むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 自然免疫

    昨日は、中学時代の担任の先生から電話をいただきました。私が高校受験で私立を受けず公立1本だったこと、風邪も引かずに3年間無欠席だったことなどよく覚えておられました。そして、人に感謝される仕事につけたのはうれしいことだね、丈夫な体に産んでくれた両親には感謝しないとね、と言われました。まさにそのとおりです。そして、この年になってもこういう話をしてくれるのはさすが当時の担任の先生です。ありがたいことです。思い返すと私は大学受験でも私立を受けていません。受験はいつも一本槍でした。

    医者になってからは結構風邪を引きました。最初大学病院の第2内科というところで研修をしたのですが、血液内科だったので、重症患者さんが多くて常に肺炎などの感染症が身近にいたためだと思います。アメリカから帰国してからは循環器内科に移ったのですが、循環器は高血圧などの専門家として外来診察をすることが多く、めったに感染症を見ないため、風邪を移されることもほとんどなくなりました。

    その後、一般内科として桜十字病院でしばらく仕事をしましたが、やはり風邪の患者さんをたくさん見るとうつる確率が上がります。しかし1−2年もすると、一通りの感染症に対しては自然免疫がついて、インフルエンザも何も全くかからなくなりました。それ以来、現在に至ります。毎日コロナの患者さんや感染性胃腸炎の患者さんの診察をしていますが、うつることはありません。もちろん診察後の手洗いはきちんとしていますが、職業柄獲得した免疫だと思います。私の身近にいるナースも皆丈夫です。私と同じく仕事の上で免疫を獲得しているのだと思います。