むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • WEB講演会で勉強三昧の週末です

    熊本もコロナの警戒レベルが5になりあまり外出できない状況となりました。日曜日、すごくいい天気だったのですが、仕方ありません。ステイホームで床にワックスがけをしたり、洗濯をしたり、布団を干したりして過ごしました。ちょうどいいタイミングで、日曜朝からウェブ講演会がありました。1つは糖尿病のシンポジウムもう一つは腎性貧血のシンポジウム、さらにもう一つは漢方のシンポジウムと3つです。たまたま糖尿病と貧血のシンポジウムが同じ時間だったので最初はいつものようにiPadを2つ並べて同時に見始めました。しかし会が進むにつれどちらの講演会も非常に有意義で大切な内容を話していることに気が付きました。そこで見逃してはもったいないと思い、録画をしたかったのですがパソコンで録画をすることができず、仕方なくハンディカムを持ち出しiPadの前に三脚を立てて録画しました。結局ライブ(生)で1つの講演会を見て、その後もう一つのシンポジウムをハンディカムで見ました。さらに漢方の勉強会もあったので合わせて5時間ぶっ通し、勉強三昧の日曜日でした。

    ハンディカムを再生する時、ビデオカメラの小さい液晶画面ではスライドがよく見えないので大きい画面に映そうと思いました。テレビにつないでも良かったのですが、パソコンに映らないかと思ってあれこれやってみたところ、以前ズームの外付けカメラ用としてハンディーカムをパソコンに接続するために買ったビデオキャプチャーボード(HDMI出力をUSBに変換してくれる道具)を使うとハンディカムの再生をパソコンの画面で見られることがわかりました。これは結構快適で、やはり勉強会のスライドはテレビで見るよりパソコンの画面で見た方が身に付きます。これからも2つの講演会を両方見たい時はこの方法を取ろうかと思いました。

    結局ズームの会議の際は大事なのは自撮り映像ではなく、声の質だということがわかりビデオキャプチャーボードを使う事は全くなくなりました。そのかわり、音をよく拾ってくれる外付けのマイクで発信するようにしています。今回初めてビデオキャプチャーボードが役に立ちました。

  • 恩師の講演会で勉強

    わたしは熊大の循環器内科の同門です。私が大学にいた頃の恩師は小川久雄教授でした。小川先生は、熊大教授から国立循環器病センターの院長・理事長となり、今年の4月、熊大の学長として戻ってこられました。素晴らしい経歴です。土曜の午後、サクラマチの熊本城ホールで、小川先生の主催する勉強会があり、参加してきました。折しも、熊本市内は新型コロナの警戒レベル5がでたばかりで、人通りも少なくなり、参加者はわずか数える程度でした。しかし、この勉強会は小川先生の凱旋講演会ですので、小室東大教授などそうそうたるメンバーが集まり講演をしていただきました。少人数でとても贅沢な会でした。

    大学を離れて何年も経つと、大学のアカデミックな雰囲気を忘れてしまいます。同じ医者でも、大学では診療だけでなく研究が主な役割ですので、世界を相手に学術的なデータを集めたり解析したり、論文を書いたり忙しくしています。わたしたちが、毎日血圧の患者さんなどを相手に忙しくしているのとは、忙しさの内容が違います。私は、アメリカに留学して研究職を随分続けましたが、もっと患者さんに近い近所のかかりつけ医になりたくて大学を出ました。

    今日聞いた話で印象にのこったのは、心電図解析も人工知能(AI)の時代、という話。心電図解析は、わたしたち専門医が12誘導(一般的に心電図検査は全部で12種類の心電図の組み合わせとなる)をみて判読します。見るべきポイントはいくつもあり、職人わざなのですが、AIに健常者と心疾患(例えば心不全)の患者の心電図を読み込ませて学習させると、12誘導の組み合わせでなく、たった一つの誘導を見ただけで診断が可能となったという話。驚きです。AIははるかに人の能力を超えたところで実現しています。

  • ヘルシーな外食メニュー

    当院でも医療従事者枠のコロナワクチン接種がついに始まりました。報道されている通り、注射そのものはたいして痛くもなく、なんてことありません。心配には及ばないみたいです。データを見ると、2回めの接種で結構な頻度で熱が出たり頭痛が出たりするらしいので、そのつもりで日程などを考えたほうがいいみたいです。私なりに考えているのですが、2回めの接種の前後に葛根湯+五苓散(または柴苓湯)を使ってみようと思います。副反応の予防になるのではないかと思うからです。当院での2回めの接種はこれから3週間後になりますので、漢方がいいかどうかはその後に報告したいと思います。これから、5月の連休明けくらいまでかけて医療従事者枠が進んでいく予定です。

    それにしても、今日は風が強く、天気予報は見ていませんでしたが以外にも曇り空で雨がふりそうでしたね。遠く南に発生した台風のせいでしょうか?診療が終わって、医師会で心臓検診班会議でした。入学式が終わり、新入生たちの心電図検診も進んできています。熊本市内の小中高校の何千という心電図を手分けしてチェックします。心電図は心臓検診班員がダブルチェックして、精密検査を要する生徒のリストアップをします。

    班会議が終わり、せっかくなので街でひとり外食をしました。今日は、下通りにオープンした「築地銀だこ」。たこ焼き屋さんですが、下通店は居酒屋です。おでん、モツ煮込み、焼き鳥、たこ焼きをいただきました。美味しかった。しかもこういうメニューだと炭水化物はたこ焼きだけ。あとはタンパク質と野菜なのでヘルシーです。

  • ワクチンの進捗状況

    先日の新聞では、9月には国民全員分のワクチンが確保されたと報道されました。しかし、やはりというか、今日ネットニュースを見ていたら、それは嘘だったみたいです。国はファイザーと契約書を交わしたわけではなく、単に要請しただけ、つまり口約束だったとのことです。ということは、努力するが確約できない、ということでしょう。それを知って、今日の診察では、患者さんからワクチンの問い合わせが次々とあるのですが、5月は無理でしょう、6月も7月も8月も品薄で予約が取れるかわかりません。予約が開始となったら頑張って予約センターに電話してください、という感じに説明のトーンをダウンしました。他の市町村でも予約センターは電話回線がパンク状態で、わずか5分で予約枠終了、みたいなニュースが飛び交っています。

    しかし、国の方からは何月何日何本必要か(何人に打つことができるか)の調査がありました。まずは5月6月の調査ですが、当院としてはこのくらい対応できますという数を出しました。それでも、従来のインフルエンザワクチンに及ばない程度の人数です。とても、皆さんの希望に添えるだけの数は対応できそうにありません。市の体育館やゆめタウン浜線なども集団接種会場となるようですので、当院の枠で予約が取れないときは集団接種会場をとってください。

    もし、コロナの予防接種が11月以降にずれ込んだ場合、インフルエンザの予防接種も始まりますから病院としては更に対応が難しくなります。どう考えても65歳以上が6月頃に終わるとは思えませんので、65歳以下の人たちは本当に打つチャンスが有るのだろうかと思います。それにしても、数日中に東京も非常事態宣言が出され、熊本も警戒レベル5(最高ランク)となります。オリンピックは無理でしょう。

    自衛隊近くの喫茶店「花の木」。街の灯火です

  • 体にいい塩「ぬちまあす」

    高血圧や慢性腎臓病で塩分制限を厳しく指導されている方は多いと思います。よく言われるのが一日の塩分摂取量を7g以下にしましょう、というもの。家庭で和食を中心にしたメニューでは塩分7gの料理はまずくて食べられません。病院の入院食がきちんと計算して7g程度になっているので、まずいという人が多いです。元気な人は、自分で梅干しや佃煮、ふりかけなどを勝手に添えて食べます。すると結果的には塩分10gは超えてきます。

    そんな方におすすめなのが、沖縄の「ぬちまあす」という海の塩です。塩化ナトリウムが75%で、25%はマグネシウムその他のナトリウム以外の成分です。いわゆる「にがり成分」がたっぷりはいった塩です。結構高いのですが、沖縄土産にいただければ嬉しい品です。私は沖縄にふるさと納税して「ぬちまあす」のセットをもらいました。この塩を蒸した野菜や焼き魚などに一振りすると、ものすごく美味しくなります。通常の食塩(伯方の塩など)は塩化ナトリウム99%くらいで鋭く指すような塩気ですが、「ぬちまあす」には塩気だけでなく、甘味や旨味が感じられます。そして、ナトリウムが少ないだけでなく、ナトリウムの悪い働きを打ち消してくれるカリウムやマグネシウムが豊富なので健康にも良いです。私の勉強している分子栄養学講座でもおすすめの塩です。

    いくら体に良いとはいえ、スープの味付けやパスタを茹でるときに入れる塩だとたっぷり必要になりますから、それにぬちまーすを使うのはもったいないです。そういうとき、私は藻塩(もしお)を使っています。海藻に海水をかけて乾燥させてつくった塩です。海藻からうまみ成分やミネラルが溶け出して、美味しい塩です。三温糖のような色をしています。