むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 感謝祭

    昨日は勤労感謝の日でしたが、アメリカでは感謝祭だったそうです。感謝祭はアメリカにいると一年中でもクリスマスに次ぐビッグイベントです。職場や家庭では友人を招いて七面鳥のローストをはじめとするご馳走を食べます。クリスマスは家族と静かに過ごすのに対して、感謝祭は同じような料理を大勢で楽しむ感じです。みんなが幸せな夜を過ごします。私も、感謝祭の頃のアメリカはとても好きです。いい思い出がいろいろあります。七面鳥(ターキー)はパサパサした鶏肉みたいで美味しいというものではないのですが、感謝祭の時にみんなで食べるとそれは美味しいものです。グレービーソースというオーブンで焼いた時の肉汁を煮詰めたソースをかけて食べると絶品です。

    そして、クリスマスはナッツの季節です。ナッツといっても、日本で食べる落花生(ピーナッツ)のようなものではなく、アメリカでのミックスナッツはピカン、ウォールナッツ(くるみ)、アーモンド、松の実、クコの実などのミックスにグランベリーなどのドライフルーツが混じったものです。寒いクリスマスの時期に山小屋に泊まって暖炉に火を入れてくるみ割りを使ってくるみをひとつひとつ割りながら食べるのは乙なものです。クリスマスの雰囲気を盛り上げます。先日ネット通販でアメリカのミックスナッツ(トレイルミックス)を見つけたので注文しました。

    届いたナッツを一口食べたら幸せな気分になりました。私たち人間は狩猟をして肉を食べるよりも、木の実を食べて生きていた時間が長いと思います。ナッツには人を幸せにする働きがあります。成分的にもセロトニンを増やすことがわかっていますから、うつやパニックの人にはナッツがお勧めです。

    博多駅前のホットワイン屋さん

  • 寒いと活動性が落ちる

    このところ寒い日が続いています。急に寒くなってきたので、外に出るのが億劫になります。訪問診療で高齢者の部屋を訪れると、電気毛布でぬくぬくとしたベッドから離れられずに寝て過ごしている人が多いです。このように活動性が低下すると、途端に筋肉量が落ちて骨も弱くなります。どんなに骨粗鬆症の薬を飲んでいても、骨に体重をかけて動かさないと骨は弱くなります。お年寄りに限らず、冬に私たちの活動性を低下させてしまう代表が「こたつ」です!入ったら最後、いつまでも出られず、面白くもないテレビをつけっぱなしにしてダラダラと時間を過ごしてしまいます。時間の無駄をしたくないなら、こたつは出さないに限ります。

    寒い冬に活動性を上げるにはどうしたらいいか考えました。まず暖房です。部屋を暖かくしないと、体を小さくしてじっとしてしまいます。暖房も、ストーブやファンヒーターでは空気が汚れて酸素濃度が下がりますから、活動性を保つにはエアコンです。電気代がかかりますが、仕方ありません。それからもう一つは、当たり前ですが暖かい洋服です。昔私が中高生時代は重い綿入れ(丹前)をダルマのようにきて勉強していました。これではじっと座って勉強するのはいいですが、活動できません。

    今の時代、暖かい服はいろいろあります。もこもこしたダウンジャケットは暖かさからいうとダントツでしょう。しかし、部屋着にはなりません。そうこう考えていたら、ユニクロのウルトライトダウンはいいですね。ちょうどユニクロは今日からセールをやっていて新聞広告も入っていたので、イオンモールのユニクロに行ってみたら、レジに並ぶ人が50m以上でした。しかし、20人体制でレジ打ちをしていて50mでもあっという間でした。すごい。隣近所の洋服屋さんは閑古鳥でした。

    熊本県庁

  • 入浴剤の季節です

    毎年冬になると肌が乾燥して痒くなります。そのような方は多いのではないでしょうか。保湿剤もありますが、漢方入浴剤もあります。当院では普通の乾燥肌からアトピーのカサカサ肌まで幅広く使える漢方入浴剤を作っています。向かいの凌雲堂薬局にて購入できます。これは生薬パックですから、自分で煎じて使います。お風呂のお湯をため始めた頃からやかんや鍋で薬草パックを煎じていただきます。10−20分も煎じれば十分です。できた薬草の湯をお風呂に投入して使ってください。1パックで2日は使えます。漢方の香りがアロマの効果を発揮し、リラックスします。また、お風呂上がりの体の温まり方は素晴らしく、肌もすべすべになります。是非お試しください。

    漢方の他にも、アロマオイルで入浴剤を作ることができます。ラベンダやローズ、ユーカリなど好きな香りのアロマを2−3種と、重曹や塩を大さじ3杯ほど用意します。私の場合、マグネシウムソルト(エプソムソルト)を紙コップに半分くらい使います。重曹やエプソムソルトにアロマオイルを10滴ほど垂らして混ぜ、それをお風呂に溶かします。素晴らしくいい香りと保温効果があります。いろんなアロマを日替わりで楽しめます。昨日も書いたように、ユーカリは風邪に効くと言われています。

    別府などの温泉に行くと、湯の花という入浴剤が売ってあります。これもいろんな効果が期待されます。一方、ヨーロッパの土を使った泥パックで美肌効果のあるものはクレイセラピーと言いますが、そのクレイを購入することもできます。これも湯の花のように入浴剤にして使えるのではないかと思います。是非お試しください。

    博多駅前のクリスマスリース屋さん

  • 風邪に効くハーブ(アロマ)

    先日、漢方の講演をしましたが、大変好評だったとのフィードバックをいただきました。聞きにきていただいた方々には御礼申し上げます。内容は少し変わりますが、12月にもう一度漢方の講演を予定しています。参加ご希望の場合、クラシエ薬品にお尋ねください。(参加は無料ですが、事前申し込みがないと空席がないかもしれません)

    さて、風邪の予防にうがいをしましょうというのは古くから言われていることです。外国にはうがいをするという習慣がないため、それが風邪の予防になるなどとは世界中の人は信じていません。おそらく日本だけだと思います。風邪のウイルスは20分ほどで喉粘膜から体内に侵入しますから、入ってしまえばうがいでは取れません。したがって、うがいの感染予防に対してはかなり懐疑的で、最近は厚労省の感染対策マニュアルを読んでも手洗しましょうとは書いてありますが、うがいをしましょうとは書いてありません。

    そんな中、うがいに予防効果があるのかどうかを検証した論文があります。水道水、イソジンで比べてみたところ、なんとイソジンでうがいした方が風邪を<ひきやすい>ということがわかったのです。イソジンが喉の粘膜を障害するのが問題のようです。最近はほとんどイソジンを処方することはなくなりました。皆さんもうがいをするなら水道水でいいし、お茶も有効とされています。病院ではアズノールといううがい液を処方します。これはカモミールエキスです。ハーブの力で抗炎症作用があります。アロマでは、ユーカリ、ローズウッド、ミント、ティーツリーなどいろいろ風邪に有効なアロマがあります。詳しくはアロマショップで聞いてみてください。楽しいですよ。

    博多駅前

  • 現代の栄養失調

    夕方テレビを見ていたら、出演していたタレントさんたちの一日の食生活は本当にひどいものでした。超高カロリーの食事ばかり食べていたり、炭水化物とスイーツしか食べていなかったり、びっくりします。現代の栄養失調とは、一日の摂取カロリーは必要量に足りている(むしろオーバーしている)のに、体が必要とするビタミンやミネラルなどは全然足りていないというものです。肉や野菜が絶対的に不足しています。

    多くの人が陥りやすいのが炭水化物過剰です。日本人はコメ中心の食生活なので仕方ありませんが、ご飯を食べて、おかずをちょっと食べて、あとはスイーツ。これではカロリーしかとれません。以前、ダイエット番組を見ていたら、ラーメンを食べるならチャーシューをかならず食べること、と言っていました。豚肉に含まれるビタミンB1などが炭水化物の代謝に大切で、それがないと食べたカロリーが上手に燃えないそうです。

    私は、栄養学に興味がありいつもそのことばかり考えています。毎日の食事もカロリーや炭水化物の割合、野菜の摂取量など気をつけているのですが、もしかしてそれでもビタミンなどが足りていないかもしれないと思って、DHCのビタミンBミックス(B1、2、6、12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)を買って飲んで見ました。すると、驚いたことに、全く二日酔いしなくなりました。最近お酒が翌日に残ると思ったのは歳のせいではなく、ビタミン不足だったようです。

    患者さんにいただいたケーキの飾り物です。食べられません。精巧にできています。