むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • コーヒーは健康に良い

    仕事から帰っていつものようにテレビを見ていたら、健康番組をやっていました。卵は健康に良いから食べましょうという話がしばらくあっていましたが、これは私がいつも患者さんに勧めている内容でした。実際は卵だけでなくチーズや肉を食べて欲しいと思っています。ミート(M)エッグ(E)チーズ(C)でMEC食といいます。ご飯や麺などの炭水化物をできるだけ減らし、MEC食にしましょう。

    番組ではこの卵の効能を特集した後で、話題はコーヒーの話に移りました。コーヒーを1日に3ー4杯飲むと健康にいいというデータでした。5杯以上飲むと良い効果はなくなってしまうそうなので、飲み方に注意です。1日3ー4杯のコーヒーで脳卒中や心臓病をかなり減らすそうです。朝飲むのがいいというのと、食後に飲むより食事の最初から飲んだ方がいいというデータが出ていました。習慣的に、コーヒーといえば食後ですが、ファミレスなどでおかわり自由ならまずは食前に頼んで、食後にもお代わりをもらったりしますが、実はそれがいいみたいなので、これからは、自宅でも食前にコーヒーを入れようかと思います。カフェインがいいのであれば、緑茶でもいいはずです。また、ポリフェノールがいいのであれば、ワイン、ココア、チョコレートもおなじようなものです。

    このような健康ネタは私たち循環器内科医では欠かせないものです。時代は刻々と進んでおり、以前は論文に発表されてから世間で話題となるには相当時間差があったのですが、今ではすごい速さで最先端の知識がお茶の間の話題となります。こういう TVの話題は翌日私たちの診察の際に相談されますから、常に勉強していないとついていけません。私たちが大学で習った知識は論理的に考える基礎をなすものではありますが、すでに化石のようなものです。アップデイトは常に必要です。