むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • インフルエンザワクチンもうすぐ終了です

    朝から首里城焼失のニュースを見て、とても残念です。燃えたのはそう古いものではなく平成4年に再建されたものだと言っていましたから、設計図もあるしまた復元できるでしょう。それにしても、沖縄好きの私としては悲しいニュースでした。先日から毎日シークヮーサーの果汁を炭酸で割ってそれをつかってビタミン剤を飲む生活です。シークヮーサーはなれるととても美味しく、病みつきになります。ふるさと納税で沖縄からシークヮーサーはないかと思って調べましたが、見つかりません。そんな矢先に、患者さんから庭先でとれたという新鮮なシークヮーサーをたくさんいただきました。本物は始めてみました。そして、熊本でも取れるということを知って、びっくりです。さっそく絞って飲んでみます。

    だいぶ風邪の患者さんが増えてきました。今日は午前中の診療が終わったのが昼の1時半でした。おまたせしてすいません。ところで、インフルエンザの予防接種はもうお済みですか?当院はまだ開業4年目なので、問屋さんからの割当数が少なく、注文してもわずかしか入荷しません。もし積極的に患者さんに打てば、1週間分もありません。今シーズン、あと何本入ってくるかわかりませんので、受験生や喘息などの肺疾患を持っている人は早めに予約をお願いします。もうすぐ締め切ります。もちろん自分に打つ分さえありません。一方、肺炎球菌ワクチンは年間を通してコンスタントにありますので心配ありません。

    まだ診療は半袖の白衣でやっていますが、もう11月ですね。今月から常勤看護師を増員しました。看護師さんは検査、採血、点滴、電話対応、訪問診療など同時進行でやっているため忙しくて時間帯によっては診療が滞ってしまうこともありました。電子カルテの端末も1台増やしたので、これから忙しくなる冬に向けて、診療スピードを上げられるのではないかと期待しています。

     

  • お灸のすすめ

    診療が終わって、夕方遅くから当院でTKUの健康番組の撮影がありました。今回の番組は糖尿病の治療に関する解説です。11月に放送されるとのことですので、そのときはまたブログに書きたいと思います。プロのレポーターさんはさすがですね。まったく噛むことなくスラスラと出てきます。私はというと、カンペの棒読みです。どういう風に話したらわかりやすく、感情を込めた話し方ができるのか全くわかりません。そういう訓練を受けていないので当たり前かもしれません。写真好きの私のことだから、撮影現場の写真ぐらいあると思うかもしれませんが、撮っていません。残念ですが、プロを相手に写真を撮るのは失礼かと思ってやめときました。TVで見てください。レポーターは相当の美人さんでしたが、私は日頃から美人スタッフや美人患者さんなどに囲まれて過ごしているので、あまり緊張しませんでした。

    先日の漢方の勉強会で、鍼灸の話を聞きました。その際にお土産としてセンネン灸のサンプルを貰いました。せっかくなので自宅で自分にお灸をすえてみました。どのツボにしようかと思ったのですが、かかとの中央にある失眠のツボにしました。かかとは皮が厚く熱に強いので、試すにはもってこいです。1つ据えても全くどうもなかったので、刺激が足りないと思い、結局3つ連続で据えてみました。ほんのりと体が温まり、たしかに良い眠りを誘ってくれた気がします。もうすこしたくさんすえても良かったかと思います。

    お灸は熱エネルギーを体内に注入できるので冷え性の治療にもってこいです。これからの季節、冷えるのでお灸はいいと思います。サンプルを使ってみてわかりましたが、全然熱くないので、自分でできます。ただ、背中や腰はひとりでは難しいと思います。もう一つ問題は煙です。私は換気扇の真下でしました。部屋に煙がこもってしまうと結構匂いが残ります。

     

    アスペクタ

  • 妊娠糖尿病の新しい管理法

    当院の近くの産婦人科の先生から、妊娠糖尿病の患者さんが紹介されてきました。妊娠中は血糖が上がりやすく、糖尿病を発症する人もいます。血糖コントロールと同時に、胎児の体重コントロールが大切です。糖尿病では胎児が大きくなりすぎて帝王切開になったりする割合が非常に高くなります。母と子の将来がかかっているので、責任重大です。

    この患者さんは検査してみたらさほどひどい状態ではありませんでした。食事療法で十分うまくいきそうです。糖質制限をしてご飯やパンなどを食べすぎないこと、その代わり肉、魚、チーズ、豆腐などをしっかり取るように指導しました。ご飯は一日一膳のみ可とする(できれば玄米にする)、としました。通常の妊娠糖尿病の治療では、1600キロカロリーとか厳しくカロリー制限し、驚くほど質素な食事を強制します。しかもそれでうまく行けばいいのですが、たいていはインスリンが必要となります。インスリンは成長ホルモンの一種なので、打てば打つほど胎児は大きく重くなります。その分お母さんはさらなる食事制限を強いられるのです。

    これではいけません。胎児が育つには良質な蛋白が十分量必要です。今回は、この患者さんにしっかり蛋白をとっていただき、炭水化物のみを制限し、カロリーはうるさく言いません。それでも、すでに体重は5キロ痩せて良好な経過です。尿にケトンが出ているのを見て他の内科の先生が驚いたそうですが、食事制限がうまく行っている証拠です。がんばってますね!としっかり褒めて、この調子で行くようお話しました。この新しい妊娠糖尿病の管理方法については宗田哲男先生の「ケトン体が人類を救う」(光文社)に詳しく書いてあります。

    アスペクタのゲート前

  • シークヮーサーを買ってみた

    先日の健康番組を見ていたら、シークヮーサーが認知症にいいと言っていました。ノビレチンという成分が注目されています。脳内のβアミロイド蛋白の沈着を抑制して認知症の改善効果が期待できるというのが一番のトピックです。それ以外にも、糖尿病、高血圧、肥満、肝機能障害、かゆみ、アレルギー、メラニン産生抑制(美白)など様々な効果が期待できるそうです。最近では排尿障害の改善、体内時計の調整などの働きも報告されているとのことです。いろいろな柑橘類の中でもシークヮーサーが一番だとのこと。そう聞けば、買ってみるしかありません。ちょうど生協のカタログで沖縄フェアーだったので、好物のソーキそばと一緒にシークヮーサー果汁100%を買ってみました。

    ノビレチンを最も含むのは青いシークヮーサーを絞ったものだそうで、味は少し渋い酸味です。ソーダで割って飲んでみたら、美味しいです。沖縄料理屋さんではシークヮーサー酎ハイやサワーなどがよく飲まれていますが、ふと思いついたのがテキーラです。メキシコやアメリカ南部ではテキーラをよく飲みます。ライムを入れて香りをつけたり口直しにライムをかじります。そこで、シークヮーサー果汁を家にあったテキーラとソーダで割ったてみたら美味しい!こんなにいけるドリンク(お酒)で血圧や血糖が下がったり認知症予防になるなら、毎日飲みます。

    ただ、健康に良いお酒は赤ワインです。ポリフェノールとレスベラトロールの効果です。このワインの健康効果はグラス1−2杯で良いそうです。たくさん飲めばいいというものではありません。先日の講演の先生のオヤジギャクでは、少量の赤ワインはアルツハイマーにいいが、たくさん飲んだらアル中ハイマーになるとのこと。

     

     

  • 豪雨対策にはライフジャケットが必要

    日曜にこの一週間のニュースを見ると、千葉の大雨の被害があまりに悲惨で言葉がありません。台風の2週間後にまた大雨の被害とは、熊本で震度7の地震が2度来たのと似ています。同情します。千葉の地形はよく知りませんが、広い大地で雨がたくさん降ると水はけが悪く窪地に貯まるのではないかと思います。今回浸水した地域は、今後も似たような大雨が降ることは考えられるので、住むのを避けたほうがいいのではないかと思います。

    私が小学校だった頃、社会の授業で「私たちの住むまち」という教材がありました。今でも覚えていますが、江津湖周辺に住む人達の家の軒先には避難用のボートがつり下げてあると書いてありました。教科書に写真がついていたのを覚えています。私は当時田迎に住んでいましたから、田迎と江津は隣町で、あちらは大変だなと思っていました。その当時いつも浸かっていた地域は今ではほとんど埋め立てられて用水路はポンプで強制的に排水されています。めったに浸からなくなりましたが、そういう歴史があったことを忘れてはいけません。

    ところで、高知に移住した吉冨先生と話していたら、高知は南海トラフ地震の津波対策を本気でしているそうです。どの家庭も家や車の中にはライフジャケットを人数分買ってあるそうです。また、コンビニの駐車場にはノアの箱舟みたいに地域の住民が避難できるボートが置いてあるそうです。千葉の水害のあったところもライフジャケットを買っておいたら良かったのではと思いました。おそらく今後は日本中どこでもそういう対策が必要になってくると思います。

    すすきの向こうにアスペクタの野外ステージ