むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 健康に良い食事してますか?

    皆さん、健康のために食べているものはありますか?私は食事にはいろいろ気をつけていますが、最近特に毎日のように食べているものがいくつかあります。まず、ピクルス。Aプライスに売ってあったピクルス用の酢と米酢を半々に混ぜたものに野菜を一晩つけます。入れるのはきゅうり、玉ねぎ、生姜、ピーマンです。毎日タッパーにめいっぱい作って食べます。特に酢玉ねぎは一世を風靡した健康食材です。ピクルス用の酢を使わなくても普通の酢にはちみつを少々混ぜると美味しくできます。

    もう一つ、毎日食べるのがきのこです。しいたけ、まいたけ、しめじ、えのきなどですが、炒めたり味噌汁に入れたりして、たっぷり食べます。きのこは健康にとてもいい食材です。干ししいたけなどは保存が効くので便利ですが、普通のきのこは冷凍でも保存できます。栄養的には一度冷凍したもののほうが良くなります。

    あとは、毎日肉と魚をできるだけ両方とるようにしています。肉は野菜炒めや豚汁が手軽です。魚はししゃもなどすぐ焼けるものがいいですが、冷凍しめ鯖や鯖の缶詰などぱっと食べられるものが重宝します。飲み物は緑茶を急須いっぱい(500mLくらい)と、抹茶をマグカップに溶かして日に何倍も飲みます。ポリフェノールです。

  • フクロウ型外来のご案内 パート2

    毎日のように高齢者の自動車事故が報道されます。やはり、アクセルとブレーキの踏み間違いが問題です。年をとるとどうしても判断が鈍くなるし、間違いも起こりやすくなります。これからの高齢社会でいくつまで運転を許可するかは社会的にも重要な問題です。しかし、車の方も事故を起こさない工夫が必要です。昔のマニュアル車なら踏み間違いで暴走するということはありません。オートマ車ならではの事故です。最近は、スバルのアイサイト(標準装備)ならこういう事故は起こりませんから、他のメーカーも燃費競争ばかりしていないで、こういう安全装置はオプションではなく標準装備にしてほしいものです。また、センサーの性能が良くてもブレーキの性能が高くないと止まれません。車は豪華さを競うのではなく、安全に走る、止まるの部分にお金をかけてもらいたいですね。

    殺人事件や事故など事件はいくつかありますが、NHKは毎日毎日同じニュースを繰り返して世の中を暗くするのに必死です。よほど他人の不幸に興味あるのでしょう。はっきり言って、こういうニュースは事件当日だけにしてほしいです。当院にもこういうニュースを見て自分や自分の子供、孫のことが心配でたまらなくなったという人が来院されます。不安障害です。まずはニュースを見ないことです。

    ところで、先日フクロウ型(朝起きられないひと)には漢方が効くという話を書きました。今日患者さんに教えてもらったのですが、久留米大学ではフクロウ型外来があるそうです。今予約しても10月にしか取れないそうです。驚きました。当院も同じ治療法を実践しています。あさ起きられないのは本人が怠けているとか、努力が足りないという話ではなく、そういう体質であり、病気です。治療可能な病態です。

  • イエテボリテクニック(虫歯予防)続報

    歯磨きをしたあとに口をゆすがないと虫歯予防にとても効果的だとためしてガッテンで言っていました。3日前にブログに書いたとおりです。スエーデンで研究された方法で、イエテボリテクニックと言うそうです。イエテボリはスエーデンの地名ですが、大学があるのでそこでの研究だと思います。TV出演の歯学部の教授は口をゆすがないなんて日本人には無理だと思ったということで、啓蒙活動を断念したと言っていましたが、嘘だと思います。私は、そのTV番組を見てからこの3日間朝晩2回は歯磨き後に口をゆすがずに見ましたが、違和感があるのは最初だけです。慣れたらたいしたことないです。そして、しばらくすると歯の表面がコーティングされた感触がリアルに分かります。きっと相当効果的だと思います。

    しかし、問題なのは歯磨き粉の品質です。うがいをしないと泡を飲み込むことになりますから、できるだけ体に悪い成分が少ないものがいいに決まっています。研磨剤、発泡剤、香料、色素、防腐剤などどれも体に入れないに越したことはありません。このイエテボリテクニックでは歯磨き粉に含まれるフッ素をできるだけ高濃度に長時間歯に作用させることが目的です。それ以外のものは必要ありません。また、健康志向の強い歯磨き粉にはフッ素を含まないものがあります。事実私が職場で使っているアメリカ製の歯磨き粉はフッ素を含まないキシリトールが主成分の歯磨き粉なので、イエテボリテクニックはできません。

    そう考えると、発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウム)などを含まず、フッ素は入っているものを探す必要があります。ネットで検索すると色々ありました。https://commonhome.info/?p=10558 。さっそく5位のConCoolという歯磨きをためしてみようと思います。歯磨き後に口をゆすがないとどうしても気持ち悪いという人は、うがいを少量の水で1回だけするといいと思います。

  • 2つの糖尿病のタイプ

    血糖が高いのはみなさん心配だと思います。血糖は膵臓から出るインスリンというホルモンで調整されています。糖尿病にはインスリンが枯渇して血糖が上がってしまうタイプと、インスリンがたくさんあるのにその効きが悪くて血糖が上がるタイプがあります。インスリンがたくさん出ているタイプはインスリン抵抗性といいます。一般的には、インスリンの少ない方は痩せ型で、インスリンが多い方は肥満型と言われていますので、見た目でだいたいどちらのタイプかは分かるのですが、それはあくまで確率の問題です。痩せていてもインスリン抵抗性のタイプの場合もあります。

    したがって、血中インスリン量を測ってみるのが一番確実です。当院では全例ではありませんが、新しく糖尿病治療を始める患者さんの場合一度は血中インスリン量を測ったりします。この結果で患者さんに最も適した治療薬を選べるのです。インスリンが足りない場合、インスリンを増やす薬が使われます。インスリン抵抗性の場合、インスリンに対する反応性を改善させる薬剤を使います。

    古い糖尿病治療薬でインスリンを増やすアマリール(グリメピリド)という薬剤がありますが、最近時々経験するのは、この薬を3mgほど使っている患者さんの場合、2ミリ、1ミリ、0.5ミリと減らしていくと血糖が改善することがあります。理屈からすると反対なのですが、これには理由があります。難しいのでかきませんが、もし大量に糖尿病治療薬を飲んでいるのに血糖コントロールが悪い場合、それを減らして改善することがあるのはおどろきです。ただし自己判断で減薬することはしないでください。まずは専門医に相談してみてください。

  • 遺伝子の理解は格段に進んだようです

    日曜は忙しい一日でした。朝からクリニックのワックスがけだったため、普通どおりに弁当持参で出勤しました。院内清掃が終わるまで部屋で待機です。学校心臓検診で判読を頼まれていた350枚の心電図に目を通し、異常がある人のリストを作りました。私が引っ掛けた心電図はもうひとりの専門医がダブルチェックをして、呼び出しをするかどうか決定されます。2次検診に呼ばれた場合、精密検査が予定されます。心電図の判読の次はレセプトです。月初めは毎月前月の診療報酬の事務作業があります。一枚一枚チェックして、使った薬、検査項目、保険病名などに間違いがないか確認します。1500枚を超えているため、目も頭も疲れ切ります。

    気晴らしにスクワットをしたり音楽を聞いたり、iPadで映画を見たりしながらなんとか1000枚まではチェックが終わりました。あとは明日にかけて仕上げます。これから1ヶ月は私が校医をしている中学校の内科検診があります。全学年の生徒の聴診をしたり背骨の曲がり(側弯)のチェックをします。

    夕方NHKで遺伝子の番組をやっていました。たまたまつけたのですが、わたしたちが学生の頃習った遺伝子の知識からは想像できないほど進歩しています。見入ってしまいました。なんと、遺伝子情報は努力で変えられるかもしれないとのことです。メタボのお父さんたちがこれから子供を作る前に週週間ダイエットに励んで、メタボの遺伝子を生まれてくる子供に遺伝しないようん頑張っているところを見ました。そんな事ができるなんて、これまでの遺伝子の常識を超えていますが、努力が遺伝子レベルでが報われるなんて、夢のようです。