むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 雪の大晦日

    30日は休診でしたが、クリニックのワックス清掃が入ったため、朝から夕方まで立ち会いのため院内に缶詰でした。いつもだと、Netflixでドラマ三昧なのですが、今日はレセチェックを黙々とこなし、年末締の帳簿をつけたり領収書を整理したりしました。また、年が明けて産婦人科漢方勉強会で講演を依頼されているので、スライドを作り始めました。とにかく忙しい一日でした。ワックスがけの日はいつも弁当持参です。今日は、そばの実を入れた雑炊。象印のフードジャーは朝の6時に作った雑炊が6時間たった昼に食べてもアツアツ状態です。おかげで、そばの実も人参、じゃがいもなどの具材もジャーに詰めたときは全く煮えていないのですが、食べるときは柔らかくなっています。時短で美味しい。冬は温かいランチがいいですね。

    いよいよ大晦日です。晦日というのは三十日(みそか)です。その最後だから大晦日です。一年はグルっと回ってきますが、去年の正月と今年の正月は同じではありません。月日はグルっと回っているようですが時計のような平面ではなく、螺旋(らせん)状に廻るのです。一年経過した分移動しています。成長したと言うことです。地球は1年で太陽の周りを一周すると言われていますが、去年と今年では同じ正月でも違う位置にあります。なぜなら、銀河系が膨張しているからです。太陽も銀河系の中心から離れる方向へ移動しており、その周りを回る地球の軌跡をたどるとやはり螺旋状に回っているのです。

    外は雪になりました。雪景色はいいですが、交通が麻痺するほど降らないでほしいものです。雪が降ると、街の音が吸収されてとても静かになります。私はその静寂が好きです。雪の大晦日。静かに一年を振り返り、新たな年を迎える準備をするのもおつなものです。

    地蔵峠。南阿蘇から御船方面へ行くときにこの峠を越えて歩いていたそうです。旅の安全を祈るお地蔵様です

  • 一年を振り返って(趣味編)

    年末は29日で仕事納めでした。最終日はわりとのんびりで、診療したり掃除したりして締めくくりました。クリニックの仕事としては月末月初はレセプトチェックの時期で、事務スタッフには今月の全レセプトを印刷してもらいました。コピー用紙で3束を超える量です。毎月、プリンターが壊れるんじゃないかと心配になります。私はこのレセチェックを休み中に行います。幸い、最近は人工知能を使ってチェックのサポートをしてもらっているので、私の負担は従来の半分以下に減りました。AI様さまです。当院は12月30日から1月3日までお休みとなります。万一体調不良などでお困りの際は、休日当番医あるいは地域医療センターなどを受診してください。

    今日は、帰宅後年賀状を書きました。本当は全部メールで済ませたいのですが、なかなかそうもいきません。デザインを凝ったりせず、文章で裏を埋めます。いつもブログを書いているのではがき一枚くらいあっという間にかけます。そういえば、今年も365日ブログを書きました。よくネタが尽きないですねと言われますが、パソコンを開いてさて何を書こうかと手が動かないことがしばしばあります。産みの苦しみというものです。

    ところで、今まで私の趣味は写真と旅行だったのですが、今年は旅行ができずに写真も身近な花ばかりです。一方、NETFLIXやアマゾンプライムで海外ドラマ(とくに台湾と韓国)にハマりました。コロナで外出もできないのでたまたま見始めたのですが、人生に深みが出たと思ってコロナさんにも感謝です。ついでに中国語や韓国語もだいぶ分かるようになりました。うちではkポップ三昧、韓国料理も食べまくって自分でも作れるようになりました。日々進化した自分を実感できる一年となりました。

     山鹿温泉さくら湯

  • 一年を振り返って(仕事編)

    今年は年明けて早々にコロナの話題で持ちきりになり、ロックダウンとか非常事態宣言とか、日本でもそんなことが起こるのかと思っていたら本当に起こりましたね。医療という業種は景気に左右されない業種で、バブルでも不況でもほぼ横ばいの業績なのですが、コロナばかりはそう言っていられません。血圧などの薬をもらいにくる人も、怖い怖いと受診びかえされます。そのため、やはり通院患者さんは一時的に減りました。当院では、玄関から待合に入る手前で発熱患者さんとそうでない患者さんの動線が別れているため安全です。設計したときからこういう自体を考えていたのですが、思いのほか隔離用の待合が役に立ちました。

    そして、減った患者さんを補うため、訪問診療を相当頑張りました。100名近い契約数となったため、訪問担当の看護師さんや事務員さんの負担が急増しました。介護保険の書類や訪問看護指示書など煩雑な仕事も増えましたが、全ては患者さんのためですから、みんなに頑張ってもらいました。訪問診療は契約書作成、振り込みの手続き、請求書発行などの煩雑な手続きがあり、診療報酬の計算も複雑なためレセコンに任せられません。経験と知識が全てです。すでに私の手には負えないほど複雑化しているのですが、事務員さんたちがバッチリやってくれて助かりました。最近事務に新人さんがはいり、さらにパワーアップしました。

    看護師さんも年初から二人新しくはいりました。どちらも美人で気が利いていて患者さんに優しいので採血される患者さんもニコニコしているのが伝わってきて、私も嬉しいです。このようにこの一年仕事はコロナの影響を受けつつ、さらに進化して私の理想とする医療体制ができつつあります。

    グリーンロード 南阿蘇からの眺望

  • 一年を振り返って(分子栄養学編)

    私が分子栄養学を本格的に実践し始めて2年位です。藤川理論をベースにしていますが、その師匠の三石巌先生の本を何度も読んで理解を深めました。また、臨床分子栄養医学研究会の主催する何十時間にもわたるオンラインレクチャーを受講しました。今年に入って早々からコロナで持ちきりとなりました。普通、風邪ウイルスに対する免疫といえば、ビタミンCですが、分子栄養学を学んだ私はすかさずビタミンDを飲み始めました。当院スタッフにも飲むように勧めて、1本ずつ配布しました。おかげなのかわかりませんが、スタッフみんなこの一年健康に過ごせてよかったです。

    その他、私はビタミンA,B,C,D,E,Kナイアシン、EPA/DHA、オルニチン、アルギニン、亜鉛、マグネシウムと毎日飲むビタミンやミネラルの量は増えてきましたが、おかげで私は相当多忙で休みが少ないにもかかわらず風邪一つひかずずっと体調は万全でした。50すぎてますます健康となり、睡眠もよく夜間尿は1度もないし、目覚めもいいし、御飯も美味しい。お酒を飲んでもビタミンで代謝が良くなっているので二日酔いもしない。そんな毎日でした。

    患者さんも、藤川先生の本を読んで実践してみたけど、それでやり方があっているのかと言う感じの相談が県内外からたくさんありました。当院は保険内の診療しかしていませんので、オルソモレキュラー医療をやっている自由診療のクリニックみたいに高額なビタミンを売りつけることもありません。その変わり、ネットで自分で買っていただいています。結果的に、多くの患者さんたちは自力でどんどん健康になり、難治だった症例もだんだん元気になって来るのを見ると、このメガビタミン療法は本当にいいなと実感しています。

  • 今年一年を振り返って(医療編)

    この一年、いろいろありました。クリニックではおかげさまで連日大勢の患者さんにご来院いただき、健全経営することができました。仕事が増えた分スタッフも増えました。スタッフみんなには家族同様楽しく仕事してもらえるように心がけました。利益を残しても税金で取られるだけなので、法人にはあまりお金を残さず、ボーナスでみんなに払ってしまいました。そういう私は年俸制なのでボーナスは無しです(涙)。この一年を振り返ってみたいと思います。

    毎日、本当に難しい症例がたくさん来院されました。どこに行っても治らなかったという難治症例ばかりです。漢方や鍼に期待してこられる人もいれば、心療内科ではうつや不安、緊張で仕事も家庭もピンチという感じの切羽づまった患者さんもたくさん来ました。他で治らなかった症例などはそう簡単に治せるはずもなく、日々勉強です。病態の仮説を立て、自分なりの治療方針を考え、それを試す。患者さんが多いので、検証の機会が多く、私の経験値がどんどん上がります。おかげでいろんな治療法を編み出しました。日々進歩しているので、おそらく私の処方箋を見ても薬局の先生もなんの治療なのかわからず戸惑うのではないかと思います。そこで今年は、処方箋にできるだけ処方の方意(処方に込めた私の思い)をコメントするようにしました。

    食後にお腹が張って痛い、ガスが多くて辛い、学校に行きたくないという症例。だいぶ治せるようになりました。学生さんの朝起きれないために不登校になってしまっている症例。全例ではないですが、結構治療できるようになりました。難治性の耳鳴り。耳鼻科では治りませんとはっきり言われるのですが、たまに改善する症例が出てきました。まだまだうまく治せない症例がたくさんあるのですが、日々進歩しています。名医といわれる人の本を読み、アイディアを理解し、真似する。そして自分なりのアレンジを加える。学びとは「真似(まね)び」から来た言葉だそうです。その繰り返しの一年でした。