むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 栄枯盛衰

    トランプ大統領は、電子タバコのアメリカでの販売を禁止すると発表したそうです。https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1909/12/news092.html 青少年の死亡事故が相次いだためです。それにしても、決定まで即断即決、その速さにびっくりしました。私の周りで電子タバコを使っている人はいませんが、患者さんには結構います。おかげで禁煙できたという人もいますので多少メリットもあるなと思っていましたが、乱用して死んでしまってはいけません。

    もう一つ、一世を風靡したかと思ったらあっという間に終わってしまったものがあります。ZOZO(ゾゾタウン)です。アパレルのネット販売で一気に会社が大きくなり、前沢社長が月に行くと発表したり、女優の剛力彩芽と結婚したりで何かと話題でしたが、このたびヤフーに買収されたそうです。びっくりです。

    このように、ちょっと前までものすごい勢いで人気だったものがあっという間にその勢いをおられるという場合があります。原因は自分にあるときもあれば、時代の流れのときもあります。それを考えれば、わたしたちの日々のいいとき悪いときの波というのは全然たいしたことではありません。なんとかなることばかりです。例えば会社で辛い人。その会社にしがみつく必要はないんです。やめてほかを探すのはありです。給料が下がるのを恐れているかもしれませんが、病気をして鬱みたいになってまで今の会社にいなくてもいいと思います。そんな時代に生きているわけですから、なにか手に職をつけていざというときもなんとかなるという自信があれば言うことなしです。たとえば、介護業界などは引く手あまたですから、体力と思いやりの心さえあれば、すぐにでも転職できます。

    高森月巡り温泉

  • 担当者会議を行いました

    当院では、訪問診療にも力を入れています。現在60数名を定期的にみています。老人ホームなどの施設入居者が多いですが、個人宅にも伺っています。そんな中、一人の患者さんがガン末期状態となり、今後、入居している施設での看取りを行うにあたり、急変したらどう対応してほしいかという話し合いを行いました。当院の昼休みに、施設の担当者、ケアマネージャーさん、訪問看護師さんなど10名以上が集まりました。患者さんのご家族を交えて、最期はどうしたいかの希望の確認と各担当者どうしの意志の疎通を行う会議です。みな、患者さんのためにいろんな意見を出し合ってくれました。当院での訪問患者さんで看取りまで行った例は過去に何例もありますが、今回はこのように集まって話し合いを持つことができてよかったと思います。

    今日は東京近郊で電車とトラックの事故がありました。痛ましい事故です。トラックがおそらく間違って細い道に入ってしまい、左折したかったのに細すぎて曲がれなかったために右(踏切)に入ったところ、遮断器が降りてきてパニクったみたいです。万一踏切内で遮断器が降りてしまった場合、あの物干し竿みたいな棒は車で押して通ればいいようにできています。車で押しても通れないような頑丈な構造にはしてありません。このことは覚えておいて損はないと思います。

    それにしても、日本中細い道が多すぎです。うちからクリニックまでの道でも、一台右折車があると、信号が変わるまで全く車が動かなくなるポイントが2箇所あります。道の構造が問題です。往診でも、クリニック近くの民家に行く場合は軽自動車でやっと行けるような細い迷路のような道ばかりです。地震の後復興する際に道幅を広げてほしかったのですが、殆どは元通りの狭い道のまま復旧されています。みていて残念でなりません。

     

  • クリニックに救急車が来た

    滅多にないのですが、今日は救急隊から連絡があり、患者さんを搬入したいとのことでした。月曜の午前中でとても混んでいる時間でしたが、当院にかかりつけの方でしたので、来ていただきました。当院を設計した際に設計士さんがギリギリで気がついたのが、処置室にストレッチャー(移動するベッド)が入らないということでした。廊下から部屋に入る際に曲がるスペースがないのが問題でした。そこで急遽、ドアの位置などを計算してもらって、ストレッチャーの搬入ができるように手直ししてもらいました。おかげで救急隊の患者搬入はスムーズにできています。

    私は、以前、田迎の東(あずま)病院という24時間救急対応の病院に勤務していました。また、アメリカ(テキサス大学)では集中治療部・救急部の研究室勤務、帰国してからは国立病院の救急部・循環器兼任、NTT九州病院(今の森都総合病院)の救急外来立ち上げの責任者などを歴任してきました。ずっと救急畑で仕事をしてきたのです。今、主にやっている漢方のような慢性疾患とはまる反対の世界ですが、私の臨床力を鍛えたのはずっと救急病院でした。

    そこで、クリニックを開業してもささやかですが、救急にも貢献したいと思っています。もちろん、CTやMRIなどないし、入院設備もないのでできることは限られています。1次救急に限りますが、できるだけのことはしたいと思っています。

  • プロは練習を怠らないもの

    昨日書きましたが、当クリニックは開院3周年となりました。経営理念は開院当初から変わりません。患者さんとその家族に健康で幸せになっていただきたい。そのために西洋医学・東洋医学を問わず、最適な医療を提供する。というものです。また、法人をトータルケアと名付けましたから、その名の通り、患者さんの心も体も全部面倒見ます。おじいちゃんおばあちゃんから小中学校のお子さんまで家族みんなトータルで面倒見ます。内科にとどまらず、皮膚科、整形外科、婦人科などできる範囲で家庭医的な診療を目指します。スタッフ一同、精一杯がんばりますので、これまで通りよろしくおねがいします。

    ところで皆さん、学生時代になにか部活などしていましたか?例えば陸上、毎日毎日走りましたね。剣道部、毎日稽古がありました。野球部、練習がない日もキャッチボールや素振りをしました。何かうまくなるにはひたすら練習です。それでは、社会人になって、仕事をはじめてから、仕事に関することで日々努力していますか?

    プロと言われている人たちは社会人になっても日々練習です。プロ野球選手、プロゴルファーなどスポーツ選手は特別と思っていませんか。それは間違いです。わたしたちの仕事が何であれ、プロとしてお金をもらうからにはその道を極めなければいけません。ひたすら訓練あるのみです。学生時代部活でやったひたむきな練習は社会人になってから役にたつのですが、それは「努力を止めないこと」であるという事を忘れてはいけません。

     

    博多

  • ダラダラした会議はお金の無駄

    熊本は8日ぶりに日がさしたそうです。明るいのはやっぱり嬉しい。ひさしぶりに晴れたなーと思っていたら、またザーと降りました。安定しないですね。今日は熊本市主催のCKD(慢性腎臓病)対策の勉強会でした。2年毎に登録医を更新しないといけないので、診療後参加しました。いつも思うのですが、この手の勉強会はオンライン配信してもらいたいです。診療が忙しいと会に間に合わないし、疲れているので参加できても寝てしまいます。

    オンラインにして、これだけは覚えてほしいというキーセンテンスは習熟度テスト(かんたんな丸バツ問題でよい)を行い、基準点をクリアしたら登録医になれる、という仕組みならもっと効率的で意味あるものになると思います。今のような座学形式では、受付をしたあとは寝ていても、参加しただけでOKです。無駄な時間です。時は金なりといいますが、ドクターの時間は高いですよ。仮に時給5000円として1時間半の講義を強制的に聞かされれば、一人あたりのコストは1万5千円です。200人参加者がいたら300万円です。実際にお金が動くわけではないのですが、会にそれだけの価値があるのかをしっかり考えないといけません。

    同じことは、会社のミーティングにも言えます。会議が1時間だとすると、参加者全員の時給の合計(会議にかかる人件費)がいくらになるかを計算します。会議の成果、得られるメリットがその会議にかかる人件費に見合うかどうかを判断しないといけません。結論の出ないダラダラとした会議は即刻やめるべきです。また、会議がだらだらしないためには、会議で話あう資料をあらかじめ参加者全員に配布してそれぞれが会議に対するアイディアを十分考えておく必要があります。当院でのスタッフミーティングも、事前に話し合うテーマを書き出しておいて、それに対する意見を準備してから短時間の会議をしています。これは私の指導ではなく、スタッフが自主的に考えてそういう仕組にしているところが関心です!