むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • やっぱりビタミンDです

    世界中から新コロに対するビタミンDの重要性に関する論文が続々と出てきています。いずれも、重症化した患者のビタミンDは欠乏状態にあったというもの。血液中のビタミンDが低いほど重症という事実はすでに5カ国以上から同じ結果が得られているので、間違いない事実のようです。そこで、現在ヨーロッパでは新コロ患者にビタミンDを大量投与して血中濃度を上げることで予後が改善するかというトライアルが始まっています。うまくいくことを願っています。しかし、治療効果は別としても、血中濃度をあらかじめ高く保っておくことでかかったとしても重症化しない可能性が高いので、ぜひビタミンDをとっておきたいものです。もちろん当院スタッフにはビタミンDを配っています。

    ビタミンDは太陽に当たると増える仕組みがあります。しかし、ガラス越しの光ではその効果はありませんので、室内で日向ぼっこしても期待できません。天気のいい日に外に出ること、日よけ(長袖、長ズボン、日焼け止め)をなるべく避けて陽に当たることが大切です。陽に当たるのが嫌だったり、仕事などで外に出られないならサプリに頼ることをおすすめします。一日2000単位程度でいいと思われます。夏に風邪が少なくなるのは、ビタミンDが増加することで免疫が強くなっているからだと考えられます。

    そう考えると、これから夏の間は感染拡大は起こりにくく、わりと穏やかな日々が続くと予想します。問題は秋以降です。夏の間にしっかり日にあたっておくことが大切です。それにしても、ビタミンDのように安いサプリで免疫を高めておけば何も怖くないのですが、ビタミンは医薬品ではなくサプリなので厚労省はあまりいい顔をしません。また、製薬業界はビタミンで新コロが解決すれば商売にならないので積極的な情報提供はされません。是非YouTubeで発信されているビタミンDの効果について勉強してみてください。いかに重要かがわかると思います。