むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ブルブルマシンの効果を検証します

    健康器具にブルブルマシンというのがあるのをご存じでしょうか。スポーツジムなどにも置いてあるのですが、台の上に立つと、その台がブルブルと振動するものです。足腰がブルブルとゆすられてマッサージ効果がありそうですが、背骨にも刺激が行くので脊柱起立筋などのインナーマッスルにも負荷がかかり、筋トレになるのかもしれません。毎日10分そのブルブルマシンに乗るだけで痩せるとかトレーニングになるという幻想を抱いて買う人もいますが、私はその効果については疑問視していました。

    先日、当院に通院中の方から、聞いた話です。「TVで貧乏ゆすりは体にいいといっていた。それを聞いて、ブルブルマシンで足を振動させるのは同じ効果があるのではないかと思う。そこで、お蔵入りにしていたブルブルマシンを引っ張り出してきてつかってみている」と。なるほど!と思いました。一理あります。振動の刺激でダイエットの期待はしなくとも、血管から一酸化窒素(NO)が放出されて、血管拡張、血流改善、血圧低下、コリのほぐし効果、さらには骨密度改善などが期待できるのではないかと思いました。そこで、そういったアイディアを確かめるべく、Amazonで人気ナンバーワンのブルブルマシンを買ってみました。約1万円でした。

    今日、届いて3日目です。毎日朝晩10分ずつ使ってみています。使用前と使用後に血圧を測ってみましたが、全く変わりませんでした。10分では効果がないかもしれませんが、しばらく検証します。ただ、肩こりも腰痛も高血圧もない私の体で効果を実感できるかが問題です。一つ発見した効果は、10分間は身動きできず何もできないので、ブログのネタを考えるのにちょうどいいということです。

  • 前澤さんの宇宙旅行に思う

    この前Amazonの創業者ペゾス氏が宇宙旅行をしたというニュースがありましたが、これはロケットで高度107キロまで達したのちパラシュートで降りてきたという、たった10分10秒の旅行でした。無重力状態はたったの4分だったそうです。一方、今、ZOZO創業者の前澤さんがスペースステーションに滞在しています。民間人は初でしょうか?前澤さんは12日間の宇宙旅行です。スケールの桁が違います。それにしても、日本ではそれほど騒ぎにもならず、むしろみんな静観しているように見受けられます。やっぱり日本人は目立つことをする金持ちに対して冷たいですね。

    だから日本人は大金持ちになってもひっそりと暮らしている。寄付をしても匿名だったり、誰が出資したかわからないような財団を作ったり、目立たないように活動されることが多いようです。今回、前澤さんが宇宙旅行に使ったお金は100億と言われています。(本当は某女優さんと行く予定だったが、破綻したのでマネージャーさんが宇宙まで同行。二人分で100億) ロシアから飛んだので訓練などを含め、多くはロシアに払われたのではないかと思います。これがもし、日本国内で使ってもらえたら、そうとう日本経済にはプラスになったはずです。

    それにしても、お金持ちがたんにお金を貯金したり株に投機したりするのではなく、バンバン使ってくれるのは喜ばしいことです。お金は川の水の如く流れて初めてみんなを潤します。一ヶ所に滞っていると腐ってしまいます。そういう意味でも前澤さんはもっと皆に温かい目で見てもらうべく存在ではないかと思います。ちょっと変な例えですが、Facebookで友人がどこに行ったとか、何を食べたとかいう自慢話は見たくもないし、興味もない。私は最近FBは全く使わなくなりました。みんなが前澤さんのことを注目しないのはそれに似た心理かもしれません。

    処置室の床もピカピカ

  • 鬼宿の日

    先日の日曜日は清掃業者による院内ワックスがけでした。年末なので、いつもにも増して綺麗に磨いてくれました。窓もピカピカにしてもらって、正月を迎える準備ができました。旧暦の12月13日はこよみでは鬼宿(きしゅく)日というらしいのですが、鬼が宿にいて外を出歩かないので何事をするにもいい日だそうです。この日を正月事始めといって、すすはらいや餅つきなど正月を迎える準備をする日だそうです。確かに今日はニュースを見ていたらお寺で煤払いをやっているのをみました。お歳暮を送るのもこの日が目安となっているそうです。正月を迎える準備を2週間以上前からするのは優雅ですね。私はクリニックが29日まで通常通りなので、30日に年賀状を書いて余った時間が大掃除です。しかし、今のうちから少しずつ手をつけるのがいいですね。

    今日のニュースを見ていてもう一つ年末の風物詩ですが、「今年の漢字」があってました。「金」だそうです。オリンピックもあったし、コロナ給付金もあったし、ということです。これは、世の中のみんなの多数決みたいなものですが、個人的には関係ないので、自分にとっての今年の漢字はなんだろうと考えてみました。うまく思いつきませんが、「接」でしょうか。その心は、「ZOOMのおかげで、滅多に会えない人とオンラインで会えたり、自宅から学会に参加できたり、とにかくバーチャルに多くの人と繋がることができた一年でした」みなさんにとって、今年の漢字はなんでしょうか?

    最近、熊本県東方医学研修会という学会の事務局を私が引き継いだのですが、会計も頼まれたので、事務局名義の通帳を作りに銀行に行きました。毎週銀行に行くので、窓口の女性とは顔なじみで、「先生、急いで作りますからお待ちくださいね」といってもらって、実際にできたのは45分ぐらいかかりました。個人でなく正式な法人でもなく学会事務局という通帳はさすがに簡単にはできません。でも、銀行の椅子で昼寝ができたおかげで、午後はノンストップでトイレにも行かず夜7時までぶっ通しで診察しました。

    待合の床もピカピカ

  • エディロールの処方を再開します

    この数カ月、骨粗鬆症の予防薬エディロールという薬の生産が滞っており入手できない状態が続いていました。この度、ついに生産が再開し、当院前の凌雲堂薬局にも入荷しましたので、処方を再開します。エディロールは活性型ビタミンDです。ビタミンDは骨の形成に大切なビタミンです。また、副作用が少ないので、安心して服用できます。一方、以前は使っていたけどいまはほとんど使わないのがカルシウム製剤です。骨はカルシウムでできているというのは間違いではないのですが、カルシウムを摂ってもたいして骨折の予防にはなりません。それどころか、カルシウムをとり過ぎると尿中にカルシウムが排泄されるため、尿管結石のリスクとなります。アメリカやデンマークといった酪農王国でも骨粗鬆症が非常に多い事実から考えて、カルシウムや牛乳をたくさんのんでも骨は丈夫にならないということがわかります。

    骨はカルシウムだけでなく、コラーゲンが重要な成分です。建物に例えるならコラーゲンが鉄筋で、カルシウムはコンクリートです。鉄筋のないコンクリートの塊はもろくも崩れます。コラーゲンは肉や魚を煮たときに出る煮こごり(冷えると固まるゼラチン)にたくさん含まれます。食べたコラーゲンは消化されて吸収されますが、ビタミンCを十分とると体内でコラーゲンに再構築されることがわかっています。したがって、骨を丈夫にするためには肉・魚(コラーゲン)や野菜(ビタミンC)をしっかり取らないといけません。

    もう一つ骨粗鬆症予防に大切なのは、運動です。骨に重力(G)をかける運動をしないと骨は丈夫になりません。寝たきりの人がどれだけビタミンDやボナロン(アレンドロン酸)などをとっても効果は期待できません。骨にGがかかっていないからです。骨にGをかける運動としては、ジョギング、縄跳び、テニスなどがありますが、家庭でできる簡単な運動としてはかかと落としです。つま先立ちしてかかとからどんと体重を足にかけます。これを1日10回以上すると骨密度が改善します。

  • 絶品、自家製レモンサワーを作ってみた!

    先日、久しぶりに友人と街で食事をしました。その際、自家製レモンサワーを飲んだのですが、あまりに美味しくてびっくりしました。どうしてこんなに美味しいんだろうと思って考えたら、アルコールのベースが焼酎やウイスキーではなく、ジンだと気がつきました。なるほどーと思い、帰宅してから早速自家製レモンサワーの作り方をググってみました。すると、レモンサワーの仕込みにはできるだけ香りのいいジンや麦焼酎がレモンと合うみたいでした。レモンは皮の部分を使うので消毒(ポストハーベスト)していない国産レモンがおすすめ。まず、レモンの皮をかつらむきにして皮と実を分けます。皮を蓋のあるボトルに入れてジンや麦焼酎に漬け込みます。1週間以上つけた方が香りが良くなります。一方、実の方はできるだけタネを除いて房ごとにバラして冷凍します。

    1週間以上レモンの皮を漬け込んだお酒ができたら早速レモンサワーを作ってみましょう。冷凍したレモンの実をいくつか取り出して、香りのついたお酒に浸します。少し溶けたらミキサーにかけてシャーベットにします。出来上がったシャーベットに強炭酸水を加えて、軽く混ぜます。もしあれば、グラスの上にレモンの皮をおろし器でおろして振りかけます。これで完成。自宅で作ってみたら、店で飲んだ感動の味が再現できました!同じやり方で、患者さんにいただいたシークワーサーやカボスを使ってサワーを作ってみましたが、こちらも絶品でした。それぞれの柑橘にあうお酒を見つけたらいいと思います。

    このところ奇跡的に日本だけコロナが落ち着き、2年ぶりに少人数の飲み会(忘年会)ができています。今まで当たり前にできていたことが、ほんとうは普通ではない幸せなんだと感じます。やはり、実際に人とあってワイワイ飲んで話していると、オンライン飲み会にはない情報交換ができて大きな収穫があります。