むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • シークヮーサーを買ってみた

    先日の健康番組を見ていたら、シークヮーサーが認知症にいいと言っていました。ノビレチンという成分が注目されています。脳内のβアミロイド蛋白の沈着を抑制して認知症の改善効果が期待できるというのが一番のトピックです。それ以外にも、糖尿病、高血圧、肥満、肝機能障害、かゆみ、アレルギー、メラニン産生抑制(美白)など様々な効果が期待できるそうです。最近では排尿障害の改善、体内時計の調整などの働きも報告されているとのことです。いろいろな柑橘類の中でもシークヮーサーが一番だとのこと。そう聞けば、買ってみるしかありません。ちょうど生協のカタログで沖縄フェアーだったので、好物のソーキそばと一緒にシークヮーサー果汁100%を買ってみました。

    ノビレチンを最も含むのは青いシークヮーサーを絞ったものだそうで、味は少し渋い酸味です。ソーダで割って飲んでみたら、美味しいです。沖縄料理屋さんではシークヮーサー酎ハイやサワーなどがよく飲まれていますが、ふと思いついたのがテキーラです。メキシコやアメリカ南部ではテキーラをよく飲みます。ライムを入れて香りをつけたり口直しにライムをかじります。そこで、シークヮーサー果汁を家にあったテキーラとソーダで割ったてみたら美味しい!こんなにいけるドリンク(お酒)で血圧や血糖が下がったり認知症予防になるなら、毎日飲みます。

    ただ、健康に良いお酒は赤ワインです。ポリフェノールとレスベラトロールの効果です。このワインの健康効果はグラス1−2杯で良いそうです。たくさん飲めばいいというものではありません。先日の講演の先生のオヤジギャクでは、少量の赤ワインはアルツハイマーにいいが、たくさん飲んだらアル中ハイマーになるとのこと。

     

     

  • 豪雨対策にはライフジャケットが必要

    日曜にこの一週間のニュースを見ると、千葉の大雨の被害があまりに悲惨で言葉がありません。台風の2週間後にまた大雨の被害とは、熊本で震度7の地震が2度来たのと似ています。同情します。千葉の地形はよく知りませんが、広い大地で雨がたくさん降ると水はけが悪く窪地に貯まるのではないかと思います。今回浸水した地域は、今後も似たような大雨が降ることは考えられるので、住むのを避けたほうがいいのではないかと思います。

    私が小学校だった頃、社会の授業で「私たちの住むまち」という教材がありました。今でも覚えていますが、江津湖周辺に住む人達の家の軒先には避難用のボートがつり下げてあると書いてありました。教科書に写真がついていたのを覚えています。私は当時田迎に住んでいましたから、田迎と江津は隣町で、あちらは大変だなと思っていました。その当時いつも浸かっていた地域は今ではほとんど埋め立てられて用水路はポンプで強制的に排水されています。めったに浸からなくなりましたが、そういう歴史があったことを忘れてはいけません。

    ところで、高知に移住した吉冨先生と話していたら、高知は南海トラフ地震の津波対策を本気でしているそうです。どの家庭も家や車の中にはライフジャケットを人数分買ってあるそうです。また、コンビニの駐車場にはノアの箱舟みたいに地域の住民が避難できるボートが置いてあるそうです。千葉の水害のあったところもライフジャケットを買っておいたら良かったのではと思いました。おそらく今後は日本中どこでもそういう対策が必要になってくると思います。

    すすきの向こうにアスペクタの野外ステージ

  • 認知症の勉強会

    超多忙な土曜日でした。外来患者さんは半日で75名。最大待ち時間はギリギリ1時間くらいでなんとか終わりました。13時頃には戸締まりを済ませ、すぐさま高速に乗って松橋までいきました。下益城郡市医師会にてかかりつけ認知症講習会に参加しました。14時開始だったのですが間に合いました。当院がインターそばなので、助かりました。なんと、この講習会は18時まで延々4時間にも及びました。こんな長時間話す方も大変だと思います。やっぱり、認知症になってしまったら治す薬なんてありません。保険で認められているいくつかの薬はほとんど意味がありません。そこで国が講習で言っているのは、認知症患者は介護申請して医療から介護へ移行し、「治す」から「ケアする」に舵を切るようにとのことです。「ケア」ですから、主治医からケアマネージャーにバトンを渡して行くわけです。多職種で家庭や施設での生活をサポートするのです。

    18時に講習が終了しましたが、それで終わりではありません。次に19時から製薬会社主催のアルツハイマー型認知症の勉強会に参加するため、松橋から熊本駅前のニューホテルまで車で向かいました。土曜の午後で、街の方面は混んでいましたが、なんとか間に合いました。この勉強会でも、認知症の新薬開発はことごとく失敗に終わっているという話でした。その講演で認知症になりやすい人の特徴が紹介されました。

    まず、新聞や読書をしない人。友人とともにスポーツやレジャー(ゴルフや麻雀など)の趣味がない人、意識を失うほどの頭部外傷をおったことがある人、散歩(有酸素運動)しない人などがリスクが高いそうです。隠居して庭先で一日盆栽をいじっている(有酸素運動しない、友人と話したり遊んだりしない)は良くないそうです。食品やサプリで認知症予防になるのはEPA/DHAの魚油、カレー(クミンを含むスパイス)、赤ワイン、イチョウ葉エキスなど。フランスではアリセプトなどの日本で使われる認知症治療薬は効果なしとして保険適応でないそうですが、唯一イチョウ葉エキスは使われているとのことです。日本でもネットで探せば手に入ります。これと言った治療法がない今、なるべく早い段階から総合的に可能性あることはすべてチャレンジすべきだと思います。サプリは保険が効きませんが、ちょっとネットで探せばすべて手に入ります。方法がわからない人はご相談ください。

  • ビタミンは安くて大量がいい

    先日、漢方の師匠である牟田先生が亡くなりましたが、葬儀に間に合わなかった吉冨先生(四国に移住されています)がお参りに来たので、久しぶりに牟田先生の門下生だった仲間が集ってしのぶ会をしました。八代の荒木医院院長先生、谷崎MAクリニックの院長先生などが来られました。それぞれ、牟田先生とのいろんな思い出話に花が咲きました。漢方の師匠といえば、家元のようなものです。漢方にもいろんな流派があるのですが、その中でも中医学を理論的に駆使しながら古典を解釈するのが特徴でした。おかげで、熊本は牟田先生の門下生が県下に漢方を広めたため、全国でも珍しく日本流の古方という流派より中医学をしている人が多いのが特徴です。

    さて、今日は患者さんから嬉しい報告がありました。私が以前見た高校生で、倦怠感が強いとのことで、ビタミンなどを使ったセルフケアを指導しました。その後、忠実にその教えを守った結果、とても元気になり今では活発に部活動にも参加できているとのことを伺いました、嬉しい限りです。

    私がすすめるビタミンはかなり大量です。その代わり安く買えるブランドを勧めています。日本製はやたら高く、1ヶ月分で3000円とかするものばかりですが、アメリカ製を個人輸入すると1ヶ月あたり数百円です。安いものでも、十分量取ることで素晴らしい効果があります。高いものを少し取るよりずっといいと思います。例えば、ビタミンcを風邪予防に取るときは1日1000mgくらいでいいですが、風邪の治療には5000mg以上必要です。

    萌の里

  • 起立性調節障害

    祝日の影響もあってか、連日大変混雑しています。風邪もだいぶ増えてきています。当院ではまだインフルエンザは出ていませんが、咳がひどいとか、熱が高いという症状が多く見られます。ご注意ください。インフルエンザの予防接種は年内いっぱい受け付けますが、予約制となっていますので、早めにお願いします。

    中高生で朝起きられないとか、立ちくらみがするという場合、低血圧が問題の場合が結構あります。立ちくらみは起立性低血圧と言いますが、立ちくらみでなくて朝礼などでずっとたっていると意識が遠くなって倒れてしまうのは起立性調節障害です。よく貧血と言いますが、貧血とはヘモグロビン値が低い(血が薄い)ことです。起立性調節障害の場合は、貧血は関係ないので、採血データに異常はありません。血圧が下がると脳血流が低下するためふらついたり立ちくらみが起こります。

    脳血流は自律神経が調整します。交感神経、副交感神経の調節が悪くなると不調をきたします。まずは、睡眠時間をしっかり取ること、食事をきちんと取ることなど日常の生活リズムをきちんとすることが大切です。それがうまく行かない場合は薬の力に頼ってでも、きちんと寝る、食べるを整えます。当院では漢方を主に使いますが、食欲、睡眠、血圧などがどうしても改善しない場合は西洋薬も併用します。子供さんにも漢方を処方していますが、たいていは内服できています。