むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 仕事の効率アップでマックス頑張る

    最近は街中にステーキ屋さんがたくさんできています。「いきなりステーキ」などは全国的に有名ですね。量り売りで300gくらいの肉を切って焼いてもらうのですが、料金は肉の種類(サーロイン、リブなど)とグラム数で計算されます。例えばグラムあたり7円として300gなら2100円です。明朗会計です。

    この値段の原価設定はどうなっているんだろうと思っていたら、とある番組で原価7割と言っていました。これはすごいことです。通常飲食店の原価は3割程度ですから、その倍以上です。もちろん回転寿司などは同じ100円でもウニ、イクラのような原価割れしているものから、カッパ巻きや納豆巻きのように原価が相当やすいものまで混在しており、平均的に食べるときちんと収益に繋がるようにできています。それにしても、いきなりステーキは原価7割ですから、回転率が通常の倍以上を想定しなければ商売として成り立ちません。そこは、立ち食いに近い形で長居をしないシステムづくりなど良く考えてあります。

    当院では、当院でしか治せないような心や体の不調を持つ患者さんを一人でも多く見られるよう工夫しています。無駄に長い診察時間をかけず待ち時間は最小限で済むよう努力しています。それでも長くなった場合はご容赦ください。お待ちいただく時間は「おたがい様」の精神と「人助け」の精神でご協力頂けると助かります。いきなりステーキのように内容充実(原価率高く)x 効率良い診察 で満足いただけるよう最大限の努力をしていきたいと思います。

  • 訪問診療で鍼治療

    訪問診療でご家庭をまわると、病院なら簡単にできることが簡単ではありません。検査も採血程度しかできないし、治療もほぼ飲み薬に頼りっきりです。そんな中、薬の内服が苦手な患者さんの訪問診療をすることになりました。体調が悪くても薬をのんでくれません。こうなると私たち医師が何かしてあげたくても限界があります。患者さんの話を「それは大変ですね」と傾聴しても、なんの足しにもなりません。その点、訪問看護師さんたちがやさしく声をかけたり血圧を測ったり、体を拭いたりしてあげることはとてもいい治療になります。私たちが訪問するよりずっと効果的だと思います。

    しかし、看護師さんの力に頼りっきりなのもいけないので、鍼治療の針をもって訪問しました。1日寝て過ごすため腰が痛いと言われるので、痛いところに鍼をしました。また、食欲が出るように足三里にも鍼をしました。さらに腰の方へ気の流れを良くするため腰痛に関連するツボを指圧しました。施術はほんの5分か10分なのですが、大変喜ばれました。

    それから2週間が経ち、今日もそのご家庭へ訪問です。すると、前回に比べてすごく元気になっていました。鍼の効果は通常2ー3日しかもたないのですが、その効果を持続させるためパイオネックスというシール型の針をツボに貼って帰ったのがよかったのかもしれません。今日も3本ほど鍼をして、あとは足のほうから腰へ向かって指圧しながら気を通しました。薬がのめなくてもこんな治療もできるというのは我ながらほんとうによかったとおもいます。

  • ビタミンとミネラル摂取の勧め

    私の診察ではビタミン摂取を勧めています。それも、処方薬ではないので、薬局で普通に売ってあるものやネットで取り寄せてもらうようなものです。また、食事療法についても結構お話しします。やはり、体は食べたり飲んだりしたものでできているので、その辺りがしっかりしていないと治るものも治りません。食事の基本は高タンパク低炭水化物です。体調の悪い人に何を食べているかを聞くと、多くが炭水化物に偏っています。食欲がないから、忙しくて食べる暇がないから、と理由はいろいろありますが、パンやおにぎりなどをちょっと食べる程度で、あとはチョコレートなどを合間につまむというような話が非常に多いです。

    体はタンパク質(筋肉など)と脂肪からできています。炭水化物はエネルギーにはなりますが、体の構成成分にはなりません。そこが問題です。1日に必要なタンパク量はおもったよりもたくさんです。以前ブログに書いたので覚えている方も多いと思いますが、体重1キロ当たり1gのタンパクが必要です。60キロの人なら60gです。その60gのタンパクを取るためにはステーキでいうなら300g相当です。1日をコーヒーとおにぎり1個程度で済ませるという人はほとんどタンパクが取れていません。体調が悪くなるのも当然です。

    一方、ビタミンも体の中では合成できませんから、必要量を必ず食事から取る必要があります。バランスよく食べているという人でさえも足りていないのが日本人の現状です。そこで私が患者さんにオススメしているのはビタミンBミックス(B1,B2,B3,B6,B8,B12など)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンDです。さらにミネラル補給として、カルシウム、マグネシウム、亜鉛は必須です。私はこれらのビタミンを毎日とっています。食事とは別です。

  • ビタミンCの取り方

    日曜朝からTBS系列でやっている「ゲンキの時間」という健康番組があります。今週はビタミンCの話題でした。ご覧になりましたか?ビタミンCは日焼けにいいと言われていますが、それだけではありません。体の酸化(老化)を抑えてくれるのです。番組では1日1000mgの摂取を推奨すると言っていました。また、一食でたくさん取るより3食に均等に分けて300mgずつとったほうがいいと言っていました。その根拠として、デスクワークや散歩などいろんな活動をすることで血液中のビタミンCはどんどん消費されるそうです。減った分を補うという意味で3食に分けて取るという方法を推奨するということです。しかし、レモンで1000mgのビタミンCを取るのは難しいし、レモンはポストハーベストという防カビ剤の心配があります。みかんやイチゴでは糖度が高すぎて糖尿が心配です。やはりサプリが一番安全だと思います。

    ビタミンCは水溶性ビタミンなので取りすぎた分は尿中に排泄されてしまいます。最近は、そのようなビタミンCの性質を改良して、すぐには尿中へ抜けない仕組みのビタミンCがあります。徐放型とか脂溶性に化学修飾したものです。しかし、一番コスト的にもいいのは、通常のビタミンCをこまめに取ることです。私の場合は朝昼夕の3回に分けて1000mgずつとっていますから、合計は3000mgです。通常市販のビタミンCは1カプセルで330から500mgのものがおおいとおもわれます。そこで、1日6個から9個くらいのカプセルを飲む必要があるのです。その際、一気に飲まずに1時間に一粒という感じで取るのが理想的なようです。

    また、ビタミンCを増強するのがビタミンEです。ビタミンCが酸化されるとビタミンEがリサイクルしてくれます。ビタミンCを取るときはビタミンEも取るようにするといいでしょう。

  • リラックスするコツ

    月初めは毎月レセプトのチェクがあります。レセプトとは診療報酬請求のことですが、皆さんが窓口で負担した額は3割で、残りの7割を国保や社保に請求するのです。そのためには、行った診療行為の記録とそれに対応する病名などをきちんと書いておかないといけません。診療が終わった後からの請求なので、すでにコストは発生しているのですが、国保や社保が書類の不備を理由に全額払ってくれないことがあります。それはこちらとしても困るので、毎月1000枚以上のレセプトをチェックします。この土日はちょうど月初めの週末ということで、朝は5時からチェックを始めました。

    1日やって、まだ終わっていないのですが、もう限界です。疲れました。こういうストレスは気の巡りを悪くします。漢方では気滞といいます。気の滞りは漢方薬で巡りをよくすることができます。ちょうどアロマのような香りのいい漢方薬です。それ以外にも、もちろんアロマセラピーもいいし、ハーブティーもいいと思います。また何より効果的なのは運動です。私は気分転換にウォーキングに出たら、復活しました。体を動かすことで気の巡りをよくすることができます。膝や腰が痛む時も軽く運動することで気の滞りを治すことができるため、痛みが軽くなります。

    また、ストレスは交感神経の緊張なので、ストレス解消は副交感神経の刺激が効果的です。よく寝ることは基本ですが、気の置けない友人とゆっくり食事するのもいいでしょう。マッサージや鍼灸も非常に効果的です。そのほか、公園や森林で自然の気をいただくのもいいでしょう。弁当などを持って、立田山くらいの低山ハイキングなどでも「体を動かす」+「自然の気をいただく」+「食事」というトリプルの癒し効果が期待できますよ。