むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 犬のしつけと飼い主の口癖の関係

    日中は学生さんたちの姿も多く、道もだいぶ混んできました。従来の活気が戻ってきています。夜に犬の散歩をすると、まだ人通りは少なく寂しいですが、最近は犬の散歩をしている人がやたら多いように感じます。みなさんステイホーム中にすることがないから犬でも飼ってみようと言う感じでしょうか。犬を飼い始めた初心者にあるあるですが、散歩中にやたら厳しい!言うことを聞かない我が子を叱るかのように子犬に対してもガンガン叱ったり指示を出したりします。ある程度なれた人は、そんなことしないので、初心者だなと思います。

    犬をしつけるときに絶対やってはいけないことの一つが、名前を呼んで叱ることです。例えば、「ゴン太!こら!だめでしょ!」というと、「ゴン太」という名前と「こら!」という叱責がセットになって染み付きます。そうすると、ペットの頭では「ゴン太」と呼ばれると、「こら!」と怒られると思ってビクビクするのです。

    これは、犬だけでなく子育てや部下に対しても同じだと思います。もし部長が、「ちょっと、田中くん、こっち来て!」といったあとに怒られるというパタンを繰り返すと、部長に「田中君」と言われただけで嫌な気分になります。また怒られる、と条件反射的に身構えて交感神経が緊張し、汗が出たり動悸がしたりします。したがって、上司たるもの、部下に対して変な条件反射を作らないように日頃の言動には十分注意が必要です。