むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 大学生の社会勉強の機会が激減している

    コンビニで買い物をするとレジ袋にお金を取られます。私はエコバックを持ち歩く事が多いのですが、レジ袋は家に帰ればゴミ袋にもなるし、役に立つのでお金を出してもらうことが多いです。レジ袋がないと家庭でゴミ袋が不足します。一方、不思議なことに全然お金を取られないのが割り箸とお手拭きです。レジ袋が3円ならお手拭きや割り箸は10円くらいとればいいのにと思いますが、勝手につけてくれるのでなにげにもらって帰っていたら台所の引き出しが割り箸だらけになってしまいました。エコの視点から考えるとおかしな話です。

    さて、ゴールデンウイークが開けて、例年どおり5月病の患者さんが増えてきました。4月に就職した、異動した、などの後にだんだんきつくなって来院されます。年齢を見ると、22歳位の社会人になりたての若い世代もたくさん来院されます。うちの子供と同じ年。みんな立派に社会人になって頑張ってるんだなーと思います。そんな中、学生時代とは違い、仕事の厳しさ、人間関係の難しさなど、社会に出て怒涛のごとく経験するわけです。

    やはり、学生時代には勉強ばかりしていないで、部活で上下関係の厳しさを学んだり、バイトで社会経験を積んだり、仕事に対するモチベーションを高めたり、いろんな社会勉強もしてもらいたいと思います。折しもコロナ禍でなかなか部活やバイトができずに家にこもってWEBで講義を受けるばかりの学生さんたち、感染には気をつけながらも社会に出る前にしっかり経験を積む努力をしましょう。

  • 梅雨は頭痛の季節

    今年はもう梅雨入りみたいですね。週間天気予報ではずっと雨が続きます。この季節、頭痛が増えてきます。気象病とでもいうべき状態です。気圧の変化や湿度で体調が悪くなる敏感体質の人にはつらい季節となります。当院でも、さっそく頭痛患者さんが増えてきています。

    頭痛の中でも、雨降り前にズキンズキンと脈打つような頭痛がする場合、片頭痛を疑います。女性が多いですが、年齢は小中学生から比較的高齢まで幅広くいます。片頭痛の治療は結構研究されており、単に頭痛薬を使うのではなく、片頭痛専用のトリプタン製剤がよくききます。また、予防的にβブロッカー(血圧の薬)や抗うつ剤なども大変有効です。私は漢方で体質改善をすることが多いですが、代表的な処方は当帰芍薬散、五苓散、呉茱萸湯などです。

    次に、多いのは緊張型頭痛。肩こりがひどくて頭痛がするもの。肩こりをとることで頭痛の予防ができます。漢方では桂枝茯苓丸加薏苡仁あるいは葛根加朮附湯などを使います。西洋薬では、ミオナールやテルネリンという筋弛緩剤が有効です。

    これら片頭痛や緊張型頭痛で問題になるのは薬物乱用頭痛というもの。鎮痛剤を使いすぎると、悪循環で頭痛が悪化します。これが疑われた際は、頭痛薬をひたすら我慢すれば次第に頭痛がへるというもの。しかし、辛くてつい鎮痛剤をのんでしまう人が多い。そこで、抑肝散という漢方を入れると、無理なく鎮痛剤の使用が減って治ってきます。このように、頭痛の治療は頭痛のタイプ別に異なりますので、なかなか治らず困っている場合はご相談ください。

    麦畑。豊作です

  • ものを活かすことの大切さ

    せっかく買った靴が、汚れないようにと履かずに飾っている人がいたらどうでしょう。気持ちはわかるが、使ってこそ価値がある、と思うことと思います。ものを大切にするということは、その「もの」の持っている機能を精一杯活用して、ありがとう、おかげで助かった、と思ってもらえてこそ本物だと思います。身近なところを見渡して、そんなもったいないものはありませんか?

    実は、お金も同じです。大事にしすぎて金庫や銀行口座に入れて通帳の数字ばかり見ていても誰も幸せにしません。お金は水と同じで流れていれば生き物のように活躍しますが、よどんだところにプールされると死んだようになります。頑張って稼いだお金ですから、無駄遣いはだめです。例えば、競馬のような賭け事に使ってしまうのはやめたほうがいいと思います。こういったギャンブルは国が税収として還元されるとはいえ、有効に使っているとは思えません。美味しい料理を食べるとか、素敵な洋服を買うとか、本やパソコンを買って勉強するなどは良い使い方です。お金をもらったレストランや洋服屋さんも、あなたのおかげで幸せになり、美味しいご飯が食べられます。

    お金よりもっと大事なもの、それはあなた自身です。自分の体を気遣いすぎて一日中家で食べて寝るだけなら価値はありません。私たちにはそれぞれ自分にしかできない事があり、それが人の役に立てば幸せになります。それは仕事かもしれないし、子育てや家事かもしれません。現役を引退してからも、孫の世話、家の前の道路の掃除、など何でもいいのです。人の役に立ってこそ存在価値があります。もし病気がちで何もできないと嘆く人がいるかもいるかも知れませんが、あなたが楽しそうに微笑むだけで、家族はこの上ない幸せを感じます。あなたがにっこり楽しそうにしているだけで周りの人を幸せにします。それで十分生きている価値があるのです。

    私はこの花を見るとルイビトンを思い出します。

  • ワクチン予約が取れないくらいであせらない

    私は近所の中学校の校医をしています。今日から新年度の内科検診が始まりました。新入生だけではなく、全校生徒を検診します。クリニックの仕事の合間(昼休み)に100名をこす生徒の診察です。朝から夕方まで全く休む暇がありませんでした。クリニックの診察を合わせると一日で200名ほどの診察となります。目が回るような忙しさです。気温も高くなり、マスクをしていると息苦しい。しかも、暑さでマスクが口元にまとわりついてくるので、マスク越しに話をするのは大変です。そこで、ダイキで見つけたマスクのホネみたいなパーツを買ってみました。マスクの裏に骨組みを入れることでマスクを口から1センチほど浮かせた状態を保てます。そうすると、息苦しさも減り、話す声も聞き取りやすくなります。何より、マスクが口にまとわりつかないと快適です。しばらくはこれを使ってみたいと思います。

    それにしても、連休明けの月曜日で患者さんも多いです。平均すれば一人あたりの持ち時間は3分程度です。それなのに、来る人来る人、みな「コロナワクチンを申し込もうとしたけど電話も通じずだめだった」というお話を延々されます。貴重な持ち時間3分のほとんどをそんなくだらない話に費やすと、診察する時間もなくなり、処方の細部の確認をする暇もなくなります。そろそろ皆さん、ワクチンの話を外来でするのはやめませんか。うんざりです。7月か8月頃になれば、きっと予約は取れます。あせって5月6月にしようと思うから、ストレスが溜まるのです。

    世の中には成功者と非成功者がいます。金持ちと非金持ちもいます。社長と従業員もいます。成功者、金持ち、社長という人は全体のわずか数%です。マイナー(少数派)だということです。マイナーこそ成功し、金持ちになれるのです。みんな(大多数:メジャー)がワクチン!予約!電話!つながらない!といっているとき、マイナーな成功者はどこ吹く風で、ほかのことを考えています。私はそう有りたいと思い、常に人の逆を行く訓練をし、実践をしています。

  • 免疫を落とさない工夫

    今の時代、免疫を落とさないのが最も大切なことだと思います。血圧やコレステロールが高くて薬を飲んでいるのはあまり心配ないと思います。糖尿病は免疫を落とします。薬を飲んでA1cが7前後までおちついていれば大丈夫です。治療をせずに放置したり、治療してもA1cが8以上あるようなら気をつけたほうがいいと思います。喘息や花粉症は呼吸器系のバリア機能が低下している可能性があるので要注意です。また、マスクの下の鼻や口元を触る機会が多いのが危険です。

    食欲がなくて一日1食とか、極端なダイエット中の人も注意が必要です。免疫は必要十分な栄養が不可欠です。特に、タンパク質、ビタミンCやDをきちんととっていないと免疫が低下します。食事がはいらないならサプリでも良いのでしっかり栄養を取りましょう。運動不足も免疫をおとしますが、逆に運動や仕事のし過ぎで過労になるのも注意が必要です。

    仕事や家庭内の問題などでストレスが溜まっていると免疫が落ちます。考えてもしょうがないようなことを堂々巡りに考えて不安を勝手に増大している人、免疫が落ちます。睡眠が悪い人も疲れが取れずに免疫が落ちます。眠剤を使っても良いのでしっかり寝て疲れを取りましょう。漢方薬で、十全大補湯や補中益気湯などは免疫アップに有効な処方です。風邪や感染症を繰り返し、年に何度も体調を壊すという場合、体質改善に漢方を飲むのも良いと思います。