むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • すべては自分の選択の結果

    このところ、血圧がいつもより上がっている患者さんがたくさんいます。おそらく急に寒くなって、体がそれに反応しているためと思われます。診察時に高いだけでは降圧剤を強くするかどうか決めかねますが、家庭でも高い場合、薬を強いのに変えてきちんと血圧管理したほうがいいと思います。だいたい、脳卒中を起こすのはこういう冬の寒い朝です。目が冷めたら半身不随になっていたとか、口がまめらなくなっていたという感じで発症します。それではいけないので血圧管理を厳重にすることをおすすめします。なかには、昨日塩分を取りすぎたからとか、バタバタしていたから血圧が高いといいわけする方もいます。そのような場合、一応、患者さんの主張を尊重して様子を見ることもありますが、もしそれで脳卒中になったら自己責任です。高いときは素直に薬を変えることをおすすめします。すべての結果は自分で選択した結果です。病院に行くか行かないか、どの医者にかかるか、いいわけをするかしないか、主治医の言うことを素直に聞くか聞かないか、もらった薬を飲むか飲まないか。どれも自分で選択できることなので、受け身ではないと自覚しましょう。

    GOTOキャンペーンはうやむやになりました。ニュースをほとんどを見ない私は、正確にどうなったのか知りません。ただ、私が思うに、国は旅行に行けとかレストランで食べろと命令しているわけではありません。したがって、行くか行かないかは私達に主導権があるわけです。危ないと思ったら行かない。これだけです。何でも人のせいにして自分の責任を忘れている人がいかに多いことか。

    菅総理が就任したとき「自助、共助、公助」と言いましたが、すかさず野党に批判されました。しかし、自分のことは自分でなんとかする(自助)が基本であることは言うまでもありません。その次は「人に頼る」ではなく「人とともに助け合う」ことです。コロナ禍において国が助けてくれる(公助)を第一にせず、自助共助を先に考えるのは基本です。