むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 免疫・体力を落とさない工夫

    オミクロン株の勢いは凄まじいものがあります。感染力が強いのでどんどん広がっているようです。幸いまだ当院のスタッフや患者さんなどで罹ったという話は聞きませんが、油断は大敵です。幸い重症化しないようなので、体力さえあれば大丈夫と思います。今私が一番恐れているのは、職員の家族が濃厚接触者として欠勤することです。もしそういうことになれば、他のみんなに皺寄せがくるのは必至です。当院は人数的にやや余裕を持った採用をしているため、こういう事態での危機管理はとっているのですが、爆発的に感染が広がった際には通常業務に少なからず影響が出ます。

    そこで、同じことを何度も書きますが、今皆さんに気をつけていただきたいことは、しっかり栄養を取り、睡眠時間は十分確保すること。仕事のストレスは避けること。どうしようもないことをくよくよ悩んだり不安になったりせず、前向きに過ごすことです。マスク、手洗いなどの対策は当然です。風通しの良い野外は安全ですから、ウォーキングなど体を動かす習慣も忘れないようにしましょう。日光に当たると免疫が上がります。体温を下げると免疫が落ちます。雨に濡れたりしないように。洋服はしっかり厚着して手袋やマフラーも使いましょう。

    不安をあおるTV、特にワイドショーなどは見ないようにしましょう。ラジオは結構いつも通り元気にやっていますので、いいと思います。コロナでお客さんが減って暇なら、今こそ勉強のチャンスです。飲食店なら新しいメニューの開発、ポストコロナを見計らって経営戦略を考える。サラリーマンなら資格を取ってみる。万一会社の経営が悪くなっても独立できるだけのスキルを身につけるのはいいこと。そして今がそのチャンスだと思います。

  • コロナ後遺症の診療やってます

    水曜日、帰宅してすぐ、小太郎漢方主催のWEB講演会に参加しました。演題はコロナ後遺症の漢方治療というタイムリーな話題です。素晴らしいお話でした。そしてこの講演を聴いて、後遺症で困っている人はたくさんいるし、西洋医学では太刀打ちできない多彩な症状は漢方の出番だと確信しました。

    後遺症で多いのは倦怠感、味覚・嗅覚障害、長引く咳、脱毛、不安・うつなどです。無事退院できても、このような症状が半年から1年続くと、結構大変です。しかも、こういう症状を治療する医療機関がほとんどありません。当院では以前より慢性疲労症候群の漢方治療をやっていますし、心療内科で不安や抑うつも日常診療しているため、ほとんどの後遺症をカバーできると思います。実際、すでに何名かコロナの後遺症で通院中の方がおられますが、皆さんだいぶ元気になってきています。「私がやらねば誰がやる」という気持ちになりました。

    難しい症例では、処方も複雑になりがちですが、熊本では漢方薬は2剤までしか保険が通りません。日本全国同じ医療制度のはずなのに、保険が通るかどうかは都道府県で異なるという不思議な現実があります。福岡や東京ならもっと自由度が高いのですが、田舎はそういうわけにはいかないのが現状です。したかないので、煎じ薬その他の組み合わせでできるだけ経済的負担及び労力をかけずに治療効果を上げる工夫をしています。当院は熊本県で唯一の東洋医学会指定研修施設であり、その社会的責務としてコロナ後遺症診療に積極的に取り組みたいと思います。

  • 発熱患者さんが増えています

    コロナの感染者が増えてきました。熊本も蔓延防止の措置が取られたそうですので、また私たちの生活に影響が出ます。飲食店を経営される方には本当にお気の毒です。工夫しながらなんとかやっていくしかありません。クリニック近くのマクドナルドはこの前、駐車場の工事をしていましたが、出来上がったのはドライブスルーの注文するところの拡張工事でした。今まで1レーンしか注文できなかったのが2レーン注文できるようになりました。近所の渋滞を避ける意味もありますが、コロナでますますドライブスルーの需要は増えますから、先行投資したMcDonaldはすごいですね。見習わないといけません。

    病院によっては発熱外来をやっているところは駐車場に列をなして渋滞しているそうで、発熱患者さんは車から降りずにコロナの検査を受けているそうです。当院では、血圧などの循環器の患者さん、漢方薬でしか治療できない難しい症例の患者さん、そして、うつ病などの心療内科の患者さんと、どれも薬が切れると大変な方が連日相当数来られます。当院かかりつけで発熱した方には申し訳ないのですが、発熱外来をする余力がありません。また、相当数の患者さんで密になりやすいため、短時間で効率よい診察・治療を心がけています。そんなわけで、当院ではPCRや抗原検査を行なっていません。申し訳ありませんが、検査が必要な方は発熱外来をやっている施設に電話してから受診するようお願いします。

    当院にも隔離の待合があります。原則として隔離室には1人あるいは1家族ずつしか入らないようにしています。検査はいらないけど薬が欲しいという方には、普通に診察して風邪薬や胃腸炎の薬を処方します。コロナも軽症なら風邪と同じですから漢方の風邪薬はよく効くと思います。中国の報告でも有効性が示されています。

    写真ではわかりませんが直径70センチほどある巨大な焼き物です。桜十字病院 ホスピタルメントさくら西館にて

  • 長尾先生、ありがとうございました

    朝、新聞を見たら訃報に目が止まりました。私の鍼の師匠である長尾先生がお亡くなりになったそうです。長尾先生はもと熊本市民病院の院長で、その後御幸病院でご活躍され、東洋医学の発展に寄与されました。私は、15年ほど前、御幸病院で鍼外来をされていいた長尾先生に無理言って弟子入りしました。当時勤務していた病院に週1回休みをもらって長尾先生について鍼を習いました。手取り足取り教えていただいたところもあり、黙って技を見て盗むという昔ながらの伝承もありました。おかげで、私は自分の病院でも鍼治療をすることができるようになりました。

    長尾先生は漢方の方でも25年以上前から熊本東方医学研修会という会を主催され、日本全国から有名な講師の先生を呼んで講演をしてもらいました。私も、留学して熊本にいなかった時以外はずっと参加していました。今、漢方専門医として仕事ができているのはここで学んだことが大きかったと思います。そして、今年からちょうどこの研修会を私が引き継いだばかりでした。長尾先生の遺志はきちんと受け継ぎ、熊本の漢方界の発展に尽力したいと思います。

    今日は患者さんが多く仕事も遅くなりましたが、帰宅してすぐ長尾先生宅に走りました。すぐ近所にお住まいなので、走れば5分です。生前いつも勉強会の後でビールを1杯飲み、タクシーで一緒に帰っていたので家は知っています。奥様やお子様には初めてお会いしましたが、これまでのお世話になったお礼を手紙にしたため、お渡ししてきました。ご冥福をお祈りします。

  • 世界に目を向けよう

    キンパとは何か知っていますか?食べたことありますか?韓国海苔巻きです。日本は酢飯を使いますが、キンパはご飯に塩とごま油を混ぜたもの使って海苔巻きにしたものです。見かけは日本の海苔巻きよりもご飯が少ない印象です。包丁で切って食べるのも日本と同じですが、店で切ってくれるのを見ると、日本より薄切りです。中に巻く具はいろいろあり、店それぞれの味です。私が初めてキンパを食べたのは東京のコリアンタウン新大久保にある明洞(ミョンドン)のり巻きという店でした。見かけは日本の海苔巻きに似ているのに随分違う味と香り。ビールに合います。最近は熊本にキンパ専門店「ウリシクタン」ができました。ここは主にテイクアウトのキンパが買えます。10種類ほどあります。今日、キンパの話題を書いたのは、先日近所の韓国料理やさん「ソナム」に行ったら、キンパを韓国風恵方巻きとして予約を取っていたからです。キンパを丸ごとかぶりついたことはありませんが、手がごま油でベタベタになるかもしれません。でも美味しそう!

    休日はジムで運動するのと温泉に入るのとNetflixでドラマを見るのを習慣にしています。ドラマは韓流ものが多いのですが、たまに台湾ドラマも見ます。台湾は沖縄より南にあり温かいのでドラマも雰囲気が随分違います。やっぱり温かいところの生活はいいなーと思います。生活のストレスの量が違う気がします。韓国ドラマで憧れの南のリゾートとして済州島が出てきますが、済州島など九州の私たちからするとずっと北の方で寒いイメージです。北か南かはいかに相対的なものかということがわかり、面白いですね。でも、やっぱり、沖縄とかハワイなど年中温かいところに住んでみたいですね。

    日曜の朝たまたまテレビをつけたらシューイチという番組でガールズオーディションというのをやっていました。5人ほどのグループでダンスパフォーマンスしていたのですが、なんと審査員は韓国人プロデューサーでした。最近はNiziUのように日本からわざわざ韓国に行ってデビューする人もいるし、BTSのように国際的に活躍する歌手が韓国から出ており、日本はエンタメでも国際競争に負けてしまっているようです。現在日本はコロナで極端な鎖国状態ですが、みんな世界に目を向けて元気出して頑張ろう!