むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • めまいの漢方

    土曜は今週も診療のあとは学校心臓健診で大忙しでした。夕方仕事が終わって、久しぶりに製薬会社の主催する勉強会にリアル参加しました。今、講演会は9割以上WEB開催なので、勉強にはなりますが、友人のドクターとあって話すことはありません。今日は久しぶりに会に参加したので、懐かしい面々とあってコロナ前を思い出すひとときでした。しかし、勉強に関しては自宅でパソコンの画面で参加したほうが身につくようです。会場ではスライドが遠くてよく見えないからです。

    たまたまNHKのテレビで英語の番組をみたら、フワちゃんがレポートしていました。むちゃくちゃナチュラルで元気いっぱいの英語を話すので驚きました。はっきり言って昨日書いたNHKラジオ基礎英語の先生より発音がいいです。WIKIで調べたら、帰国子女でロスに小4までいたそうです。英語というのは、試験のために勉強する人がほとんどだと思いますが、本来はコミュニケーションツールです。自分の言いたいことや感情を伝えることができれば文法など少しおかしくてもOKです。その点、フワちゃんの英語力はすごいと思いました。また、フワちゃんの本名が不破さんだと知ってこれも驚き。むかし共産党の委員長にそんな名前の人がいましたね。不破と書くと硬い人みたいですがフワちゃんとかくと柔らかい人のように聞こえるのは不思議ですね。

    梅雨はめまいのシーズンです。雨が降ると頭痛がするという人も多いですが、めまいも結構います。漢方では五苓散や苓桂朮甘湯を使います。一方、天気と関係ないめまいもあります。発作性頭位めまい症というのは耳石という石が原因です。メニエール病はストレスが関与しています。もう一つ、更年期などで自律神経失調のめまいというのがあります。これは、加味逍遥散や女神散の出番となります。

  • ワクチンの効果が・・!

    日経ビジネスオンラインをみていたら、おととい付の記事で「ワクチン2回接種の人は未接種の人よりコロナ陽性率が高かった」という驚きの結果が報告されていた。ネタは厚労省の感染症対策アドバイザリーボードに提出された資料(5月11日)と書いてあります。これまで、YouTubeなどで陰謀論者とか反ワクチン派の人たちがさんざん言ってきたことが現実になっています。これから3回目4回目と進める前にデータを振り返ってきちんと有用性を確かめないと大変なことだと思います。この辺の裏情報(多分ガセネタ)は山のように聞いているのですが、ここには書けません。科学者がきちんと偏見(忖度)なしにデータを分析していただきたいものです。

    毎朝通勤時に車のラジオで基礎英語を聞いているのですが、日本人の先生の発音が悪すぎて聞くに耐えません。一人は鈴木福くんが出演しているもので、もう一つはその前後にあるもの、男の先生が日本語も英語も驚くべき棒読み。そして、ダイアログの英会話のシチュエーションがあまりにばかばかしい。クラスにカッパの子がいるとか、鎧を着た兵士が鉄仮面の隙間からパスタを飛ばすとか、わけわかりません。中高生がこんなストーリーを楽しめるのかと思います。今の中高生はもっと大人だと思います。NHKもっと頑張れ。私は半年くらい聞いたけどもう聞きたくなくなったのでやめます。そういえば、NHKラジオ第2放送(英会話などのチャンネル)は近々廃止されると聞きました。英会話番組はどうなるのでしょう?

    もうひとつ、気に入らないもので思い出しました。私は毎朝クリニックの玄関前の落ち葉の掃除をしています。その時ちょうど向いの公園からラジオ体操の音が聞こえてきます。ラジオ体操第1で軽やかなピアノのリズムはいいのですが、中盤あたりで体をグルンと回すところで、突然低くて遅いリズムになるところがあります。急に1オクターブぐらい下の音階になるところがきらいです。

    話は飛びますが、周辺の音(テレビの音、人の話し声など)や光などに対してとても過敏になり頭痛がしたり気分が悪くなる人がいます。音光の過敏症です。これは、悩んでいないでご相談ください。なんとかなる(治療可能な)場合があります。

  • 久しぶりに梅酒をつけました

    月初めは先月の診療の記録を全部チェックしないといけないのですが、昨日は医師会から学校検診の心電図450枚を判読してほしいと持ってこられたので、一気に仕事がたて込みました。そんな日に、偶然患者さんから庭で取れたという梅を大量にいただきました。結構熟れていたので、置いておくと痛みそうで、これも急を要します。夜遅くまであいているスーパーキッドに梅酒をつけるボトルとリカーを買いに行き、梅酒をつけました。自分で梅酒を作るのは相当久しぶりす。キッチンの棚の奥から昔作った梅酒を取り出してみたら、なんと17年も前に作ったものでした。貴重品です。そのままにしても邪魔なので、久しぶりに瓶を開けて梅酒をソーダ割りにして飲みました。美味い!17年もの!

    昨日つけた梅酒も3ヶ月位で飲めるそうなので、楽しみに待つとします。そんなことで、夜は全く書類をチェックする時間がなく、仕方ないので朝4時半におきて仕事開始です。診療の記録500枚と心電図450枚であわせて950枚のチェックを朝の始業前に済ませました。めまいがしそうです。最近、このように早起きして仕事を済ますことを「朝活」と呼ぶそうです。私は通常は毎朝5時におきて8時ぐらいまでの3時間が唯一ゆっくりと仕事に集中できる時間です。新聞を読んで、コーヒーを飲んで、職場まで通勤する時間を差し引くと、実際に使える時間は2時間です。それが私の宝です。

    「漬ける」で思い出しましたが、韓国マーケットのYesマートでキムチ用の唐辛子ペーストを見つけました。浅漬にした野菜にこのペーストを塗ってボトルに漬け込むと発酵してキムチができます。白菜のキムチなどは買えばいいので、冷蔵庫にあったニラをザクザクと10センチくらいに切ってこのペーストに漬けました。2週間ほどたったら、びっくりするほど美味しいニラキムチができました。これは売っていないので自作にかぎります。超簡単でした。

  • 梅雨入り間近

    梅雨入り前のしばし晴れの日が続いています。来週くらいから梅雨入りだと思います。すでに梅雨に入っている沖縄では集中豪雨のニュースがあっていました。あんな梅雨前線が本土にかかってくると災害が起こることは間違いないと思います。水害は地震と同じで起こってしまったらどうしようもない気がします。唯一できることは、川や崖のそばに住まないことです。過去に水害にあったところはいつかまた繰り返す危険があります。これから引っ越そうとか土地を買おうと思っている人は、ぜひそこに住むお年寄りに聞いてみましょう。ただ、最近は50年に一度級の豪雨が毎年どこかで降っているので、お年寄りの記憶に頼っても仕方ないかもしれないですね。ハザードマップは忘れずに確認しておきましょう。

    最近、電気自動車の軽が出たとニュースで見ました。三菱と日産が共同で開発したもので補助金を使えば180万円くらいで買えるそうです。その価格なら普通の軽自動車と同じ価格帯なので、買ってもいいかなと思います。ガソリンもどんどん値上がりしているので、環境だけでなくお財布にも優しいかもです。ただ、話が最初の方に戻りますが、豪雨のときや道が冠水しているとき電気自動車は怖いですね。ショートしたり感電したりしないのでしょうか?ガソリン車より水に弱い気がするので、災害時には弱いのではないかと思います。日産リーフは停電したときそのバッテリーを家の電源にできると言っていましたが、そうすると車が動けなくなります。停電していると車も充電できないので、いったいどうするんだろうと思ってしまいます。

    熊本地震の経験からすると、田舎に住んでいれば、食料や水はたいして備蓄しておかなくても大丈夫。炊き出しもあったし、水も配給されました。私は、江津湖の湧き水を汲みに行って飲みました。大事なのは、災害時に怪我しないこと、命だけは安全を確保すること、それだけです。寝袋やランタンなどキャンプグッズはサバイバルにとても役に立ちます。買っておくとレジャーにもいいし、いざというときにも使えます。先日東京の直下型地震があったときの被害額の想定のニュースを見ましたが、都会は人口が多いので食料の配給もあてにならないかもしれません。各自での備蓄は必要でしょう。

  • 漢方処方の時に考えること

    オンライン診療の準備をしていると、ちょうどいいタイミングで「オンライン診療のはじめ方」というWEBセミナーがありました。メドピアという医療専門のWEB情報の会社の主催で、信用できそうだったので申し込んでみました。診療後帰宅してセミナーが始まりました。先程セミナーが終わりましたが、とても勉強になりました。やっぱり、厚労省のe-ラーニングだけでわかったようでも、それを実務に落とし込むといろんなチェックポイントが明らかになります。おそらく、厚生局から許可が出るまで1ヶ月以上かかるので、その間にいろんな準備をしようと思います。

    こうは書いていますが、今後オンライン診療をどんどんするわけではありません。県外などに住んでいてどうしても私の診察を受けたいという人向けです。漢方専門外来とコロナ後遺症外来が中心になると思います。忙しいから来院できない血圧患者さんなどはいずれ対象とするかもしれませんが、今のところそれをするとマンパワー的に対応できなくなるので、疾患を絞って実践します。コロナはだいぶ落ち着いていますが、いつかからないとも限りません。もし隔離期間中に薬が切れそうだという場合もオンライン診療の対象とするつもりです。

    私が漢方を処方するとき、漢方独特の脈診とか舌診という方法を使いますが、もう一つ不思議な技を使っています。それは、説明するのが難しいのですが、隣に座ってもらった患者さんと病状や病歴について話しているうちにだんだん、私と患者さんの波動が同期してくるような感覚で、患者さんのどこがどんなふうに辛いのかまるで自分の体のように感じられるのです。その感覚が得られた瞬間処方が決まります。いつもその域まで達するわけではないのですが、患者さんが自分のことを手にとるようにきちんと表現されればうまくいく確率が高くなります。逆に、何がどう困っているのか教えてくれないと、ピンとこないので処方にも迷いが生じます。この感覚がオンラインでも得られるのかが私としては心配です。