけないのは周知の通り。稼いだお金は賢く使い切りましょうというお話です。あまり具体的な例は書いてないのでハウツーものではなく、そうだよね~と感じればあとは各自で考えて実行することです。

    この本に書いてあったことでなるいほどと思ったことを一つ紹介します。それは、タンス預金は死に金だということ。お金は社会の血液で、循環することで人は生活することができます。稼いだお金で商品を買えばその会社が潤うし、会社の株式を買えばその会社を応援することもできる。使わないお金を貯金しておけば、銀行がそのお金をいろんな会社に融資するので、社会のどこかに役に立つ。しかし、タンスの中にしまってしまったお金は誰も幸せにしない。なるほど!ホントだ、その通りだ、今までそんなふうに考えたことなかった。お金というのは循環させてはじめて活きるのです。物はそれを活かす人の所に集まるといいます。タクシーの運転手なら毎日洗車をしてピカピカにするでしょう。大工さんなら大工道具の手入れを欠かさないでしょう。物を粗末にするひとはその仕事で成功できません。このことを考えると、お金をタンスに仕舞ってしまい、活かさないのはお金を粗末にしているのと同じことです。そんな人のところにはお金は集まりません。お金を活かすためには、自分のためでも人の為でも社会のためでもいいので有効につかうことなのです。

    さて、今日も今年を振り返っての話題です。3月末にふと思い立って4月に始まるNHKハングル講座と中国語講座を聞くことにしました。すぐにテキストを買ってきて準備万端。ちょうど患者さんからの情報でNHKゴガクというアプリを使うと1週間遅れの番組をオンディマンドで聴けるとわかり、助かりました。毎日定時にラジオを聞くのは難しいですが、オンディマンドならスキマ時間の有効活用ができます。おかげで絶対無理と思っていたハングルがまあまあ読めるようになりました。今のところ1日も欠かさず全部聞いています。これからも続けます。最近は韓ドラをみて風景のビルの看板とか字幕もたまに理解できて、ドラマの理解が深くなった気がします。