むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 生活習慣と関係ない病

    最近は、このブログをキーボード入力する時と、音声入力する時があります。音声入力はiPhoneやiPadに標準でついているメモのアプリでマイクのボタンを押すだけで話した言葉がどんどん文字起こしされます。結構使えるので、週末などイオンモールに散歩に行ったついでに、スタバの椅子に腰掛けながら携帯片手に独り言のようにブログの内容を口頭入力したりしています。先日、ふとしたことから自宅のクロームブックを使って同じようにGoogleの音声入力アシストを使いながらブログを書いてみたらその精度の高さに驚きました。人工知能(AI)のクオリティーが高く、アップルで入力ミスしていたような単語も間違いなく日本語にしてくれます。相当早口でもついてくるし、漢方用語でも大丈夫。さらに、同音異義語がある場合、文脈から判断して、できあたった文章をテキパキとAIが校正してくれているように見受けました。素晴らしいです。

    ところで、この週末は年に1−2度あるかというレベルの寒波だそうです。通常1−2月に来るレベルの寒波が12月に来るという意味では最強(12月としては)の寒波だそうです。今週は昼間暖かく快適なので、ギャップが大きくなりそうです。厚手の靴下や手袋、マフラーなど手首、足首、そして首を温めるアイテムを準備しておきましょう。

    話は変わって、なんでも自分のせいだと思う人と、人のせいだと思う人がいます。高血圧や糖尿病、高コレステロールなどをまとめて生活習慣病という言い方をしますが、この呼び名は、患者さんの生活が悪いから病気になったと、人のせいにしているところがあります。患者さんとしてみたら、自分が甘いものを食べ過ぎたせいだとか、唐揚げを食べ過ぎたせいだとか、自分のせいだと思う人もたくさんいます。しかし、糖やコレステロールや血圧が高いのはその人が悪いわけではなく、そういう遺伝的素因をもっているだけで、食生活など何も悪くないという人がたくさんいます。以前は、患者指導とか糖尿病教室とか、まるで病院が学校の先生で患者さんができの悪い生徒みたいな立場でしたが、それはおおかた間違っています。実は「生活習慣と関係ない病」がたくさん含まれているのです。