むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 風邪に注意しましょう

    天気予報では、来週から本格的な冬の寒さと言っていました。今でも十分寒いですが、寒さに備えて風邪引かないようにしましょう。このブログを読んでいる人は、すでにビタミンB, C,Dなどちゃんと摂っていると思います。私も毎日欠かさず摂っています。実はまだ、ほとんど飲んでいないけど、もし風邪っぽくなったときのために買い置きしている秘密兵器があります。秘伝ですからあまり診察の際にはお話していませんが、だいぶコロナも蔓延してきたし、受験シーズンを前に家族みんなピリピリしているところもあると思います。そこで、私の秘伝のアイテムをこっそりご紹介します。その1:セレン(セレニウム)。私が買ったのは100mcg(マイクログラム)です。その2:オリーブリーフエクストラクト(オリーブの葉抽出物)500mg、その3:Nアセチルシステイン(通称NAC)600mg です。この3つはいずれも抗酸化、抗炎症効果が強く、喉などに炎症が起こったときに素晴らしい効果を発揮します。

    また、もしそういうときにはビタミンCとEを十分量とることも忘れてはいけません。それに加えて、私の場合、漢方を使うので、ノドチクの風邪なら麻黄附子細辛湯、桔梗湯など。悪寒、頭痛なら葛根湯です。しかし、よく考えると、私の日頃の薬は焼酎かもしれません。今年は人吉は水害で大変でした。そこで、私は人吉にふるさと納税を10万円しました。返礼品は「白岳しろ」2ダースもらいました!

    思い出話を一つ。私がアメリカに留学していたとき、あちらの中華系スーパーにキリンビールとか菊正宗などは売ってありましたが、焼酎はありませんでした。仕方ないのでウォッカを飲んでいました。そんなある日、日本から友人が白岳を6本担いで遊びに来てくれました。嬉しかったこと、お湯で割ったときの米の香り、そしてその美味しさは今でも思い出します。その友人はクリニックを建てる際にも甚大なアドバイスとサポートをしてくれ、私の恩人です。

  • スマートウォッチの血圧は正確ではない

    健診で血圧が高いと指摘されて来院される場合、再度当院で測ってもやっぱり高い事がほとんどです。しかし、当院ではその時点で血圧を下げる処方をすぐに出すことはめったにありません。なぜなら、病院で測るときだけ緊張して高いという人が多いからです。そういう人は、血圧が上がりやすいという点では疑問はないのですが、一日ずっと高いかどうかはわからないのです。したがって、患者さんには家庭で朝から自分一人でそっと静かに血圧を測ることをおすすめしています。それが平常の血圧だからです。

    病院の血圧だけを見て慌てて血圧を下げると、病院で丁度良い血圧=家庭では低すぎ、という可能性があります。すると、だるくなったり、立ちくらみしたり、高齢者だと動脈硬化した脳に十分な血流が行き届かず脳梗塞を起こすかもしれません。そこで、血圧を下げすぎないことも必要と考えます。血圧を測るたびに違う数字が出ると言われる人がいますが、それは当たり前です。血管の中に圧センサーをいれて血圧をグラフに書けば、波型の波形が出ます。血圧は一瞬一瞬で変動するのです。言い換えれば、1拍1拍違う血圧なのです。それを単に平均しているだけです。

    血圧計には手首で測るタイプと上腕で測るタイプがありますが、上腕のほうが正確です。最近はスマートウォッチで血圧が出るものがあります。私も買ってその精度を確かめましたが、ほとんどあてになりません。スマートウォッチの脈拍や酸素飽和度は正確ですが血圧に関しては医療に使えるレベルではありません。たまに、スマートウォッチの血圧データを血圧手帳に書いている方がありますが、それは意味がないと思ってください。将来もっと機器が進化したらいいですね。

  • 今年は年賀状を書くべきか?

    昨日、白目のところが出血して赤くなったと書きましたが、疎経活血湯を現時点で3回飲んで、まあまあ引いてきました。桂枝茯苓丸や治打撲一方の効果も試したかったのですが、今回はこれで一旦終了です。おそらく飲まないよりは薄くなるのが早そうな印象です。ところで、今年は年賀状を書くかどうか考え中です。忘年会も何もしないと、年の瀬の雰囲気が全くありません。例年だと、今頃は週に何度も忘年会が入って「今年もお疲れ様でした!」と言いながら1年を振り返りますが、今年は何もありません。ということは、1年を振り返ることもなく、気がつけば年越しとなりそうです。もちろん、年の瀬の雰囲気がないので、紅白を見ようなんて微塵(みじん)も思いません。そこで年賀状ですが、さてどうしましょう。できたら全部フェイスブックやメールで済ませたいところです。

    先日、医学部の実習生が1週間来ていましたが、大学からは実習の評価シート(アンケート)を書くようにと書類が送られてきました。こんなの、今どきメールですればいいのに、と呆れてしまいます。Googleフォームを使えば、WEB用のアンケート用紙なんて簡単に作成できます。しかも、集計も簡単。みんなもっと真剣にデジタルトランスフォーメーション(最近はこれを略してDXという)してもらいたいものです。

    医学の学術講演会は昨今ほとんどがオンライン講演会に変わりました。とてもいいと思います。日本全国の講演会に自宅から参加できます。私はほとんど毎日講演会に参加しており、仕事から帰っては勉強の日々です。以前より加速度的に賢くなっています。ただ、講演会をきいてわかったつもりでも、すぐ忘れてしまいます。まずは大切なことはメモしておくこと。そして、真似できることはすぐに真似して、実践することが大切だと思います。

  • 白目(結膜)の出血

    昼に目に違和感を感じて鏡を見たら眼球結膜(いわゆる白目の部分)に出血していました。目が赤い!たまに患者のこの結膜出血を見ると「そのうち治るので、そのまま様子を見て大丈夫ですよ」というのですが、自分でなったのは初めてです。視力はどうもないのですが、なんか嫌ですね。早く治るように漢方を飲んでみます。もしそれが有効なら、今度から患者さんにも処方します。・・と思って薬箱を探したのですが、適当な薬が手元にありません。止血目的で黄連解毒湯、これはありました。さっそく飲みました。白目が赤くなったのを散らすには桂枝茯苓丸がいいかなと思ったのですが、なかったので、疎経活血湯を飲みました。香りといい、味といい、大好き!私好みの漢方です。しかし、後で考えたら、治打撲一方(打撲を治す処方)のほうが良かったかもしれません。目の出血は打撲ではありませんが、きっと手で擦って傷つけたので、打撲と似たようなものと考えます。

    漢方は、このように本来一般的に使われる目的以外にも理論を考えれば幅広く応用できます。以前は、達人の先生がこういった応用編の使い方をおしえてくれて、惚れ惚れしていたのですが、最近はそのような講演はあまり見られません。それは、厚労省が定めた効能・効果以外の使い方(適応外使用)を良しとしないからです。しかしこれでは学問は進みません。例えば、高血圧の薬が狭心症の予防効果があるとわかっても、製薬会社がその薬を狭心症の薬として治験し、効能を取得しない限り狭心症の治療には使えない(建前)事になっているのです。

    私の漢方外来などは、そういった効能書きにとらわれていては全く先に進みません。奇想天外な患者さんの訴えも漢方的理論のなかで病態を把握することで、自然と使いたい薬が決まってきます。頭を柔らかくし、効能書きにとらわれずにその患者さんに必要な薬を思い浮かべます。

    俵山

  • 未来は自分で作る

    昨日は大掃除の話を書きましたが、先日SNSを見ていたらダスキンがモップを2週間無料お試しキャンペーンをしていました。うちは4年ほど前までダスキンのモップを使っていましたが、毎月モップの交換の際に現金払いしないといけなかったのが面倒でやめてしまいました。今回、キャンペーンに応募して、さっそくモップが届いたので、家中隅々まで掃除しました。やっぱり、モップは優れています。掃除機はカーペットやじゅうたん部分の掃除だけでいいみたいです。今回のコロナ禍で、ダスキンも体制が変わり、クレジットカード払いができるようになりました。また、希望すれば、モップの交換は郵便でできるそうです。便利になりました。

    最近、「のだめカンタービレ(韓国版)」を見終わりました。最後の方でのだめ(韓国版ではネイル)が両親に言ったセリフが印象的でした。「お父さんお母さんが高い学費を払ってくれたおかげで、素敵な彼と出会えました」これは、普通考えれば文字通りの意味ですが、過去の選択が現在を作っていることは明らかです。自分で良い大学に行きたい、と望んで努力し、親に許してもらった結果なのです。それでは、未来はどうなるのかと考えると、私達がこれから決断する選択の結果決まってくるのです。これは間違いありません。信号を右に曲がれば右に進む。当たり前です。なんで自分は不幸なんだとか、現実を嘆く人がいますが、他人のせいではありません。自分がそっちを選んだ結果です。例えば高校生、勉強をするか、部活に精を出すか。自分で決めることです。その結果将来が大きく変わるのは当然です。

    鴨頭嘉人さんも講演で言っていますが、人生を変えるには、住むところを変える、職場を変える、そして、会う人を変えればいい。難しいと思うかもしれませんが、人生は小さい選択や大きい選択の積み重ねです。変なこだわりをもっていつまでも変わらないのは、本当は自分が変わりたくないと言う選択をしているだけなのです。