むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • オンライン化が進む

    多くの学校が5月の連休まで休みを延長するということです。学生さんたちは遊びにも行けず休みだけもらってもあまり嬉しくないかもしれません。受験生だと、勉強が遅れるのが心配でしょう。今年は浪人生に有利になるかもしれません。うちの子が高校生だった頃を思い出すと、東進衛星予備校というオンディマンドの講義を受けていました。日本中にあるので、ご存じの方も多いと思います。学校のすすみ具合や個人の習熟度に合わせて自分の必要な科目の必要な講義だけをネットで勉強できます。確か申請しておけば、自宅で受講できたと思います(うちの子はほとんど真面目にはやっていませんでした)。

    親としてはこんなの塾じゃないと思っていましたが、熊本には他に高校生向けの塾がなかったので仕方ないと思っていました。しかし、このコロナ禍(か)の中にあっては、東進の方法は画期的です。家に引きこもったままどれだけでも勉強できます。極端に言えば、このまま学校が再開されなくても、東京の一流の講師陣の素晴らしい授業を自宅で受けられるので、なんら困りません。なんと時代の最先端なのでしょうか。

    医療も、オンライン受診が話題となっています。ただ、日本はIT化が中国や韓国などに比べとても遅れているので、まだまだ実現しないと思います。しかも、風邪の診察など、のどや鼻の粘膜を適切な光で明るくして見ないと全く見えません。光源が懐中電灯のように赤っぽい光かLEDの青っぽい光かで喉の色はぜんぜん違って見えます。首や顎のリンパが腫れていないかも熟練した指先で触ってみたいとわかりません。何より、患者さんを直に目の前にすると、話をしなくても重篤感が伝わってくるのですが、オンラインではそれも難しいです。誤診がこわくてオンラインの診察にはなかなか踏み切れません。

    熊本城稲荷にある巨大な水晶玉

  • トータルケア1周年

    この4月1日で当院が個人経営から医療法人になって1周年となります。なんだか、すでに何年もたった気がしますが、まだ1歳でした。そして、クリニックがオープンしてから3年半です。また、本日、当院の診察券番号10000が出ました!皆様に支持されての1万人です。ありがとうございます。それから、この4月から当院には新しいスタッフが入ります。ますます医療体制を充実させ、通常の外来診療と訪問診療、さらに訪問看護と皆さんのお役に立つクリニックにしたいと思います。

    世は新コロで大変です。不安と恐怖で皆さん鬱みたいになっています。当院は内科クリニックですが、心療内科もやっているため、血圧の患者さんでもニュースばかり見て睡眠が悪くなったとか、動悸がするようになったとか、いろんな訴えがあります。どんな困ったことでも対応しています。なかには、いくつもの病院にかかるのは感染のリスクもあるので、皮膚科の軟膏とか眼科の点眼、整形の鎮痛剤や湿布地などもついでに処方してほしいという場合、できる限りお答えしています。それが、当院の法人名「トータルケア」だからです。

    法人2年目にあたっての抱負ですが、これから数年は苦難の年です。世の中の常識がガラリと変わると思われます。経済的にも精神的にも世界中が苦しい時代を迎えます。しかし、それはエンドレスではありません。いつかきっと苦難は終わり飛躍する時が来ます。飛躍の前には一旦膝を曲げてかがみます。今はその時です。ここで、新しい時代に向けてエネルギーを貯め、世の変化に負けないように自分たちも変化します。熊本地震を経験した私たちです。大丈夫です。

    熊本城稲荷

  • 訪問診療の枠はあと数名です

    外来患者数はコロナの影響でいつもより少なく、暇なのでネットでいろいろ見ています。NYでは飲食店は全く商売にならないという話で、さもありなんと思うのですが、逆に急激に売上を上げているのがデリバリーサービスだそうです。高級フレンチなどは店でないと食べられませんが、ハンバーガーやサンドウィッチなどのデリは手軽です。都会はウーバーイーツ(個人契約の宅配サービス)が盛んですから、マクドナルドもウーバーイーツを使って宅配しています。ピザ屋も昔からデリバリー専門店があります。こういった業種は忙しくて仕方ないそうです。明暗がはっきりと別れてきました。

    私たち医療に関しても、流れは同じだと確信し、この1ヶ月訪問診療患者さんとの契約に真剣に取り組みました。おかげで、数件の新規契約がとれました。クリニックの診察室にじっと座って患者さんが来るのを待つ時代は終わりです。もちろんゼロにはなりませんが、それだけではいけません。医療もビジネスなので、時代にマッチした変化を遂げなければ生き残れません。

    在宅医療は時間がかかります。最も効率的に診察するには、老人ホームなどの施設で複数名の患者さんを診察することです。それでなければ、クリニックに近いところにお住まいのご自宅へ訪問なら、短時間で多くの診察が実現します。コロナの影響で高齢で持病のある方がクリニック受診を控えられたりしていますが、クリニックから10分程度の距離ならまだあと数名は定期的な往診が可能です。毎回タクシーで来院されるような場合は、訪問診療を利用したほうが安くなると思います。ご検討されてはいかがでしょうか?

    コロナの騒ぎが1日も早く収まりますように。熊本城稲荷神社

  • 中国語の勉強をはじめました

    台湾のドラマにハマってしまったついでに中国語をもっと勉強しようと思い立ちました。季節は春。新しいことを始めるにはもってこいです。私たちの世代は語学の勉強といえばNHKラジオ〇〇会話みたいなやつですが、そんなの聞いている暇はありません。今はオンディマンドの時代です。放送の時間に縛られる生活はできません。次にYMCAなどの教室。これも時間を考えると無理です。そこで思いついたのがYouTubeです。検索すると無料でどれだけでも中国語講座がでてきます。なかには台湾語講座もあります。何が違うのかみてみたら、台湾語は漢字が日本語に近い旧体字で読みやすい。中国語は簡体字なので字から覚える必要があります。とりあえず初級編の面白そうなコンテンツを見始めました。

    驚いたのは、中国人の子供は小学校に入学する前に覚えないといけない漢字が1620文字だそうです。凄まじいです。そして、日本育ちの中国人YouTuberの女の子が言っていましたが、親の都合で日本から中国に転校したら、中国の勉強がすすみすぎていてついていくのに必死だったとのこと。全寮制の中高一貫校で朝は7時半から始まり、午前4時間、午後4時間、夕食後に4時間の一日12時間授業だそうです。経済発展する中国。そして人口が多いので競争も凄まじい中国。日本はもうはるか後ろに遅れを取っています。

    新型コロナ肺炎に関しても、中国からはあっという間にものすごい数の論文が一流雑誌に掲載されていますが、日本からはほとんどそういう発表はありません。単に語学力の問題だけでなく、基礎学力、競争心、モチベーションなど全てにおいて日本はゆとり世代であり、急速な人口減少が始まり衰退しつつある社会なんだと感じます。

  • 仕事中の集中力を保つコツ

    週末、御船の華ほたる(温泉)にいきました。ここは7月に閉館すると言っていましたが、新コロの影響で来館者数が激減したので今月いっぱいで閉館することになったと書いてありました。残念です。あんなにいい温泉が熊本市内から30分ほどで行けたのに、これからは遠くまで行かないといけなくなります。温泉には農家直売の八百屋さんがあるのですが、キャベツが3つで100円でした。買ってきたら、家にもキャベツが1個あり、今日は生協から1個届いたので、冷蔵庫にキャベツが5個になってしまいました!この季節の春キャベツは香り高く、歯ごたえもシャキシャキととても美味しいですね。毎日山のように食べます。ポン酢とマヨネーズと、塩コショウを使います。

    ところで、先週から今週にかけて当院の外来者数は相当多くなっています。待ち時間が長くなってすいません。私もほとんど休むこと無く働いています。気がついたら夕方6時過ぎていました。これだけ忙しいと、集中力がよく続くなと思われるでしょうが、全く落ちません。常に全力です。これだけぶっ通しで集中力を落とさず全力投球できるのにはコツがあります。まず、糖質を取らないことです。朝はコーヒー1杯だけ、昼は卵焼き(ブロッコリー、アスパラガス、チーズなどを入れて焼いたもの)だけ食べています。集中力を保つには血糖を上げないことが大切です。血糖が上がるとその後下がります。下がったときにボーとするのです。

    もう一つが3分でもいいから昼に仮眠することです。いつもは昼休みに往診に行くのですが、看護師さんに運転を任せて私は目をつぶります。車の中は寝るには最高です!今日は銀行に行く用事があったのですが、すごい混雑でした。仕方ないので銀行の待合で目をつぶって呼ばれるまで10分ほど仮眠がとりました。おかげで午後の診察もノンストップで駆け抜けることができました。