むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 冷えると頻尿が起こりやすい

    天気予報通り、冷えてきましたね。クリニックは待合の換気をしないといけないので、なかなか部屋が暖かくなりません。今年はどこも同じと思います。申し訳ありませんが、暖かい格好でおいでください。患者さんに聞いた話では、発熱外来をやっている病院に行ったら駐車場のテントで3時間以上待たされて寒かった、風邪が悪化した、という事例があります。そんなことしてまで検査受けなくても、軽症なら家でじっと寝ていればいいと思います。ビタミンCをたっぷりとって、葛根湯を熱々のお湯に溶いて飲みましょう。市販の葛根湯は1包では弱いので、1回に2包は飲んでも大丈夫です。

    日が暮れるのが早く、日照時間が随分短くなりました。私は朝6時過ぎに家を出ますが、真っ暗なので懐中電灯を持って歩きます。帰宅も同じです。懐中電灯は足元を照らすためでなく、車や自転車が暗い道で自分に気づかないとあぶないので目立つように照らすのです。ところで、日が短くなると体内のビタミンDが減ってきます。体はそれに反応して冬眠モードにはいります。テンションが落ちて、うつっぽくなる季節です。そこで、この季節を元気いっぱい過ごすにはとにかく部屋を明るくしましょう。時間があれば日向ぼっこをしたり野外でウォーキングなど日に当たる運動をしましょう。それでも足りないならビタミンDをとりましょう。私の場合、出勤時、帰宅時とも真っ暗なので、ビタミンDをとるしか方法がありません。

    冷えてくると多いのが夜間頻尿です。一晩に3回以上トイレに起きるようなら病的ととらえます。睡眠不足になります。漢方では体を温める八味地黄丸や牛車腎気丸を使います。また、男性の場合前立腺肥大が悪さをしますから前立腺の薬を使います。女性の場合多くは過活動膀胱です。切迫尿失禁(突然の尿意でトイレに間に合わない)などがあれば治療の対象となります。当院でもこういった頻尿治療薬の処方を行っていますので、気になる場合我慢せずにご相談ください。