むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 人生何が起こるか

    アメリカ大統領選挙では、誰もが現実になるとは思っていなかったトランプ大統領の誕生です。福岡では駅前に巨大な穴があきました。本当に、人生生きているといろんなことに遭遇します。結果がどうあれ、私たちはその現実を受け入れないといけません。あの時ああしていればとか、タイムマシンがあるわけではないので、過去に振りかえってもしと考えても何も進展しません。

    日本にとってアメリカ大統領なんて関係ないと思っていても、自衛隊をはじめいろんなところで影響は出てくるだろうし、貿易産業も打撃を受けます。自民党は焦ってTPPを強行採決しようとしていましたが、トランプ氏はTPPには反対しているし、アメリカはこの先保護主義に進むでしょう。先だってイギリスもEUから離脱して独自のアイデンティティーを守る決議をしました。どの国も、流れは自由貿易から保護主義に舵を切りつつあります。少なからず私たちの生活に変化が現れることと思います。

    国の話はさておいて、私たちに最も身近なのは自分の勤める会社の上司や社長のことでしょう。配置換えになったり、仕事の内容に関して思いがけない指図をされたり、毎日の自分の生活に直接関わってきます。頑張って仕事をする人ほど、上司との関係などで思い悩みます。職場に人生の100%をかけると、状況の変化に適応できなくなって、辛い目にあったりするのです。家庭を大事にして仕事50%、家庭50%あるいは趣味にも25%と人生の配分を考えて仕事をすれば、ダメージが少なくなります。

    学校教育でも部活に人生のすべてをかけるような生活を学生時代から強いる傾向がありますが、みんながプロ選手になるわけではないので、学業と家庭と部活の適切な配分を教えるべきだと思います。そうすると、卒業して社会人になっても人生のウエイト配分を間違えないだろうと思うのです。

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    ゴンは毛がボーボーに伸びていたのでトリミングに行ってきました。かわいー。

  • コーヒーと読書とポッドキャスト

    11月に入り、やっと涼しくなってきました。今夜はちょっと冷え込んでます。秋の夜長という言葉がしっくりくる季節です。大人ですから夜にワインを傾けながら音楽を聴いて・・・というのもいいかもしれませんが、小さなペーパーフィルターに一人分の豆を入れてコーヒーを入れる。それを飲みながら本を読んで過ごす、というのもオツなものです。なぜお酒でなくコーヒーか。それは、眠くなるからです。

    私は、高校生の頃は国語がとても苦手で点数が全然取れず、本を読む人は成績が上がるというのを信じて本ばかり読んでいました。川端康成、夏目漱石、谷崎潤一郎、三島由紀夫、丸谷才一など受験に出そうな文学系のものを月に20冊、年間250冊程度を目標に読みました。今も実家の本棚にはこれらの本が大量に残っているのではないかと思います。大学に入ってからは渡辺淳一をひたすら読みました。村上春樹も随分読みました。ところが今はというと、日経メディカル、日経ヘルスケア、医道の日本などの医学系雑誌とか、医療系で話題になった本くらいしか読みません。

    ところで、ランニングをすると大体1時間くらいはボーとして走っているわけですが、去年ぐらいからiPodでポッドキャストを聞きながら走っています。どんな番組を聴くかというと、「辛坊治郎のズームそこまでいうか」「週刊日経トレンディ」「青木毅の質問型営業」の3つです。これを聴きながらだと、時間を忘れて楽しく走れます。

    特に青木毅の番組は営業の神様と言われる青木さんが営業の極意を教えてくれます。私たちは物を売るのが商売ではありませんが、患者さんに質問して、そのニーズを探り、自分が提供できることを考え、相手のお役だちを仕事の柱とする、その根本的なところは全く同じなので、とてもためになります。例えば咳が出るといってくる患者さん。咳止めが欲しい人、レントゲンで肺炎がないことを確かめて欲しい人、タバコの吸いすぎで肺がんを心配している人、インフルエンザでないかを知りたい人など様々です。患者さんのニーズを聞くまで、その患者さんとどう接していいかはわからないし方向も決まりません。そこで、当クリニックでは、あれこれ質問します。それが結果的に、来て良かったという満足に繋がると信じているからです。

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    ピンボケですいません。飼育員から餌をもらっているところです。観客ではありません。

  • ハロウィンと昭和の風景と

    今日はハロウィンだそうです。アメリカではみんながハロウィンを祝うわけではありません。私が留学していたころは、ハロウィンのようなお化けを祝うなんて・・・というグループは教会で秋の収穫祭を祝っていました。仮装なしです。アメリカは多民族国家なので宗教の自由がはっきり確立しており、クリスマスでさえも、みんなで休む日ではありませんでした。大学の職員でもクリスマスを祝って休む人もいれば、通常通り出勤する人たちもいました。それが自由の国のやり方です。

    日本でハロウィンが流行ってきたのはまだこの数年ですが、アメリカと違って大人が仮装して大騒ぎしています。先日の週末など、街は仮装した大人でいっぱいでした。それまではイングリッシュスクールや幼稚園の季節の行事みたいだったのですが、たまたまクリスマス前のイベントが少ないこの時期に商業ベースで仕掛けられた感があります。

    とはいえ、今日TBS系列で放送されていたハロウィン音楽祭2016は素晴らしかったですね。紅白より良い番組でした。考えてみれば、山口百恵から西城秀樹、沢田研二、ピンクレディー、松田聖子ときて最近のAKBまでほとんど全部の時代をともに生きて、活躍していた頃を実際に知っているのは私たちの世代プラスマイナス10歳くらいでしょうか。その歌が流行っていた頃小学生であんなことやってたなーとか、鮮明に思い出します。今みたいに録画してみるとかYouTubeでみるとか、そんなことはできなかった時代ですから、歌番組をその放送時間にみんなテレビの前で見て翌日はその歌や踊りや髪型を真似して話題にする、そんな時代でした。他に娯楽も少ないし、みんながアイドル歌手に夢中でした。

    そして、株価と物価はどんどん上がり、バブルになり、家もたくさん立って、日本はピークを迎えたわけですが、バブルがはじけ、物価は下がってデフレになり、そして今回の震災で多くの家が壊れました。うちの近所も大型スーパーやマンション、民家などが次々と解体されどんどん更地となり、交差点の風景も目印がないくらい開けてしまっているのですが、これは昭和のあの頃の風景だなーと、なんとなく懐かしい感覚が脳裏に蘇ってきます。

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  • 金木犀

    昨日のブログは図らずも熊日新聞のコラムと内容がかぶってしまいました。

    それはともかく、犬の散歩をしていると、公園の近くから金木犀のとてもいい香りが漂ってきます。健軍の自衛隊の生垣も、ぐるっと金木犀です。春に桜が咲く時はあたり一面パート明るくなりますが、金木犀はよーく見ないと咲いているのがわかりません。どちらかというと、香りの方に先に気がつきます。

    香りがこれだけ周囲にただようということは、香りのないものも同じようにあたりに拡散しているということです。植物からは光合成で酸素が放出されますから、森林浴では美味しい空気が体にはいってきます。一方、花粉症の人にとっては、遠くから飛んでくる花粉に悩まされます。空気の拡散というのは想像以上に広範囲に及びます。私は幸い花粉症はないのですが、山にトレイルラン(ニング)に行くとくしゃみが出ます。鼻水がいっぱい出てきて、空気のきれいな森林の中で鼻ぐすになります。何のアレルギーかわかりませんが、山から下りてくるとすぐに治ります。

    もう一ついつも気になるのがタバコです。例えば、犬の散歩をしていると100m以上先の方にいるおじさんが歩きタバコをしていると匂いですぐにわかります。実際に吸っているかどうかは、接近しないとわかりませんが、臭いというのは本当に敏感です。うちのゴン(トイプードル)にとっては、もっと何百倍もいろんな匂いがしていることでしょう。タバコの臭いはタバコから直接出てきた煙もありますが、多くはおじさんの吸った煙がおじさんの肺の奥まで入って、おじさんの吐く息とともに大気中に吐き出され、それが風に乗って自分のところに来て、その空気を自分が吸っているわけですから、想像しただけで気持ち悪いですね。

    車の排気ガスも同じです。車のエンジンでガソリンが燃えた後の二酸化炭素と煙が漂ってきてこちらの肺の中に入ってくるわけですから、無駄なアイドリングはしないように心がけたいものです。タバコもです。自分が肺がんになるのは自業自得ですが、家族も癌のリスクが高まりますので気をつけましょう。

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  • 中国のロケット

    中国の有人ロケット(宇宙船)「神舟」が宇宙飛行士を乗せて中国の宇宙ステーション(実験室)にドッキング成功というニュースが出ていました。このところ、中国の科学技術の進歩は目をみはるものがあります。

    私が高校3年の頃、理系では工学部が花形でした。とても偏差値が高くて入るのが難しかったです。その頃工学部から就職と言えば、東芝、ソニー、シャープなど日本の得意な家電やパソコンあるいは原子力などを手がける大手メーカーでした。しかし今は、そういった会社は軒並み業績が悪く、今では工学部の人気は昔ほどではないようです。

    一方、中国に目を向けると国を挙げてロケット工学、情報産業など工学部系の人たちがもてはやされています。国が成長し、豊かになるには工学部系が元気でないといけないような気がします。そう考えると、スペースシャトルを飛ばすのをやめたアメリカは、ちょうどその頃を境に国力が衰えてきています。今、まともに有人ロケットが飛ばせるのはロシアと中国だけです。そう考えると、今後豊かになり、世界をリードする国もその2国となるはずですから、私たちもそれに備えないといけません。とりあえず、中国語かロシア語を勉強しないといけません。

    話は変わって、科学技術の進歩で自分のこれまでの人生でびっくりしたことが2つあります。一つは液晶の電卓が出た時。ものすごく小さく軽くなって登場しました。次に、その液晶電卓にソーラー電池で作動する名刺サイズの電卓が出た時です。この2つはびっくりしました。結婚式の引き出物にそんな電卓をもらう時代がありました。それが今、太陽電池を車の天井に貼り付け、駐車場でバッテリーにチャージして動くハイブリッドカーが登場したと聞きました。日本の技術もまだまだ負けていません。若い人たちには夢を持ってものづくりの世界に進んでもらいたいものです。

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