むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 掃除と健康

    皆さん、掃除は好きですか?私は結構好きです。朝も早く出勤して、クリニックの玄関周りの掃除をします。夏はダンゴムシやムカデなんかも自動ドアの隙間から建物内に入ってくるので、朝イチで隅々までチェックします。ゴミ箱のゴミを捨てたり、床のモップがけも日課にしています。出したものは片付ける。捨てていいものはすぐに捨てる。目の前に積んである仕事はすぐにかたづける。何でも間髪おかずにすることです。最近はコロナワクチンの事務局からわけのわからない通達のFAXやメールがどんどんきます。読んでも意味がわからない役所の文書には困りますが、とりあえず、読んだらさっと捨てます。

    体も、つねに掃除しておかないと病気になります。食べたら歯を磨く。肺を汚すタバコの煙には近寄らない。血管をつまらせるコレステロールには注意する。消化管は便秘しないように野菜などの繊維質をたくさん食べる。体に蓄えてしまった内臓脂肪もゴミです。掃除して取り除かないと病気になります。

    昨日話題にした認知症の中でもアルツハイマー病は脳にベータアミロイドという蛋白が蓄積して脳の機能を低下させますが、βアミロイドは脳のゴミです。かんたんに掃除できないため、一旦認知症を発症したら改善しません。この、脳に蓄積されたβアミロイドを掃除する治療薬を世界中で開発していたのですが、いまのところどのメーカーも治験はうまく行っていません。したがって、脳がβアミロイドを蓄積しないよう予防第一です。

  • 認知症は軽いうちに対策することが大切

    時々認知症の相談を受けます。認知症かどうかは、物忘れのテスト(長谷川式など)をして評価しますが、早期の場合はこの点数はほとんど正常に出るため、認知症の程度がわかりません。頭のCTやMRIも、認知症以外の問題(脳梗塞や水頭症など)がないかをチェックするために必要です。また、MRIではアルツハイマーと関連する海馬の部分が萎縮していないかなど細かい分析ができるため、物忘れが出てきたかなと思う場合、専門の機関でMRIを撮ってもらうのは役に立つと思います。

    診断は、アルツハイマー型認知症の他にレビー小体型とか前頭側頭葉型とか、脳血管性(脳梗塞などの後遺症)とか、アルコール性など色々あります。どれに該当するかによって、経過が異なります。一旦認知症の診断がつくと、どのタイプにせよ治療に難渋します。あまり効く薬がないからです。一方、認知症の一歩手前を軽度認知障害(MCI)と呼びます。本人も家族もたまに「あれっ」と思うことがある程度で、気にしなければ見過ごすレベルです。しかし、対策を取るならこの時期を逃さず、治療を始めたほうがいいと思います。

    治療とはいえ、病院の薬ではありません。認知症は生活習慣の結果ですから、改められるところを一つでも改善することです。まず、糖尿があれば、きちんとコントロールすること。運動をする習慣を持つこと。ビタミンB,C,D,Eをしっかり取ること。魚を食べること(サプリならEPA)。カレー(スパイスのクミン)を食べること。テレビではなく新聞や本を読むこと。難聴があれば、補聴器などできちんと情報が入るようにすること。いろいろありすぎて大変ですが、できるところを一つでも多く取り組むのが大切です。

  • 音声コンテンツの時代です

    私は、一日何時間もYouTubeを聞いています。聞いているというのは、画像はあまり見ずに音声だけ聞くと言うことです。私が興味があるのは、トークの内容で画像であることは滅多にないので、それで事足りるのです。最近、このように音声コンテンツだけがほしいという人も増えているらしく、VOICY(ボイシー)というあたらしいサービスが始まりました。アプリをダンロードすればすぐ聞けます。毎日たくさんの役に立つ話を聞くことができます。コンテンツは、話のベテランが多いので聞きやすい。画像がないので、保存するのもメモリーが軽い。そして、一つ一つのコンテンツは5分程度です。私のように徒歩通勤中イアホンで聞くのもよし、料理などの家事をしながら聞くもよし。便利で役に立ちます。

    似たような音声サービスで老舗はPodcast(ポッドキャスト)ですね。iPhoneにはPodcastは標準で入っているアプリなので使ったことがあるかもしれません。チャンネル登録しておくと、新しいコンテンツがどんどんダウンロードされていくので、気がつくとスマホのメモリーを大量に食ってしまうのが難点ですが、コンテンツは素晴らしいです。TOEICなどの学習系もあります。最近、PodcastはGoogleでも聞けるようになったのでiPhoneユーザー以外にも幅広く聞けるようになりました。まだ試していない方はぜひお試しください。VoicyもPodcastも利用は無料です。

    オーディオブックもだいぶ普及してきました。本を読む暇がなかなか取れなくても、通勤時間などを利用して本を聴く時代です。AI(人工知能)が発達してきたので、Amazonで購入した電子ブック(キンドル)はAIを使って朗読させることができます。これも便利な機能なので、忙しい人にはピッタリです。

  • 写真をメモ代わりにすると便利

    買い物に行く時細かい数字を忘れてはきちんと買えないものがあります。例えば掃除機の集塵パック。型番号が違うと掃除機にはまりません。プリンターのインクもそうです。違う型番を買ってしまっては使えません。買い物に出かけるときは細かいところまできちんとメモしておかないといけません。ボールペンの替芯も同じです。こういう細々した買わないといけない物が溜まってくるとだんだん面倒になり、型番をどこに書いたか分からなくなると店で困ります。そこで良い方法を思いつきました。それは買わないといけないものの写真を撮っておくことです。

    写真があれば、店頭で正しいものを選んでいるかどうか確認できるので、自信を持って買うことができます。ただ、私は毎日のようにブログ用の写真をたくさん取るので、こういうメモ代わりの写真がどこにいったか分からなくなってしまいます。そこで考えたのがiPhoneのメモの中、あるいはGoogle Keep(というメモ機能)に写真を取り込むことです。そこに入れれば写真が携帯のアルバムに埋もれてしまうことがありませんし、写真に表題をつけてメモすることもできます。これは非常に便利です。おためしください。

    話は変わって、またコロナワクチンの話題です。ワクチン1本が6人分なので、接種を受ける人の人数調整にむちゃくちゃ労力をかけています。主に予約センターで調整してくれているのですが、システムの運用がずさんで、トラブル続出です。予約可能な人数を超えて入れてしまったりしているようです。みんな血相をかえて一日500回とか電話しまくってやっととれた予約が、オーバーブッキングしてしまったなんて、たいへんなことです。予約を管理するシステムを間違いないよう運用していただきたいものです。

    ほうれん草のカレー、タンドリーチキン乗せ。嘉島イオンモール・クレアのフードコート

  • 目の前の困難は突破すべきか

    週末、梅雨の中休みで天気に恵まれ、良かったです。例年だと運動会の季節ですが、今年は開催したとしても無観客なのであえて日曜日にする必要がなくなったようです。親の都合が関係ないとなると、運動会の日程は通常の授業の延長となり、平日にさっと済ませてしまったところが多いみたいです。無観客は仕方ないとして、平日済ませてしまうと特別感がなく、なんとなく寂しいですね。

    オリンピックもするのしないので盛んに議論されていますが、国やIOCは案外強気あるいは楽観的に開催を強行しようとしています。反対派も多いのですが、どうなるのでしょうか。いずれにせよ、開催されても盛り上がらず、寂しい会になりそうです。今回のオリンピックはロゴデザイン、国立競技場の設計、マラソンコース(札幌案)など様々なことでつまづいてばかりで、最初からずっと問題だらけでした。

    斎藤一人さんの講演をきくと、困難に出くわした時の話があります。困難や試練が目の前に現れたとき、何クソと頑張って乗り越えると、もっと大きな困難が立ちふさがる。こんなときは正面突破すべきではない。神様はそっちじゃないと、進むべき道を教えてくれているのかもしれない、という話。そう考えると、進もうとした方向に次々と困難が現れたとき、根性論で突き進むと失敗するかもしれないということです。やめる、方向転換する、というのは不本意かもしれませんがそちらに運があるかもしれないので、どっちに進むかはよく考えましょう。

    梅雨の合間に光り輝く白川の水面