むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • コロナの漢方治療の勉強会でした

    久しぶりにエアコンを付けずに朝までぐっすり眠れました。涼しいと思いましたが、室内は28Cです。今まで暑すぎたせいで体感が麻痺しています。ところで、私が毎日飲んでいる大量のビタミンはiHerbで買っていますが、そろそろ切れそうなビタミンを注文しようとサイトを開いてみてびっくり、めちゃくちゃ値上がりしています。1.5倍くらい上がっている印象です。円安だからアメリカ製のビタミンを飲んでいる私はその分負担しないといけないのは仕方ありませんが、上がりすぎです。アマゾンを調べたら、なんとiHerbより安いです!ただ、アマゾンの商品はたまに送料が高いものもあり、うかつにポチらず送料までしっかり見てから購入しましょう。私が欲しかったビタミンは全部アマゾンのほうが安く手に入りました。

    さて、金曜日は診療が終わって急いで帰宅し、夕方7時半から漢方の勉強会でした。鹿児島の桜岳塾という勉強会をたまたまフェイスブックで見かけたので、演者の先生に参加希望を伝えたところ、招待してくれました。テーマはCOVID-19の治療と後遺症の治療についてです。まさに私が日々苦労しているテーマだったので大変勉強になりました。決まった治療法もなく、治療経験もまだ1−2年なので何がベストかは誰にもわかりません。漢方の専門家が試行錯誤した結果を持ち寄ってみんなで学ぶ会でした。素晴らしいです。WEB講演の発達のおかげで、みんな自宅にいながらにして福岡、熊本、鹿児島、宮崎各地の漢方専門医が50名以上集まり2時間半にもわたる勉強です。一つ、間違いなく言えることは、コロナにかかった時、カロナールなどの解熱剤だけで様子を見るより漢方を飲んだほうが絶対治りが早い。そして、解熱剤を使いすぎるとかえって病態は長引き、後遺症も出やすい可能性があるということ。

    会が終わって雑談タイム。集まった先生たちの印象ではコロナワクチンを打ち始めて確実に帯状疱疹患者が増えたということ。やはりワクチンを打つと免疫が修飾されるので、コロナ以外に対する免疫能が落ちるのだろうと言う話でした。そして、帯状疱疹は今まで一度かかったら2度はかからないと言われていましたが、最近は何度もかかる症例があるとのこと。その理由は、抗ヘルペス剤の使用で、免疫ができる前に治療してしまうから、という話です。そうなると、きちんと帯状疱疹ワクチンを打つ以外ないと思います。当院では帯状疱疹ワクチンを常時用意しています。ご希望の場合、ご予約をお願いします。

  • 夏の思ひ出

    明日は山の日で祝日です。お盆の連休入りという方も多いと思います。最近は祝日は月曜に来ることが多く、平日に祝日があるのは昔の天皇誕生日など由緒正しい日で移動するのがふさわしくないものばかり。では山の日は平日にあるからよほどの由来があるのかと思って調べたら、なんの由来もないそうです。8月に祝日がないからお盆あたりにくっつけようと考えたけど、8月12日だと日航ジャンボ機墜落事故の日だから一日ずらしたというのが8月11日に決まった歴史らしいです。なんとも歴史の浅い祝日。日航機墜落事故の日を覚えていますか?もう30年くらいたったと思います。あの日私は大学生で夏休みにヨーロッパ旅行をしている最中で、フランスのボルドーでランチにステーキとワインを楽しんでいたら店のTVでみました。当時はインターネットもない時代だったので、わけのわからないフランス語のニュースでなんとなく事実を知ったのを覚えています。

    大学生の頃、ヨーロッパをユレイル・ユース・パスという鉄道乗り放題のパスを親に買ってもらってあとは国際列車の時刻表を隅々まで見て今日はドイツ、明日はオランダ、明後日はフランス、その後イタリアと自由気ままな鉄道の旅をしました。楽しかったです。同じような旅行を何度かしました。私の父が旅行好きでそういう旅を教えてくれました。その後、学生時代アメリカではグレイハウンドという長距離バスに乗ってカリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコなど西海岸から南の方をウロウロ旅行しました。こちらはヨーロッパに比べれば治安も悪く緊張が耐えませんが英語が通じるのでヨーロッパより気安い旅行です。グランドキャニオンにバスで行った時、トイレ休憩があって集合時間を聞いていたのに危うく乗り損ないそうになったことがあります。なぜなら、バスで移動中に時差のラインを超えていたため、現地時間が私の時計より1時間進んでいたためです。バス旅行の途中で時差があるなんて、さすがアメリカです。

    そんなこんなでお盆の思い出といえば、学生時代の夏休みに世界中を旅行したことです。今は開業したので福岡に行くのがやっと。東京までもめったにいけなくなりました。コロナが落ち着いたら海外旅行に行きたいですねー。

     

    カリフォルニア州Yosemite国立公園2009年

    (背景の岩山はMacの基本画面の背景になった山です)

  • 売上と体調管理

    久しぶりに福岡まで行ってきました。たぶん去年の秋頃行って以来です。新幹線はがら空きで、到着したらすぐタクシーで会場へ。会場も何百人も入りそうな広い部屋に20名ほどしかおらず、厳重に感染対策がされていました。夜7時半までみっちり勉強しました。せっかくなので、会場近くで長浜ラーメンを食べ、コンビニでビールなどを買って帰り、部屋飲みです。何も観光らしきことはしていませんが、ほんとに久しぶりに新幹線やタクシーを利用したので、旅行した気分は味わえました。そして、朝、いつものように5時に起きて近所を散歩しようと思っていたのですが、アラームを止めて寝てしまい、目が冷めたのが朝7時。帰りの新幹線を8時でとっていたので、大慌てでチェックアウトして博多駅に直行。キオスクで買ったサンドイッチとコーヒーを車内で食べているうちに熊本までつきました。つかの間の小旅行でした。

    タクシーの運転手さんから聞いたのですが、昔は事務所には各運転手さんたちの売上ランキングなどが張り出され、上位の人は褒められ、下の方の人はもっと頑張れと言われていたそうですが、このところそのランキングの張り出しが中止となったそうです。理由は売上は個人情報だから、とのこと。堅苦しい世の中になりました。しかし、売上の悪い従業員にもっと頑張れと発破をかけて働かせた結果、事故でも起こされたら会社の責任になるそうです。こんな世の中で会社はどうやって売上を上げたらいいのでしょうか?

    タクシーにはGPSがついているので事務所では各タクシーがどこを走っているか把握しています。私は犬の散歩をするとき近所の公園の周りを歩くのですが、よくタクシーが停まって休憩しています。同じ理由ですが、休憩しているタクシー従業員にサボるなとは言えないそうです。安全運転のために各人の体調が優先されるからだそうです。あともう一つ考えられるのは、ガソリン価格も上がっているので無駄に流すより無線で呼ばれてから移動したほうが効率がいいのだろうと思われます。知らぬ間にタクシー業界は変化しているようです。

     

  • フレイル(加齢による心身能力の低下)

    数年前から医学会で流行の言葉があります。フレイルという言葉です。歳をとって運動機能や認知機能が低下した状態を言います。熊本地震の際は避難所で身動きが取れない環境で運動不足によるフレイルが問題となりました。そして昨今ではコロナ禍で引きこもり生活がフレイルの問題を大きくしています。これまでデイサービスや通所リハビリあるいは自主的にカーブスなどに通ったり近所のラジオ体操に参加していたようなお年寄りが、すっかり運動をやめて家に引きこもってしまった結果、フレイルが増えているということです。

    フレイルの問題は筋力低下で転倒しやくすなり、家の中でつまづいて骨折した、などよく聞きます。認知症が進んだという症例も多々あります。コロナには罹らなくてもフレイルで一気に身体能力が落ちてしまっては老後にしたいと思っていた夢も実現不可能となり、残念な結果になります。家にいてもできる限りスクワットなどの筋トレをすることをお勧めします。また、筋肉の元はタンパク質です。肉、魚、卵などを意識してたくさん食べないと筋肉量が低下します。コレステロールが上がらないようにと、食事制限するのはあまりお勧めできません。ただでさえ栄養不足なのに食事制限なんて、寿命を縮めているようなものです。

    土曜日はこのフレイルの勉強会に参加しました。漢方の人参養栄湯がフレイルに有効だというデータはたくさんあるのですが、日本全国の指折りの学者さんたちがなぜこの漢方が効くのか動物実験などを通して作用機序を解明した発表会でした。私が大学研究していた頃と比べ、ずいぶん漢方の科学は進んでいるのに驚かされました。科学的根拠があるのは頼もしいことです。しかし、私のような臨床家にとってはネズミの実験はどうでも良く、いかに患者さんを治すかの方が興味あります。

    今朝虹が出ました。クリニックのベランダにて

  • 上手い営業・下手な営業

    台風は早朝の雷雨がひどかったですが、被害もなく通り過ぎていきました。昼の訪問診療の頃にはほとんど雨もあがり、ホッとしました。早起きの私はいつものように朝5時には起きてコーヒーを飲んだり新聞やネットを見ていたのですが、遠くで雷がピカピカしていて、瞬間停電したあとはしばらくネットが繋がらなくなりました。これは困ったと思ったのですが、朝6時前には回復したので仕事への影響もなく助かりました。

    おととい日曜に東洋医学会(合同県部会)がWEB配信されたので参加したのですが、今日から見逃し配信が始まりました。見逃してはいないのですが、素晴らしい講演だったのでさっそくもう一度見てみました。やはり2回見ると最初に聞き逃したところもあり、さらに理解が深まりました。ノートに一生懸命メモを取り、学生気分です。すぐにでも臨床の役に立つお話でした。この学会に参加できたことは、私の漢方外来の治療成績を更にアップさせること間違いないです。私は内科医として漢方をやっているので、内科疾患をみることが多く、時々婦人科系や皮膚科、耳鼻科疾患などにも対応しています。しかし、整形なら整形の先生が専門的な眼と多くの臨床経験から漢方の使い方のコツを教えていただけると、非常に参考になります。

    ところで、私は営業の仕事をしたことがないので、大変だろうなと思うのですが、営業が上手な人と下手な人がいますね。上手な人は元気で明るくユーモアがある。下手な人はその反対。会社からこれを売ってこいといわれ、そのまま商品説明してしまう。聞く方からすると全然面白くない。下手な営業マンはそもそもそういう商品にニーズが有るのかさえ調査せずに自分の言いたいことだけ言って帰っていく。私が思うに、上手い営業マンは客に何かを与えてくれる。それは、金品ではなく、元気だったり、笑いだったり、知らない情報だったり。何も与えずに逆に顧客からの情報を聞くだけ聞いて帰っていくのは最悪。少なく見積もってもわたしたちの時給を考えると営業マンに会って話した時間は患者さんを見れないのでマイナスとなるわけで、時間泥棒だと言う自覚をもっていただきたいものです。