むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 老後は都会に住みましょう

    朝から雪が降って本格的に冷え込みました。日中訪問診療に出かけるときも2度くらいしかありませんでした。夜に雪が降って明日のあさ積もったりしたら歩いて出勤するしかないかも、と思いましたが、そこまで天気は崩れなさそうでホッとしています。昼に阿蘇の方を見たら山頂は白くなっていました。あちらは結構降っているみたいです。帰宅の際に車に乗ったらカーナビから大雪に警戒し不要不急の外出を控えるようにとアナウンスが出てきました。こんなこと今までではじめてです。当院は小高い丘の上に建っているのでどちらの方向からくるにしても坂道を登る必要があります。道路が凍結していると坂道はあぶないので、朝早く来院する予定の方は十分注意してご来院ください。

    さて、この極寒の中、前の職場で一緒に漢方の仕事をしていた薬剤師のIさんが久しぶりに熊本に来たので一緒に食事をしました。彼はいま東京で漢方薬局をしていて、生薬にも対応し、オンラインで処方箋を受けつけて全国に発送できると言うことです。すごいですね。薬局はたいていクリニックの隣に建っていて、患者さんは病院を出たら隣の薬局で薬をもらうのが通常の流れです。しかし、このシステムだと東京の薬局で全国の処方箋をうけて薬を届けてくれます。今、葛根湯も麻黄湯もなくて困っているという話題を昨日書きました。このIさんの薬局なら生薬で葛根湯でもなんでも作ってくれます。まさに救世主です。すでにオンラインのインフラはどこでも整備されているので、これからはこういう形態で日本全国を相手に仕事をする時代だと思います。

    私達は一人では生きられません。みんなの助けが必要です。人と人との化学反応で新しいものが生み出されます。人はみなそれぞれ得意なことがあります。野菜づくりが上手い人、家を作るのが上手い人、子供の世話をするのが上手い人など。みなそれぞれが得意分野を活かして助け合います。そう考えると都会が効率がいいのは当然のこと。国はこれから人口減少する日本で、過疎化する田舎の集落をへらして皆が街に集まって効率的に住むことを推奨しています。病院やスーパーなどは田舎に作らないように誘導されています。バスなどの公共交通も田舎は減らしてまちなかだけで運営するほうが効率的です。まちがっても老後は田舎で過ごそうなんて思わないほうがいいです。車の免許を返納したら何もできなくなります。老後ほど都会で、病院やスーパーの近くに住むべきです。そうすることで年をとっても自立して過ごせます。