雨の日曜日となりました。週間天気予報によると梅雨入りはまだで、今週いっぱいは蒸し暑くもならず快適な日が続きそうです。6月のカラッと晴れた日は最高です。今日は久しぶりに何も予定が入っておらず、8時まで寝てしまいました。いつもは5時おきなので、3時間余分に寝た計算です。すごく贅沢な気分です。ただ、毎日8時間寝ろと言われたら僕には無理です。余程苦痛です。時々、睡眠薬がほしいということで来院される患者さんで、朝5時頃目が覚めるからあと2−3時間眠れるようにしてほしい、と言われます。患者さんの希望なので処方しますが、私にとっては5時おきが普通なのでなんでそこで目が冷めたらさっさと起きて朝活をしないんだろうと思ってしまいます。
ところで、睡眠薬を飲むのは罪悪感があるようで、やめたいのにやめられない、だけど飲まないと翌日がきつくて仕事にならない、といって、外来でくどくどと言い訳をされる方が大勢います。別に言い訳はいらないと思います。もっと寝たい、寝ないときつい、という歴史はおそらく人類始まって以来人の欲求の大きな部分を占めていると思います。私が思うに、薬がほしいと思ってあれこれ薬草を飲んでみた歴史の最も古いところは痛みが取れる薬と眠れる薬の2つから始まったのではないかと思います。
柳の木で作った爪楊枝を使うと口の痛み(おそらく歯周病)が取れたという歴史からアスピリン(バファリンなど)ができました。犬の散歩をしていると、犬ははえている雑草のなかから自分の体調に必要な葉っぱを不思議な能力で見つけて食べたりします。人はそれをみてこの葉っぱは食べても毒でないというのを知り、一つ一つの薬効を検討したのだろうと思います。いまから2000年以上前の中国の文献に神農本草経というのがあり、漢方(生薬学)の基礎となっています。(興味があれば⇒http://www.eisai.co.jp/museum/herb/familiar/honzokyo.html)