むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • アロマセラピー

    統合医療学会に行ってきました。今回のテーマはアロマでした。アロマは知っているし、自分でも精油をいくつか持っていて、適当に楽しんでいましたが、学問としてのアロマは全然知りませんでした。医学としてアロマを研究しているアロマセラピー学会や専門誌などもあるそうです。

    そういう中で、興味を持ったのが、嗅覚異常は認知症の早期発見につながるという話です。鼻にある匂いを感じる神経は脳に直結しています。なかでも嗅覚は最も原始的な感覚で、食べられるものかどうか、いいものか悪いものかというのを嗅ぎ分けることが太古から必要とされていたものです。記憶に関与する海馬という脳と密接に関わっているそうです。そこで、アルツハイマーなど脳の海馬が萎縮する病気は同時に嗅覚低下とも関連しているそうなのです。面白いのは、そういう脳の障害を嗅覚刺激で治療できるという話です。

    精神科ではモノアミン仮説というのがあり、脳の中のセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンが不安、やる気、満足などと関連していると考えられていますが、アロマの香り刺激でドーパミンを増やすもの、セロトニンを増やすもの、といったデータがあるそうです。そうすると、香りを選ぶことで不安ややる気の治療ができるわけです。認知機能もラベンダーやティーツリーの香りで改善するというデータでした。面白かったので、もう少し勉強してみようかと思います。

    桜十字病院の駐車場にある薬局です。

  • ランナーの健康相談

    開業の準備を始めた頃から週末も全くないくらい忙しく、ずっと熊本から離れられなかったのですが、約1年ぶりくらいに東京に行ってきました。

    土日にわたりみっちりと研究会に参加で遊ぶ暇はなかったのですが、ちょっとした息抜きになりました。皇居の近くを通りかかりましたが、ものすごい人数が走っていてびっくりしました。確か東京マラソンがあと2週間くらいなので、みんなそれに備えているのでしょう。それにしてもランニング人口の増加には驚かされます。熊本城マラソンも来週となりましたね。

    この5年くらいで全国にシティーマラソン大会がどんどん増えて競技に参加する人数も増えてきました。今まで全く走ったことがない人たちもちょっとずつ走る距離を伸ばしてついにはフルマラソンに出場できるようになるのです。

    私も走り始めて5年くらい経ちますが、途中膝や腰など痛めたりもしました。そのつど、自分の足をいかに治すか、指圧や鍼(はり)、整体などの技術をあれこれ試して自力で治してきました。本当は故障しないようにランニングフォームを正したり、靴を自分の足のくせにあったものにするとか、するべきことは山のようにあります。また、熱心に走りすぎて貧血になることがあります。足で血球を踏み潰して破砕してしまう貧血です。それ以外にも、大量の汗からミネラルなどの栄養を失う場合もあります。そういったランナーの皆さんのコンディションの相談もお受けします。鍼治療や電気治療、指圧、整体、貧血の検査、鉄剤や漢方薬の処方など複合的なサポートを行います。今度熊本城マラソンに出るという人も、出場前に体調の相談などありましたらお早めにどうぞ。

    こんなに早く咲く桜もあるのでしょうか?

  • 漢方の講演会

    金曜の夜に大学で漢方の講演会でした。私が演者で、精神科領域の漢方治療について話しました。

    精神科領域とはいえ、私が日頃見ているのは心療内科です。精神科ほどヘビーな患者さんでなくて、ストレスで体調を壊したとか、そのレベルの心の病です。それでも、西洋薬の抗うつ剤などを使った方が早く元気になります。そこで、大抵は精神科系の薬剤と漢方を併用します。併用することで、西洋薬がが効いてくるまでの繋ぎとして漢方の方が即効性があるとか、漢方薬は習慣性がないのでいつでもやめられるとか、いろんなメリットがあるのす。

    そこで、今回の講演では漢方を併用することで抗不安薬などを極力使わず、使っても少量でうまくいくという話をしました、やはり、抗不安薬などを処方される側になって考えると、少しでも少ない方が望ましいです。通常ですと、抗うつ剤などは徐々に増量することで効き目が出てくるのですが、漢方を併用することで西洋薬は少なめで効き目を発揮するという場合があります。

     

  • 漢方講演の準備

    1月下旬に熊本大学で漢方の講演を頼まれました。去年も同じセミナーで何度か講演をしたのですが、この半年くらいは自分のクリニックの開業に伴い、講演どころではありませんでした。なんとかひと段落ついたところで、今月のセミナーを引き受けることにしたのです。

    今回のテーマは「精神科領域の漢方治療」です。実際には私が見てるのは心療内科ですから、そう書くべきものだったかもしれません。「心と漢方」というテーマでもよかったかと思います。

    果たして漢方がいかに心に効くのか、これはなかなか面白いところです。私の得意とするのは精神科の病そのものではなく、ストレスなどが原因で起こった体の不調(食欲不振、全身倦怠、ふらつき、不眠、目のピクつきなど)の治療です。通常ですと、抗うつ剤や睡眠薬を使って治療するところですが、患者さんの中にはそう言った薬の使用を嫌がられる場合が結構あります。なんとか漢方で・・・と頼まれます。私もいろいろ努力するのですが、漢方だけではなかなか簡単には治りません。やはり、眠れないなら睡眠薬を使った方がどんなに簡単に治療できることでしょうか。しかし、漢方と西洋薬を併用することで、自然と西洋薬はいらなくなったり、ごく少量でよかったりということはしばしば見受けられます。漢方だけで症状がコントロールできるようになったら、あとは減薬から治療終了まではハードルが低いです。

    どうしても漢方だけで治したいというなら時間がかかります、早く治して楽になりたいなら西洋薬も少しだけ使いましょう、と言います。圧倒的にその方が経過が良いです。したがって、今度の漢方セミナーでも、漢方にこだわらずに西洋薬も併用する実際の姿を紹介しようと思っています。

     

  • お金の手わたし方

    日曜は朝から熊本市内で東洋医学会でした。当番制で九州各県持ち回りで開催されるのですが、今回はホストでした。学会の企画、準備、プログラムの印刷から発送、当日の受付、進行、司会などみんな手で分けして行いました。

    うちのクリニックからも医療事務の職員さんに受付を手伝ってもらいました。受付には大学の学生アルバイトも雇ったのですが、やはり日頃病院で受付をしているだけあって、プロは仕事が違います。お金を扱う仕事というのは、案外難しいものです。お金(参加費)を払っていただくには、「いくらです」というのをはっきり伝えないといけないし、いただいた金額を間違いないか確認しないといけないし、お釣りを確実に手渡す。いろんな質問に対して適切に答えるなども大事な仕事です。見ていると、学生バイトさんたちは真っ直ぐ立っているのもきつそうです。日ごろ勉強が忙しくてインナーマッスルを鍛えていないからでしょう。ダラーとして私語も多く、一から鍛えなおさないといけないという感じがするのですが、たった数時間の受付のバイトですから、鍛える暇もなく終わりです。

    もう一つ受付をしていて気がつくのは、参加費を支払う参加者側のお金の払い方にいろいろあることです。ポケットからくしゃくしゃに折り曲げた1万円冊を出す人、長財布からピシッとしたお札を出す人などいろいろいます。またお金を手渡す際も、ぽんと無造作に置く人、きちんと手渡す人などいます。私たちは店で売り手側の仕事をあまりしたことがないのでこういう場面でお金を受け取る体験をすることが少ないのですが、今回は本当に勉強になりました。やはり、お金というのは大事なものなので、綺麗に長財布に揃えて入れた方がいいと思います。男性の場合、二つ折り財布でもいいと思うのですが、中が整理されていないようだといけません。また、手渡す際に大切なお札をポンと無造作に渡すのは良くないですね。失礼とかそういうのではなくて、自分が受けるサービスに対する対価としてお支払いするお金ですから感謝の気持ちが必要ではないかと思います。それは、お金に対して「おかげで今日はいい勉強ができます」でもいいし、相手に対して「今日は勉強の機会を与えてくれてありがとう、ご苦労様です」という気持ちでもいいしどんな感謝でもいいと思うのです。誰でも自分の財布からお金が出て行くのは気持ちいいものではないと思うのですが、それが浪費になるか投資になるかは本人の気持ち一つだと思います。投資であれば、いつかそのお金が自分のところに帰ってきます。それも、最初に払った以上に増えて帰ってくるのです。

    しかし不思議なことにたいていの場合、浪費の時の方が瞬間的な喜びが大きいのでお金払いが気持ちよくできるのではないかと思います。たとえば、おいしい物を食べた時、好きな洋服やバックなどを買った時、嬉しくてその額を払うのはほとんど苦になりません。本当は投資の時こそ気持ちよく支払わないといけないなーと思ったのです。

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