むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ハロウィンと昭和の風景と

    今日はハロウィンだそうです。アメリカではみんながハロウィンを祝うわけではありません。私が留学していたころは、ハロウィンのようなお化けを祝うなんて・・・というグループは教会で秋の収穫祭を祝っていました。仮装なしです。アメリカは多民族国家なので宗教の自由がはっきり確立しており、クリスマスでさえも、みんなで休む日ではありませんでした。大学の職員でもクリスマスを祝って休む人もいれば、通常通り出勤する人たちもいました。それが自由の国のやり方です。

    日本でハロウィンが流行ってきたのはまだこの数年ですが、アメリカと違って大人が仮装して大騒ぎしています。先日の週末など、街は仮装した大人でいっぱいでした。それまではイングリッシュスクールや幼稚園の季節の行事みたいだったのですが、たまたまクリスマス前のイベントが少ないこの時期に商業ベースで仕掛けられた感があります。

    とはいえ、今日TBS系列で放送されていたハロウィン音楽祭2016は素晴らしかったですね。紅白より良い番組でした。考えてみれば、山口百恵から西城秀樹、沢田研二、ピンクレディー、松田聖子ときて最近のAKBまでほとんど全部の時代をともに生きて、活躍していた頃を実際に知っているのは私たちの世代プラスマイナス10歳くらいでしょうか。その歌が流行っていた頃小学生であんなことやってたなーとか、鮮明に思い出します。今みたいに録画してみるとかYouTubeでみるとか、そんなことはできなかった時代ですから、歌番組をその放送時間にみんなテレビの前で見て翌日はその歌や踊りや髪型を真似して話題にする、そんな時代でした。他に娯楽も少ないし、みんながアイドル歌手に夢中でした。

    そして、株価と物価はどんどん上がり、バブルになり、家もたくさん立って、日本はピークを迎えたわけですが、バブルがはじけ、物価は下がってデフレになり、そして今回の震災で多くの家が壊れました。うちの近所も大型スーパーやマンション、民家などが次々と解体されどんどん更地となり、交差点の風景も目印がないくらい開けてしまっているのですが、これは昭和のあの頃の風景だなーと、なんとなく懐かしい感覚が脳裏に蘇ってきます。

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