むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ダイエットの漢方と食事療法と

    最近はダイエットの漢方を希望してこられる方が結構おられます。処方はいくつかあるのですが、飲めば痩せるというほど簡単ではありません。せっかく薬を飲むのだから間食を控えたり運動したりしないと効率よく痩せません。一番いいのはいつまでに何キロになりたいという具体的な目標がはっきりしている場合です。結婚式を控えているとか来年の検診では肥満を指摘されないようにしたいとか、モチベーションや目標はそれぞれでしょうが、目標もなくただ漢方を飲むだけではもったいないと思います。

    ダイエットのための食事療法は、基本糖質制限と脂の摂取を制限することです。糖質というのは炭水化物全般です。甘いものだけではありません。ご飯も麺もパンも糖質です。食べると血糖が上がるのですが、正常の人の場合インスリンが出て血糖の上昇を抑えます。このインスリンが肥満を作るのです。血糖をあげない食べ方をすれば炭水化物を多少食べても大丈夫です。最近菊芋が注目されていますが面倒です。私のおすすめは舞茸です。食事の一番最初に舞茸を炒めたりスープにしたりしたものを食べてから食事すると血糖の上がりが抑えられます。緑豆春雨にも似た効果があります。春雨はスーパーで見ると馬鈴薯澱粉と書いてあるのもあります。これはじゃがいも由来ですからだめです。気をつけてください。

    脂の摂取を抑えるにはグリルで網焼きにするのがいいと思います。脂成分は下に落ちます。フライパンで焼いたり煮込み料理にすると脂は全部入ってしまいます。食べていい油はサーモンやイワシなどの魚の脂とオリーブオイルです。香りが好きなら炒め物にココナッツオイルもいいです。せっかくダイエットするなら、このような食事の基本をマスターして積極的に取り組んでみましょう。