むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 近所でフクロウが鳴いていた時代を思い出した

    ネットを見ていたら、京都の人の意見が載っていました。飲食や観光産業の人たちは大変な毎日と思うけど、最近の京都は観光客が多く異常だった。このところの静かな京都を見て、これこそ本来の京都が戻ってきたと感じる、ということです。本当にそうだと思います。仁和寺で庭を見て瞑想しようとしてもあまりに観光客が多すぎてザワザワしていると意識も散漫になります。静かな京都が戻ったのが嬉しいというのは本音だと思います。

    熊本も同じです。このところ夜に犬の散歩をするとあたりは暗く静かです。子供の頃を思い出します。私が小さかった頃、南区田迎に住んでいましたが、夕方になると店は閉まってしまい、夜には近くの森でフクロウのなく声を聞いていました。最近、そういう自然と共存して心豊かに過ごした時代に戻ったような錯覚を覚えます。

    以前、学会でノルウェーに行ったことがあるのですが、あちらは日曜はスーパーなど開いておらず、平日も夕方には店が閉まってしまいます。日本人の感覚で過ごしていると、店が閉まって買い物ができずに困ってしまうということが何度となくありました。しかし、慣れればそれもいいかと思います。昔、スイスから熊本に観光に来た父の友人を車に乗せて観光したことがあったのですが、コンビニやファミレスが24時間オープンなのをびっくりしていた思い出もあります。店の人も夜や週末はゆっくりしたいと思います。今、私たちはこの数十年浮かれ過ぎていた生活を反省し、もっと人間らしい生活に戻りなさいという強力なメッセージを受け取っている最中だと思います。

    今日老人ホームに往診に行った際に玄関の自動ドアセンサーで見かけた、かわいい3匹のツバメの赤ちゃん