むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 当院は通常通りの診療です

    熊本でも緊急事態宣言が出されたそうです。ニュースを殆ど見ないので人伝いに聞いただけですが、多分本当でしょう。しかし、近所の焼肉屋さんもラーメン屋さんも夜遅くまでやっています。犬の散歩をしたら、中学校ではナイターでサッカーをしていました。いつもと変わらない夜です。当院の診療も、通常通りです。心配なくご来院ください。

    ただ、感染防止のため待合室の換気をしていますので、エアコンがあまり効いていません。寒いかもしれませんので、暖かい格好でご来院ください。風邪症状のある患者さんは待合に入らず、隔離部屋にてお待ちいただきます。診察では、聴診器などでの接触を必要最小限にとどめます。ご了承ください。私の予想では、去年と同じように5月の連休頃には落ち着いてくると思います。まさか2月に落ち着くなんて誰も思っていないことでしょう。今回は1月から非常事態宣言ですから、長丁場となります。最初から、そのつもりでないと、途中でまだかまだかと気分も落ちてしまうと思います。

    当院は去年の非常事態宣言のときから対策をとっています。感染予防の対策はもちろんですが、患者さんの受診ひかえで懸念される経営に対する対策もとっていました。備えあれば憂いなしです。皆さんの仕事や家庭では今回の感染拡大に対する準備はお済みですか?来るとわかっていたのでやっていて当然ですが、まだという人も焦ることはありません。去年初めての非常事態宣言のときほど何もかも閉まってしまうことはないと思います。準備できていない場合、慌てず淡々と必要な対策を取りましょう。

     

  • いま大切なのは免疫を落とさないこと!

    今週は正月明けてそうそう月曜スタートだったので、長く感じました。患者数は年明けすぐなので比較的少なめで、のんびりした外来でした。訪問診療の患者さんのフォローのほうがわりと忙しかった印象です。9日土曜から来週にかけては相当な混雑と思われます。朝早い時間帯は寒いので患者さんが少なめです。みなさん、10時半とか11時頃からでてこられるので、昼前に混んできます。3蜜を避けるためにも早め受診をおすすめします。

    東京の方ではまた緊急事態宣言がでました。4月頃に始めて出されたときは、都会のことだから関係ないと思っていたら、あっという間に全国に緊急事態宣言が出されました。あわてて食料など買いに行って、かえって店が混雑したなんて話もありました。今回も、関東だけの話で熊本は関係ないと思っていると、明日は我が身です。最初のときみたいに、早めに日用品などを買い揃えておいたほうがいいかもしれません。今日の昼に往診で外に出たら、車の交通量が少ない。高速道路が大雪で福岡方面通行止めになっていたのもあるでしょうけど、会社の多くが在宅ワークとなり、道が空いていたのではないかと思います。

    皆さん、またコロナに神経質になってきていると思いますが、まずはマスク、手洗いなどの基本をしっかりして、あとは自分の免疫を落とさないように健康管理しておきましょう。過労を避ける。栄養に気をつけてきちんとご飯を食べる。十分睡眠を取る。ストレスを避ける。ビタミンB,C,Dをとる。体を冷やさない。そして、大事なのは、心配しすぎず楽しく過ごすことです。

  • 一年を振り返って(分子栄養学編)

    私が分子栄養学を本格的に実践し始めて2年位です。藤川理論をベースにしていますが、その師匠の三石巌先生の本を何度も読んで理解を深めました。また、臨床分子栄養医学研究会の主催する何十時間にもわたるオンラインレクチャーを受講しました。今年に入って早々からコロナで持ちきりとなりました。普通、風邪ウイルスに対する免疫といえば、ビタミンCですが、分子栄養学を学んだ私はすかさずビタミンDを飲み始めました。当院スタッフにも飲むように勧めて、1本ずつ配布しました。おかげなのかわかりませんが、スタッフみんなこの一年健康に過ごせてよかったです。

    その他、私はビタミンA,B,C,D,E,Kナイアシン、EPA/DHA、オルニチン、アルギニン、亜鉛、マグネシウムと毎日飲むビタミンやミネラルの量は増えてきましたが、おかげで私は相当多忙で休みが少ないにもかかわらず風邪一つひかずずっと体調は万全でした。50すぎてますます健康となり、睡眠もよく夜間尿は1度もないし、目覚めもいいし、御飯も美味しい。お酒を飲んでもビタミンで代謝が良くなっているので二日酔いもしない。そんな毎日でした。

    患者さんも、藤川先生の本を読んで実践してみたけど、それでやり方があっているのかと言う感じの相談が県内外からたくさんありました。当院は保険内の診療しかしていませんので、オルソモレキュラー医療をやっている自由診療のクリニックみたいに高額なビタミンを売りつけることもありません。その変わり、ネットで自分で買っていただいています。結果的に、多くの患者さんたちは自力でどんどん健康になり、難治だった症例もだんだん元気になって来るのを見ると、このメガビタミン療法は本当にいいなと実感しています。

  • 今年一年を振り返って(医療編)

    この一年、いろいろありました。クリニックではおかげさまで連日大勢の患者さんにご来院いただき、健全経営することができました。仕事が増えた分スタッフも増えました。スタッフみんなには家族同様楽しく仕事してもらえるように心がけました。利益を残しても税金で取られるだけなので、法人にはあまりお金を残さず、ボーナスでみんなに払ってしまいました。そういう私は年俸制なのでボーナスは無しです(涙)。この一年を振り返ってみたいと思います。

    毎日、本当に難しい症例がたくさん来院されました。どこに行っても治らなかったという難治症例ばかりです。漢方や鍼に期待してこられる人もいれば、心療内科ではうつや不安、緊張で仕事も家庭もピンチという感じの切羽づまった患者さんもたくさん来ました。他で治らなかった症例などはそう簡単に治せるはずもなく、日々勉強です。病態の仮説を立て、自分なりの治療方針を考え、それを試す。患者さんが多いので、検証の機会が多く、私の経験値がどんどん上がります。おかげでいろんな治療法を編み出しました。日々進歩しているので、おそらく私の処方箋を見ても薬局の先生もなんの治療なのかわからず戸惑うのではないかと思います。そこで今年は、処方箋にできるだけ処方の方意(処方に込めた私の思い)をコメントするようにしました。

    食後にお腹が張って痛い、ガスが多くて辛い、学校に行きたくないという症例。だいぶ治せるようになりました。学生さんの朝起きれないために不登校になってしまっている症例。全例ではないですが、結構治療できるようになりました。難治性の耳鳴り。耳鼻科では治りませんとはっきり言われるのですが、たまに改善する症例が出てきました。まだまだうまく治せない症例がたくさんあるのですが、日々進歩しています。名医といわれる人の本を読み、アイディアを理解し、真似する。そして自分なりのアレンジを加える。学びとは「真似(まね)び」から来た言葉だそうです。その繰り返しの一年でした。

  • 医用麻薬と緩和ケア

    年末、道が混みますね。どっちへ行っても渋滞の列です。今日から学校は冬休みに入ったようなので朝夕の自転車の列が緩和されるので多少いいかもしれません。そういう私も、麻薬免許証の更新のため昼休みに医師会まで行ってきました。みんな年末にしないといけないことが集中するから渋滞するんですね。麻薬免許更新なんて、12月でなく3月にしてくれればいいのに、と思います。麻薬免許というのは、私たちががん患者さんの痛みの緩和目的でモルヒネなどを処方するときに必要です。そして、その処方箋をもとに薬を患者さんに手渡してくれる薬剤師さんも麻薬の免許が必要です。在庫管理は非常に厳重です。

    医療用麻薬というのは不思議と暴力団の資金源になっているような品物とは違って、使っても痛みが取れるだけで、変な快感とか幻覚とか蟻地獄のような一度使ったらやめられない、みたいなものはないようです。私は、めったに麻薬を処方しないので、あまり詳しいことはわかりません。クリニックを開業するとき、たぶん麻薬は使わないと思っていましたが、訪問診療では緩和ケア(ガン末期の患者さんの痛みの治療など)で麻薬が必要なこともあるだろうと思って、一応免許を取得ました。結果、一度も使うことなく更新の年を迎えたわけです。

    私は、開業する前に桜十字病院の緩和ケア病棟をしばらく担当していました。通常緩和ケア病棟はがん治療を専門とするスタッフと痛みと取るのが得意な麻酔科のスタッフが担当します。そこに私が入ったのは、漢方や針でどこまで緩和ケアができるかやってみたかったからです。もちろん、モルヒネも使いますが、痛いという患者さんや吐き気で薬が飲めない患者さんに毎日鍼治療をしてあげました。もう、治療はあきらめて緩和ケアにはいりましょうと言われてがっかりしているところに、毎日鍼治療をするのは、患者さんの生きる希望にも繋がり、痛みも軽くなることから麻薬を減らすことができたと思います。