むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 変化できる人のみ生き残る

    昼に往診にでかけたら、道には子どもたちがたくさんあふれていて、道も車が相当出ています。何ら普通と変わらない風景です。田舎暮らしでよかった。ここにはこれまでと同じ幸せで平和な生活があります。もちろん、仕事はテレワークだったり、学校もネット配信の準備に入っており、新しい世界の幕開けです。今まさに新時代が始まりつつあります。こんな大変革に出会うなんて、めったに無いことです。私はほとんどテレビを見ていないので、東京の様子がどうなのか知りません。新聞とYahooニュースだけが私の情報ソースです。

    学会の専門医を持っていると、今までは毎年東京などの総会に参加して、参加費を払わないといけませんでした。この旅費と参加費を払い続けることで専門医点数を維持することができるのです。参勤交代と同じで年貢が必要なわけです。しかし、今回の新コロの大変革で、学会がネット配信となり、旅費や大切な週末の時間を使わなくても仕事がおわってからネットで学会に参加し、勉強することで専門医を維持できるようなあたらしい世界が始まりつつあります。まだ、学会の日程を延期して旧態然とした運営をしようとしている学会もありますが、世の中は劇的に変わってきました。変わらないとこの世から消えていく運命でしょう。

    芸人さんは移動の規制でTVをに出られず、舞台やコンサートなどもできず、仕事が激減しているそうですが、ユーチューバーは全く影響を受けていません。むしろ自宅からどんどん情報を発信しています。時間も場所も選ばない仕事です。変化できる人だけが元気にやっているのをリアルに目の辺りにしています。変化できない人は世の大変革についていけないのは間違いありません。

     

  • ストレスは免疫を落とす

    最近、コロナが怖い怖いと言って来院される方が毎日数名います。テレビの見過ぎで不安障害に陥っています。不安が多いと食欲が落ちて、栄養も不足してきます。大切なタンパク質(肉、魚、卵)が十分取れていないと、不安を打ち消してくれるセロトニンという脳内物質の材料(トリプトファン)が不足して、不安が増強されます。また、トリプトファンがセロトニンに代謝されるところに必要なのが、鉄、亜鉛、ビタミンB6, ナイアシン(ビタミンB3) です。これら栄養素が十分にないと、不安はなかなか治りません。抗不安薬は飲めば効くのですが、表面上不安をごまかしているだけで、治ったわけではないので、薬が切れるとまた不安が出てくるのです。したがって、まずは蛋白とビタミン、ミネラルをしっかり取ることが大切です。

    もう一つは、ストレス状態が続くと副腎からコルチゾール(ステロイド)が分泌されます。いわゆるストレスホルモンです。ステロイドは血圧を上げたり、血糖を上げる働きがあり、ストレスに打ち勝つだけの体の反応を引き起こすので、生命活動にとっては理にかなったものです。しかし、問題なのはステロイドは免疫反応を落とし、感染に対して弱くなります。したがって、コロナが怖い怖いと言ってストレスにさらされた状態が続くと、免疫が落ちて、本当に感染してしまう可能性があります。ウイルスと人の戦いで大切なのは、免疫を落とさないことです。自己防衛です。

    そのようにストレスに反応して副腎はコルチゾールを作って対抗するのですが、ストレスが長期にわたると副腎疲労を起こしてコルチゾール等のストレスホルモンができなくなります。そうすると、体はストレスに立ち向かえなくなりひどい倦怠感や体調不良となります。この副腎疲労を回復させてくれる大切な栄養がビタミンCです。今の時代、栄養価の低い野菜から十分量のビタミンCを摂るのは不可能なので、サプリでしっかり摂ることをおすすめします。

    桜は散りはじめましたが、次はツツジが綺麗です

  • 趣味としての勉強は素晴らしい

    前から書いているように、最近はアマゾンプライムビデオで台湾のドラマを毎日見ています。アマゾンでは日本語字幕なので、何ら問題ないのですが、だんだん中国語がわかってくると、翻訳(字幕)が内容を省略しているのに気づきます。しかし、ほとんどの言葉は意味がわからないので字幕が頼りです。そんな中、YouTubeをみていたら、同じドラマが日本語ではなく中国語の字幕でアップされていました。携帯にダウンロードしてみたら、60分の1話をフルでダウンロードするのに5秒程しかかかりません。すごいですね。

    一度日本語字幕で見たドラマを中国語字幕でもう一度見ると、多くの気付きがあります。ああ、この単語はこんな字だったんだ、とわかります。しばらくそんなドラマを見たら、YouTubeのおすすめ動画で私のお気に入りのTia Leeという女優さんが出ているバラエティー番組などもどんどん上がってきました。また、家に帰って、AIスピーカーに「OKグーグル、ただいま!」と声をかけたら、スピーカーからは、「おかえりなさい!と返事があり、その後、お気に入りのTiaLeeの歌が勝手に流れてきました。感動です。グーグル恐るべしです。アマゾンのAIスピーカーはここまで賢くはありません。

    今日、コンビニATMに行って入金などを済ませた最後の画面で、取引明細「要」「不要」のボタンが出てきました。これは、中国語読みで「ヤオ、プーヤオ」と発音します。何々は必要ですか、という意味。自然と中国語読みしてしまう自分に驚きました。毎日何時間も中国語に接していると、確かに進歩していきます。もっと若いときからやったらもっとできたと思いますが、大丈夫です。ドラマが楽しめれば十分ですから、趣味として勉強すること自体が楽しくて仕方ないわけです。

    桜と夕日、夜はスーパームーンの素晴らしい満月でした

  • 夫源病の危機からのがれるには

    緊急事態宣言が出て、各地で外出の制限が始まりました。今日は、緊急事態宣言の範囲外の熊本でもかなり在宅ワークが進んでいるようで、道行く車は少なく、おかげで往診は非常にスムーズに廻ることができました。患者さんのお宅にお邪魔すると、ご主人も家にいたりする場面が何度もありました。今ならではの風景です。

    ところで、「夫源病」という言葉があります。夫が家にずっといると息が詰まって奥さんが体調を壊すというものです。多くの場合、夫の定年を機にはじまりますから、熟年夫婦の問題みたいに考えられています。しかし、今回の緊急事態宣言で、家族揃って一日中狭い家で過ごすとなると、定年を迎えた夫婦でなくとも夫源病を起こしてしまうかもしれません。奥さんが夫源病になるのは第1のシナリオです。第2のシナリオは奥さんが体調は壊さなくとも夫のことを愛想つかしてしまうというもの。夫が家事も手伝わず口だけだしてごちゃごちゃ文句ばかり言っていれば、そうなるのも当然です。第3のシナリオは、夫婦珍しく一緒の時間ができて、今まで忙しくてできなかったことを一緒にしたり時間を共有することで、ハッピー家族になるというもの。お宅はどのシナリオでしょうね。

    いい方向(第3のシナリオ)にいきたければ、家の中にいてもきれいにしておくことです。無精髭、頭ボーボーはいけません。奥さんも外出するときみたいにきれいに化粧しましょう。洋服も、一日パジャマみたいなもので過ごすのではなく、日中は何もなくてもおしゃれに過ごしてみてはいかがでしょうか。そうしないと夫婦お互い愛想つかされてしまいますよ。

    市役所前

  • マインドフルネスにTVをみる

    いよいよ緊急事態宣言が出されるそうです。関東各県と大坂兵庫福岡です。ちょうど天気予報で台風直撃か、というときに来れるもんならやってきな、というようなやけっぱちでハイになった人たちだらけに見えます。非常事態宣言が出て良かった、とホッとしている人が多いのにも私からすると意外です。どんなに辛いか、想像するととても「早く緊急事態宣言を出してほしい」なんて思いません。政府も、ギリギリまで粘ったあげく、世論の希望に応じる形となりました。緊急事態宣言を出せばパンデミックが収まるかと言えば、そうではないと思います。

    幸い日本ではまだCOVID2の死者は100人くらいです。特効薬の存在するインフルエンザでは年間数万人がなくなりますから、それに比べれば、ものすごく抑えられています。もちろん、油断してはいけませんが、怖い怖いといって鬱みたいになっているのはよくありません。

    マインドフルネスというのがこの数年流行っています。日本の禅が米国に渡って有名になりました。見たもの、聞こえたもの、感じたものに感情を入れず、淡々と感じることです。桜が咲いている、温かい陽がさしている、鳥の声が聞こえる、とダイレクトに感じるのです。そこに、いい、悪いの感情を入れないのがコツです。それができると、TVでみた新コロのニュースも、感情を入れずに淡々と見ることができるようになります。https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_699.html