むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 暑くても体を冷やしすぎないように

    梅雨のなか休みで晴れましたが暑い一日でした。もうすでに夏バテの薬を取りに来られる患者さんがたくさんいます。夏バテには清暑益気湯という漢方を使います。暑さによる疲れが取れない時にとても良く効きます。暑いからといって冷たいものばかり飲みすぎるとお腹が痛くなります。その際は安中散を使います。炎天下で交通整理や建築関係、農業、あるいはスポーツをする人たちは熱中症対策に黄連解毒湯をおすすめしています。

    暑いと食べたくなるのがアイスクリームです。小さいのをちょっと食べる程度なら問題ないのですが、毎日たくさん食べるとてきめん糖尿が悪化したりします。コーラなどの清涼飲料水も大量のブドウ糖果糖エキスで味つけされているので、血糖もですが、中性脂肪が上がり、健康には大いに問題です。冷たいものを飲むとしても麦茶や緑茶の冷えたやつがいいと思います。そういう私は、夏でもアツアツのお茶を魔法瓶に入れて職場に持っていきます。フーフーしながら飲んでいます。お酒は年中焼酎のお湯割りを飲みます。沖縄の泡盛でさえお湯割りにして飲みます。ビールは体が冷えるので好みません。

    ご存知と思いますが、がん細胞は高体温が苦手です。正常細胞はどうもないくらいの高温でもがん細胞は死滅します。今では癌の温熱療法というのがあります。ただ、日頃から体を冷やさないことが重要と思います。スポーツで汗を流すのもサウナで体温を上げるのもいいと思います。薄着して冷たいものを好んで食べたり飲んだりするとがん細胞にとっては天国。そうそう、甘いものもがん細胞は大好きです。こう考えると、がんの予防には体を冷やさず、甘いものを食べすぎないことが大切ということがわかります。