むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 桜十字病院ラスト1日

    いつもこのブログを書くとき、パソコンを立ち上げる瞬間まで何を書くか決まっていない。ただ、毎日何か書こうと思って頭を絞っているのだが、今日は悩むことなく書くことがある。そう、桜十字病院の常勤としてはラスト1日となったのだ。今日が金曜なので、明日土曜日の午前中が正式には常勤最後の日だけど、事務局は土曜日は休みだし、ナースも土曜出勤は少ないので、実質今日で最後となった。

    昼ごはんを食堂で食べていたら、「あら、先生呼ばれていませんか?』という声をかけられ、間もなく、10分後に事務局まで来てくださいという電話があった。急いでランチを食べて、事務局へ行ったら、総勢100名近い職員さんたちが僕の来るのを待ってくれており、お別れの挨拶、花束贈呈などしてくれた。涙が出そうなくらい嬉しかった。6年間、楽しい毎日だった。そしてこの6年でうちの子供達は中学、高校を卒業した。時が経つのは早いが、その6年で子供が2つの学校を入学から卒業まで過ごしたとなると、自分もそれに見合うだけの成長をしないといけないし、決して時間を無駄にできないと思った。本当に暖かい職員さんたちに囲まれて、みんなの支援のおかげでこれまでやってこられた。自分一人の力ではできることは限られている。活躍の場を提供してくれた桜十字病院には心から感謝です。桜十字の外来にはあと一週間非常勤として出勤します。

    これからは、自分が経営者となり、職員の皆さんの人生を花開かせる場を提供できるようにしっかり経営していきたいと思います。

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  • 世界一の大衆車

    フォルクスワーゲンというのはおそらく大衆車という意味かな。ドイツ語でフォルクスは「民族の」、ワーゲンは「車」という意味だからきっとそうだろう。

    フォルクスワーゲンは昨年ディーゼル車の排気ガス問題で世間を騒がせたが、何と言ってもトヨタと肩を並べる世界一の自動車会社だ。売れている車の台数もさることながら、壊れにくく頑丈で値段もリーズナブルだ。

    そういうフォルクスワーゲンの主力車と言えばゴルフだろう。僕らが小さい頃はビートルというカブトムシのような車のことをワーゲンと呼んでいたが、今はゴルフの方がブランドを支える代表だ。実は、僕は5年前からフォルクスワーゲンに乗っているが、ビートルでもゴルフでもない。その車がちょうど車検だったのでディーラーに持って行ったら、新品のゴルフを貸してくれた。いわゆる代車だが、おそらく試乗車だろう。(昨日のブログで熊本城をバックに撮った写真の駐車場で真ん中に写っている白い車です)

    そのゴルフに昨日と今日の二日間乗って、シビれてしまった。使い回しのいいサイズ感、なめらかで滑るようなギアと静かなエンジン、安心感のあるブレーキとハンドリング。どれを取っても最高だ。さらに、試乗車だけあって、自動追従装置もついており、セットすると自動的に前を走る車と一定の車間を取りながら勝手に走り、止まってくれる。アクセルもブレーキも踏まずにハンドルだけを握っておけばいいのだ。これには驚いた。まだ、完全に信頼していいわけではないが、技術がここまで進んでいることに感心してしまった。

    だいたい、車検の時の代車と言えば昔は相当ボロい車だった。僕は今の車の前にはホンダのオデッセイに乗っていたが、車検の時の代車はすごく古い軽自動車で、オデッセイから軽に乗り換えた瞬間の怖さといったら、相当なものだった。こういう時に、代車をただ走ればいいと思って貸すのか、お客さんに次に買い換えるならこんな車はどうですか、という気持ちでちょっと背伸びするくらいの格の車を貸すのとでは、おそらく営業成績がずいぶん違うだろう。

    とにかく、たった二日間乗っただけでゴルフの素晴らしさを知ってしまった。いつもなら、車検が終わった車はエンジンオイルなども新しくなり、自分の車もよみがえった、と感動するのだが、今回ばかりはゴルフの凄さにシビれてしまって、自分の車がオイル交換など終わっていて滑らかに走っても感動がなかった。

    病院でも、患者さんの期待以上の感動を与えられるサービスを目指したい、と思った次第だ。

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  • 雨が多い梅雨

    この梅雨は本当に毎日雨ばかりで大変です。洗濯物の心配もあるでしょうが、我が家は地震の被害で天井から雨漏りがしています。毎日水滴が落ちてくる場所にはバケツを置いてしのいでいるのですが、日に日に雨漏りの箇所が増えて、家中のバケツや洗面器、ゴミ箱などを総動員しています。それでも、仕事から帰ってみると予想しないような場所に雨が漏れており、ソファーなども濡れています。

    地震はさておき、この雨の多さは地球温暖化と関連しています。気温が高いとそれだけ海面から水蒸気が上がってきますから、それが前線で雨雲になり、大雨となります。世間では地球温暖化は化石燃料を燃やしたせいだと言われており、大気中の二酸化炭素濃度が重要視されています。

    しかし、ネットで「歴史的な地球の温度」を調べてみると、現在はまだ氷河期の一部分で、やっと氷河期が終わりつつあるタイミングであるとわかります。昔はもっと気温が高く、例えばグリーンランドなどはその名の通り氷などなく緑の美しい楽園のような国だったそうです。おそらくこれからの地球は暑くなったり寒くなったりしながらも大きな流れとしてはグリーンランドが昔のように緑の大地となり、北極や南極の氷も溶ける方向に進むでしょう。そうした中、もちろん雨はこれまで私たちが想定していたような量でなく、びっくりするくらい降るでしょう。そして、竜巻や台風なども経験したことない強さになるでしょう。これは、科学と歴史を考えれば、当然のことです。

    漢方の4000年の歴史の中でも、とても寒かった時期の医学と暖かかった頃の医学では全然処方が違います。私たちは、地球の気温の変化に合わせて医療の内容も変えないといけないのです。これは歴史がそうであったのだから、事実なのです。

    したがって、今私たちにできることは、まず「温暖化がエコや省エネでも食い止められないということを知ること」、そして、「想像をはるかに超える大雨や大風に備えること」です。数年前に建った私の知る老人ホームは、50ミリの雨に耐えられるだけの設計となっています、と言っていましたが、このところ70ミリから80ミリの雨は毎日のように降っています。たった数年前に想定できなかったことが今では日常なのです。歴史に学び、備えましょう。

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  • 天気予報に違和感を感じる

    今に始まったことではなく、ずっと昔から思っていたことを書こうかと思います。天気予報で、台風の予想進路などを見ていると、今回の台風1号のように台湾の方へ行ってしまうものがあります。日本にすると、やれやれといったところですが、台湾の人にとってはまともに直撃ですから、大ニュースです。それなのに、全く何事もなかったかのように、あるいは「恐れは去った」とでも言わんばかりに台風情報は消え去ります。日本の領土を出てしまえばニュースにならないのでしょうか?

    今回は900ミリヘクトパスカルという非常に強い台風だったため、日本領土内でなくても、台湾でどんな被害だったかを知ることは、私たちの今後の備えに役立つはずです。それが、よほどの大惨事にでもならない限り、もうニュースや天気予報で扱われないというのは、おかしいと思うのです。

    テロ事件にしろ、飛行機事故にしろ、日本人に被害がなかったという決まり文句で他人事のように済ます風潮、これがいけません。なぜこうなったかを考えると、日本に住む人が極めて単一民族で純粋な日本人が圧倒的に多いからだと思います。これがアメリカだと、親や祖父の時代はアメリカ以外に住んでいたという人が多い多民族国家です。そうすると、自国だけでなく、あらゆる国の出来事に一定の人が関心を持つということになります。日本も、最近では韓国人や中国人がたくさん住んでいます。彼らにも市民権はあるのですから、祖国のニュースをもう少し丁寧に扱ってあげてはどうかと思います。

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