むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • アルツハイマーは治せる?

    連休が続くと今日が何曜日かわからなくなります。ゴミ出しの日も思い出さず、今週はごみを出し損ないました。今日は朝から地域医療センターの協力医として勤務してきました。インフルエンザは出ませんが、胃腸炎や夏風邪と思われる扁桃腺炎で39度くらいの発熱をしている人が大勢いました。みなさんもご注意下さい。

    ところで、夕方の健康番組でアルツハイマーが初期なら90%治る!?という番組がありました。これは見ないといけないと思っていたのですが、夕方5時からウォーキングに出かけたところ、思いの外時間がかかって往復18キロも歩いてしまいました。家に帰り着いたのは夜の9時前。いそいでTVをつけたらまだアルツハイマーの治療法をやっていました。ということは、夕方7時に始まった番組で最後の最後までそのネタで引っ張っていたのでしょうか。ギリギリ、治療法についての大事なところを見ることができました。結論。1. 食事を気をつけること(ブロッコリー、きのこ、サーモンなどがいい)。夕食から朝食まで12時間以上開けて飢餓状態を作ること。 2. 睡眠 8時間以上よく寝ること。3, 運動すること。特に筋トレが効果的 4 その他サプリなどをとること(内容に関してTVで紹介しなかった)

    結局1-3まではあたりまえのことで何ら新しいことではありません。超がっかりな話です。仕方ないので、番組のもととなったブレデセン博士著「アルツハイマー病の終焉」をAmazonで注文しました。この番組で紹介されたリコード法(ReCODE protocol)と言うのをネットで検索してみると、TVで紹介された食事や睡眠、運動はほんの一部で、紹介されなかったサプリの情報が膨大であることがわかりました。あまりに専門的で大量のサプリを必要とするためテレビでは言わなかったのだと思います。いろいろ調べたところ、いま、私が毎日飲んでいるビタミンBミックス、C, E, D、ナイアシン、MCTオイル(ココナッツオイル)、亜鉛、マグネシウム。これらすべてアルツハイマー治療になるので推奨されていました!自分で調べたい方は→www.alzhacker.com/mend-practice/#CDP

    読んでみるとわかりますが、結構根性がいります。簡単でないですが、効くと言われればやってみる価値はあります。アメリカのサプリはiHerb.comで簡単に個人輸入できます。

    こどもの日に熊本県庁を通りかかったらこいのぼりが屋上に泳いでいました。

  • もし引っ越すならどこにしますか?

    ゴールデンウイークですがいかがお過ごしですか?今日は天気が良かったので、数年ぶりに押し入れに入っている布団を全部出して干しました。ベランダに全部は干せないので、裏表30分ずつ干して次から次へと入れ替えました。夕方までに全部干し終わりました。最初は余裕で押し入れに入っていた布団も干し終わったらすごく膨れてやっとの思いで押し入れに再収納しました。布団干しも終盤に差し掛かったところで、ウォーキングにでかけました。昨日の21キロに引き続き、今日は16キロです。途中、長嶺に後輩がクリニックを開業するのでその予定地を見ました。ちょうど着工したところで、整地をしていました。いよいよというところです。きっと楽しみで胸膨らましていることと思います。長嶺経由で国体道路を東へ進み、高速道路を立体交差で超えたところに二岡中学があります。その向かいにはすごい人気のラーメン屋さんがあります。今日通りかかったときも店外に列をなしていました。私はラーメンは食べずにそこで折り返しました。帰りは戸島からクリニックを経由して帰宅です。

    ところで皆さんは、もし引っ越すとしたらどこに住みたいですか?仕事や親戚など全く気にせず好きなところに住んでいいとしたらどうしますか?今住んでいるところの近所にしますか?日本人の場合、農耕民族ですから一箇所に定着する傾向が強いです。「住み慣れたところがいちばん」とか、「周りに知った人がいないと不安」といいます。一方、アメリカ人はどんどん移動します。仕事も、少しでも条件のいい所があれば移動するのが当たり前です。そして、アメリカ人はリタイアすると多くの人が引っ越していきます。金持ちの夢はリタイアしたらハワイかフロリダに住みたいと言います。これを日本に当てはめれば、おそらく鹿児島か沖縄ということになるでしょう。

    私も、そんな目であちこちを見ながら歩きます。別にウォーキングは不動産探しが目的ではないのですが、ここの辺は好きだなと思う土地があります。もっぱら東区・中央区近辺を歩くので、それ以外はあまりわからないのですが、今のお気に入りは戸島です。クリニックから東へちょっと行ったところです。とてもいいところです。沖縄やハワイにはかなわないかもしれませんが、現実的な話、この辺りに住むのもいいなーと思いながらいつも散歩しています。

  • ステーキブーム

    最近、ステーキ屋さんが増えてきました。下通りには「いきなりステーキ」「松本ステーキ」などあり、新市街にもできました。いずれもアメリカっぽいステーキです。つまり、霜降りのような脂だらけの不健康な和風ステーキでなく、赤身のビーフです。食べたいだけ300-400gなど注文すると焼いてくれるお店です。これらは、私がいつもブログで書いているような糖質制限、タンパク摂取に大いに貢献します。ある程度の年を超えたらできるだけステーキなどの肉を取るよう心がけないといけません。90すぎまで元気な方は、たいてい肉が大好きです。

    そんな中、龍田の三宮神社近くに「タツダ食堂」というのがあり、ウォーキングで前を通るたびに気になっていました。店の前の看板にBBQ(バーベキュー)1g5.9円と書いてあるのです。つまり、300g食べて1800円です。アメリカでは、通常ステーキのサイズが1ポンド(約400g)なので、この値段なら1ポンドステーキと注文しても2000円ちょっとです。アメリカで食べるステーキと同じくらいの値段です。昨日は、仕事が終わってから運動を兼ねて龍田まで歩いていきました。300gのステーキを食べて大満足です。往復で21キロも歩いたので、食べた分のカロリーは完全に消費しました。

    糖質制限の本を読むと、ステーキに添えてあるポテトや人参、コーンなどは糖質が多いため食べないと書いてあるのですが、私はそれはやりすぎだと思います。出てきた分は食べます。ステーキ屋さんではご飯などの炭水化物をトッピング(セット)にできますが、もちろんそれは頼みません。ガッツリ肉だけを食べます。300gも食べれば相当お腹いっぱいになりますが、低カロリーです。肉をガッツリ食べると体が酸性に傾くため、しっかりとアルカリ性食品の野菜をとっておく必要があります。ただ、300gもステーキを食べるとお腹いっぱいで何も入らないので、1日トータルでのバランス、あるいは前後1-2日でのバランスを考えればいいのではないでしょうか。

  • 食べてうつぬけ

    連休中日の2日間は通常通りの外来診療でした。今週はこの2日だけしかやっていませんので、通常の血圧などの薬の患者さんは今週を避けて来週以降になるよう処方を調整していました。そんなに混むことはないだろうと思っていましたが、結構忙しい2日間でした。明日からいよいよ連休も後半にはいります。私は3日は訪問診療をいつものように回ります。5日は地域医療センターの協力医として朝早くから内科の急患対応をします。結局休めるのは4日と最後の6日だけです。それでも、開業前は透析担当医として盆も正月も全く関係ない生活でしたので、今のほうが恵まれています。皆さんはどんな予定ですか?

    不安障害という病気があります。美容室やレストラン、ショッピングモール、トンネル、エレベータ、高速道路などいろんな場面で急に不安な気持ちに襲われて息苦しくなったり動悸がしたり、ひどいときにはパニックを起こしてしまうような疾患です。薬では、抗不安薬が症状を軽くしますが、これがないとまた不安になるという悪循環に陥るため、最近はできるだけ抗不安薬を使わず抗うつ薬で治療します。ただ、抗うつ薬では効果が出るまでに2週間以上かかるため、この連休に旅行にいくのでなんとかしてほしいと言われても間にあいません。そういう場合は仕方ありませんが、抗不安薬で乗り切っていただいています。最近はこういう不安障害やうつ病は鉄欠乏、蛋白不足、炭水化物のとりすぎが背景にあると言われています。採血で血清鉄とフェリチンを測って低いようならそういった食生活の改善でよくなることもあります。「食べてうつぬけ」という本に詳しく書いてあります。興味ある方はぜひご一読下さい。当院でもこの本にあるような食事療法とサプリの使用を勧めています。

     

     

  • 香害(こうがい)について

    香りの害と書いて「こうがい」というのが最近話題となっています。西洋人は香水をつける文化がありますが、もともと体臭がそれほどきつくない日本人にとっては香りをつけなくてもそれほど人に不快感を与えることはないと思います。それなのに、最近は柔軟剤に強力に残り香がつくよう設計されたものが多くなっています。香り成分を閉じ込めた微粒子を洗濯が終わっても服から流れてしまわないようにすることで、いつまでも香りがするのです。化学物質に過敏な人にとってはとてもつらい世の中です。病院ではこのような香りがしないように心がけています。私は、白衣を洗濯する際にも、洗濯機の洗剤のところには洗剤と塩素系の消毒・漂白剤(ハイターなど)を入れます。一方、柔軟剤を入れるところには、クエン酸を入れます。洗濯石鹸はアルカリ性なので、最後に酸性のクエン酸でリンスすることで残った石鹸は完全に流れてしまいます。洗濯物が乾いたときにゴワゴワするのはアルカリ性の石鹸が残っているためなので、クエン酸で完全に石鹸を除去するとゴワゴワしなくなります。自然な仕上がりとなります。もし、柔軟剤に過敏で困っている場合、お試しください。

    夜、暗い道を犬の散歩しているとどこからともなくサラリーマンの香水の香りがします。柑橘系の爽やかな香りで特に嫌な感じではありません。匂いを嗅いだだけで、その人が働いているオフィスの様子や、部下の人たちが目に浮かびます。その人が厳しい場合、部下の人たちはその爽やかな柑橘系の香りを嗅いだだけで鳥肌が立ったり吐き気をもよおします。条件反射です。私は、犬のようにその香りをかぎながら夜道をあるいて、「あ、この人はこの角を右に曲がったな」とか鼻でわかります。ほら、そこで信号待ちをしている、あの人です。やっぱり厳しい上司風です。匂いだけでわかってしまいます。

    このように香りというのはその人の人格すべてを象徴する静かなる自己主張となります。それを意識的に武器とすることもできます。アロマセラピーもそんな力を借りています。しかし、あまりに多くの人がそういった香りの持つ(暴力的とも言えるほどの)力について無頓着だと思います。あなたはどうですか?