むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 当院の感染対策

    3密を避けるというのがあっという間に常識になってきました。今後、新コロが完全に消えてなくなるということはありませんから、感染患者数が減ってきても油断するとまた出ることになります。したがって、今後ずっと3密を避けることが当たり前の世界が続くと考えられます。都会で人と人の距離が近いことで効率的に仕事をした時代は完全に終わりです。これからはネットさえ繋がっていればどこででも仕事できる世界となるので、地方の田舎暮らしがトレンドになると思われます。東京より福岡、福岡より熊本、熊本より八代、人吉という感じで人の流れは集中から分散へと変わっていきます。

    さて、クリニックも人が集まると3密になってしまいます。そこで、対応策としていくつか考えています。まず、発熱患者さんは別待合に入っていただきます。また、診察もできるだけ手短にして、スピーディーに行います。いつもと変わりないと言う場合は、わずか1分程度で処方箋を発行します。聴診器もできるだけ患者さんの肌には触れず、聴診にかける時間も通常の半分ほどにしています。ただし、肺炎を疑う場合や喘息、心不全などはの場合はちゃんと時間をかけて聴きます。これだけでも、待合の込具合はかなり改善しています。どの時間帯もわずか数名しか待合にはいない状況で診療できています。

    診察室のドアノブや椅子、テーブルなどは1日に10回以上消毒しています。室内は24時間換気システムがすべての部屋についているため、常時換気しています。診察の際に、一人診るたびに手をアルコール消毒するか水で洗っています。新聞にあるようなオンライン診療は、テレビ電話システムの構築やオンライン決済(クレジット払い)、薬局から薬の配達の流れなどを考えると、すぐに対応できませんが、時代の流れですから重要検討事項とさせていただきます。

  • 新しい世の中の幕開けはもう始まっている

    週末、外出自粛でおとなしく過ごしましたか?私はこの週末も、台湾ドラマをたくさん見て満足な週末でした。台湾ドラマは長いので家で過ごすにはもってこいです。30話以上あります。長時間見ていると、だんだん単語が聞き取れるようになります。不思議です。

    今回のコロナ騒ぎは単なる感染症の問題ではありません。これまで何度も書きましたが、これを機に社会が大きく変わります。経済も今後誰も経験したことがない不況に陥るでしょうが、そこから社会制度がガラッと新しくなり、とにかく職を失ってもみんながなんとか生きていけるだけの社会保障制度が生まれてくると思います。ベーシックインカムと言われていますが、国民全てに生活保護みたいな感じです。それを行うにはそれを裏付けるだけの税収が必要です。そこで、どんどん働いて稼いでくれるのが人工知能AIロボットです。タイミング的にはAIロボットが稼いでくれたお金でみんなが生活できるのはもう少し先でしょうから、それまでは、貯蓄や赤字国債でつなぐしかないでしょう。

    そこで、「コロナ怖い怖い」といっている暇があったら、これからの新しい時代にベーシックインカムで救済されて生きるのか、自分の力で働いて稼いで、税金を収める側になるのかを考えて動き始めないといけません。あっという間にそういう時代に突入します。急速に広がってきたテレワークを見るとわかると思います。やってみれば、家で結構仕事ができるのです。電車もバスも飛行機も使わず、世界のどこにいる人とも一斉に会議して決済してあとはAIロボットに指示どおりに働かせればいいのです。低コストで効率良い仕事ができるようになります。もうそういう世が始まっていることに気づかないといけません。

  • 腹部偏頭痛

    土曜日は仕事が終わってから内科クリニック院長と小児科クリニックの院長と3人で情報交換会をしました。どこも当然ながら新コロの影響があるのは避けられませんが、それぞれ自分にできる精一杯のことをやっています。医療関係は不況の影響を受けにくい業種なのですが、今回ばかりはそうでもありません。なぜなら、病院で感染が広がるからと言う理由で受診を控えるからです。当院はさいわいほとんど受診患者さんが減っておらず、昨年同月と比べても変わらないのですが、これからどんどん不況になり、失業者が増えると大変です。また、マスクも消毒用アルコールも入手困難な状況で、きちんと感染対策をしながら業務を全うすることが困難になりつつあります。今日、幸い医師会から消毒用アルコールが手に入るかもしれないという情報で、ホッとしたところです。

    情報交換会では、いつも最近経験した珍しい症例報告をします。私は、SIBOと呼ばれる小腸内細菌過剰発酵の症例を提示しました。いつもお腹が張ってガスが多いという人は、腸内細菌の異常発酵が原因です。納豆やヨーグルトなど発酵食品は健康にいいのですが、このSIBO患者さんにとってはマイナスです。避けるべき食材です。また、小麦も悪影響となる場合が多く、パンや麺、お菓子類は避けるべきです。

    友人の内科院長が提示したのは腹部偏頭痛と呼ばれるもの。これは面白い疾患です。通常頭痛は頭が痛い。それは当たり前ですが、腹痛だけが起こる偏頭痛がある。これを腹部偏頭痛といい、トリプタンなどの偏頭痛薬が腹痛に効くらしいです。これは疾患を知らないとお手上げですが、知っていれば治療は難しくないはずです。いい勉強になりました。

  • 変化できる人のみ生き残る

    昼に往診にでかけたら、道には子どもたちがたくさんあふれていて、道も車が相当出ています。何ら普通と変わらない風景です。田舎暮らしでよかった。ここにはこれまでと同じ幸せで平和な生活があります。もちろん、仕事はテレワークだったり、学校もネット配信の準備に入っており、新しい世界の幕開けです。今まさに新時代が始まりつつあります。こんな大変革に出会うなんて、めったに無いことです。私はほとんどテレビを見ていないので、東京の様子がどうなのか知りません。新聞とYahooニュースだけが私の情報ソースです。

    学会の専門医を持っていると、今までは毎年東京などの総会に参加して、参加費を払わないといけませんでした。この旅費と参加費を払い続けることで専門医点数を維持することができるのです。参勤交代と同じで年貢が必要なわけです。しかし、今回の新コロの大変革で、学会がネット配信となり、旅費や大切な週末の時間を使わなくても仕事がおわってからネットで学会に参加し、勉強することで専門医を維持できるようなあたらしい世界が始まりつつあります。まだ、学会の日程を延期して旧態然とした運営をしようとしている学会もありますが、世の中は劇的に変わってきました。変わらないとこの世から消えていく運命でしょう。

    芸人さんは移動の規制でTVをに出られず、舞台やコンサートなどもできず、仕事が激減しているそうですが、ユーチューバーは全く影響を受けていません。むしろ自宅からどんどん情報を発信しています。時間も場所も選ばない仕事です。変化できる人だけが元気にやっているのをリアルに目の辺りにしています。変化できない人は世の大変革についていけないのは間違いありません。

     

  • レシチンで集中力を高める

    土曜日の診療はいつも混雑します。いっときの休息もなくぶっ通しで昼過ぎまで働きます。患者さんがそれぞれいろんな症状をかかえて困っているので、集中力が途切れないように気合で働きます。以前にも書きましたが、卵黄レシチンを飲むようになって集中力が続くようになりました。通常、人の集中力は50分ほどで途切れます。そこで、学校の授業やテレビのドラマは45分くらいで終わります。それ以上続けても効率が下がるからです。しかし、土曜の診療は朝8時半から昼12時半まで4時間ぶっ通しです。その4時間がレシチンを飲んでおくと魔法のように働けるのです。

    脳ではアセチルコリンという神経伝達物質がニューロン間で分泌されることによって信号が伝わります。認知症の人はそのアセチルコリンが枯渇しており、頭の回転が悪くなるのですが、認知症治療薬はこのアセチルコリンを分解されにくくすることで、少しの信号をしっかり伝わるようにしたものです。実は、使ってみてもあまり効果がないので私はほとんど処方しません。一方、私が飲んでいる卵黄レシチンはアセチルコリンの材料です。体内で代謝されるとアセチルコリンになるのです。私の集中力が飛躍的にアップするということは、お年寄りに飲ませても一定の効果が期待できると思います。

    残念ながら、医薬品ではなくサプリですので、処方はできません。レシチンには卵黄レシチンと大豆レシチンがあります。材料のコストの違いから大豆レシチンはとても安く買えます。最近、自分でも大豆レシチンが卵黄レシチンと同じ効果ではないかと思って試しています。今の所、感触は悪くありません。問題は、アメリカ製でびっくりするほど粒が大きいのです。高齢者に飲ませるのは難しいと思います。その点、卵黄レシチンはカプセルに入っており、脱カプして中身を飲み物に混ぜれば高齢でも難なく飲めます。