むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 医療は消費税増税と関係ありませんが・・

    心配していた台風は九州にはあまり被害もなく良かったです。とはいえ、中国・四国地方では大変な思いをされたところもあると思います。お見舞い申し上げます。さて、今日はお盆でしたが、どう過ごされましたか?うちの家族は昔からお盆に墓参りの習慣がないので特にどこかに出かけることはしませんが、心のなかで、祖父母やすでになくなったおじさんやおばさんの思い出を一人ひとり思い浮かべながら、見守っていただいていることに対する感謝を頭の中で伝えました。わたしたちがこの世で健康で幸せに暮らせているのはご先祖様のおかげであることは間違いありません。

    世の中に目を向けると、日韓問題、香港でのデモ、アメリカの株の暴落などいろんな問題がいっぱいです。日本はというと、消費税増税が目前ですが、食品などは8%でその他が10%という軽減税率のせいで開始前から混乱気味です。軽減税率用のレジを買い換えるようにCMではしきりに訴えています。バカバカしい話です。そんな面倒するくらいなら一律10%にしてもらったほうがよほどシンプルで手間が省けます。軽減税率用のレジなんて、数年後にはまた買い換えないといけないことでしょう。

    医療は基本的に消費税はかかりません。国が定めた公定価格です。しかし、病院が仕入れる医薬品や注射器などの材料は卸さんから仕入れるときに10%に増税されます。その分を病院がかぶらないで良いように国は考えてくれるとのことですが、外来の再診料などが10円程度上がるかもしれないと言う程度の話です。それくらいで仕入れの増税分がペイできるかはわかりません。経営的には厳しくなると思います。

    そういえば、携帯に怪しいショートメールが来ました。「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。下記よりご確認ください。」という文面です。これは調べてみたらフィッシング詐欺のようです。みなさんもこのようなメールを受けとったら無視してすぐに削除しましょう。決して連絡先をクリックしないように!

  • お盆休みですが、台風最接近!

    先日、近所の中学校近くに大量のコウモリらしきものを見たと書きました。その時は夜の空をとぶ物体の陰影からコウモリに違いないと思ったのですが、今日、証拠を掴みました。うちの近所にコウモリの死骸が落ちていたのです!一瞬、セミかな?きくらげみたいな黒い物体だ、小さいネズミにも見える、と思ってよーく見たらコウモリでした!!間違いなかったです。近所の中学校のプール横を歩くととんでもない数のコウモリが飛んでいてぶつかってくるかと思うのですが、あちらは超音波レーダーを持っているのでぶつかることはありません。それにしても、こんな市街地にコウモリが大量発生なんて今までで初めてのことです。

    それから、いよいよ台風接近まで1日を切りました。ものすごい台風です。警戒が必要です。熊本は幸い台風の西側に入るので、四国や近畿に比べれば被害は少ないでしょうが、それでも油断はできません。今、天気予報をボーと見ている人のうち数人が明日かあさってが自分の命日となるなんて夢にも思っていないでしょう。ちょっとブラックですが、私はこんな台風が接近するといつもそう感じます。そう思うと、人の命ははかないものです。したいことはできるうちにして、買いたい物は買って、食べたいものは食べておいたほうがいいですね。

    そういう私は、お盆ということもあり家族親戚と会食をしました。ただ、今日はクリニックは休みなのですが、銀行や郵便局は開いているので銀行・郵便局でいろんな用事を済ませました。また、訪問診療は定期的な訪問が原則のため、昼には訪問診療に行き、40度の発熱をしていると連絡があった患者さんの往診などもしました。忙しい休日でした。当院は15日までお盆休みです。今日、クリニックで訪問診療のカルテ入力などをしていたら、次々と電話があり、いろんな問い合わせがありました。お休み中、ご迷惑をおかけしますが、よろしくおねがいします。

    グリンピア南阿蘇の散歩道

  • 人を治す vs 画像を治す

    先日、産婦人科漢方勉強会に参加したときのことです。産婦人科の世話人の先生が挨拶(リップサービス?)で言われた言葉が印象的でした。「私達産婦人科医は画像を治している。漢方医は人を治している」ありがたい褒め言葉です。画像を治すという意味は、画像で発見した子宮がんなどを手術したり放射線治療したりしてきれいにして、もう一度画像を撮って「治りました」という、という意味です。そこに治療される「ひと」がいるはずなのですが、興味は画像の中にある腫瘍であり、それを取り除くのが使命だと思って仕事をしているわけです。

    逆に私達漢方を専門にしていると、画像診断はあまり当てにしていません。西洋医学的診断は参考にするのですが、それが全てではありません。例えば腰痛がある場合、西洋医学(整形外科)ではMRIをとって骨が変形しているとか脊柱管が狭窄して神経を圧迫しているとかわかったような理屈で説明します。一方、漢方的には骨盤の歪みが問題とか、猫背が負担になっているとかダイナミックな異常を指摘して治していきます。

    結果、西洋医学では狭いところを治療しても治る確率は50%程度。漢方や針を使って治療すると治療効果はそれ以上期待できますが、MRIをとってみると、腰痛が治った人でも狭窄は治っていません。結局、狭いところが神経を圧迫しているというもっともらしい説明は嘘だったということになります。画像を治しても症状が治らない、逆に画像は治らなくても症状は治る。東洋医学と西洋医学の不思議な関係です。

  • キャッシュレス後進国

    熊日新聞の1面にはキャッシュレスの話題が書いてありました。私も買い物や電車、バスなど現金を使うことは殆どありません。ぜんぶ携帯(iPhone)決済です。今まではSUICAにチャージして使っていましたが、買い物で使いすぎるとバスや電車に乗ったときにSUICAの残高が少なくて慌てることがあります。それでも、バスの中で運転手さんにチャージをお願いします、というだけですぐにチャージできるので別に困ることはありません。見ていると、若い人でもバスの両替機で10円玉に両替している人を見かけます。原始時代かと思ってしまいます。どうしてカードを使わないんでしょう。しかし、熊本の交通系のくまモンカードはだめです。日本中どこでも使えないと財布が膨れるばかりです。

    セブンイレブンはセブンペイがポシャって話題ですが、別にセブンペイがなくてもなんてことありません。今まででもナナコがあるし、SUICAやクイックペイ、Edyなどなど何でも使えるからです。また、電子マネーでなくてもVISAなどのクレジットカードも普通に使えますから、現金を持ってコンビニに行くなんて今どきありえません。とくにiPhoneの場合、クレジットカードを登録するとアップルペイという仕組みでキャッスレス決済ができます。コンビニなどではiPhoneを端末にかざすだけで決済できます。セキュリティーは万全です。なぜなら、iPhoneは指紋か顔認証でユーザーを限定しているので、アップルペイで支払う際にも指紋か本人の顔認証がないと決済できないのです。通常のクレジットカードより遥かに安全です。

    最近は、中国も韓国もほとんどキャッシュレスです。現金は使いません。日本は文化的にキャッシュレスが進まないと言われていますが、私にしてみれば、単に遅れているだけです。そういう当院の会計もまだキャッシュレスに対応していません。もう少し普及してくれば、取り入れようと思っています。毎日10円や100円のお釣りを用意するのが大変です。銀行で両替するだけでも毎月かなりの手数料を払っています。バカバカしい話です。オリンピックまでにどこまでキャッシュレスが普及するか、今年が正念場だと思います。

  • Back2School

    アメリカのラジオを家ではずっとかけっぱなしにしています。Tuneinというアプリで世界のラジオが聞けるのですが、私はアマゾンのアレクサに登録しているので、「アレクサ、いつもの」と声をかけるとテキサス州のラジオがかかるようになっています。今週はバック・トゥ・スクール(Back2School)の話題で持ちきりです。B2Sというのは直訳すると「学校へ帰る」となりますが、アメリカは夏休みが6−7月で今年は8月2日には新学期が始まったようです。日本と違うのは、夏休み明けはただの新学期ではなく新入学の季節でもあり、学年が上がる季節です。当然、文房具などを買い揃えるシーズンでもあるのでB2Sセールというのがあっていました。アメリカ独特の黄色いノート(日本でもコストコに売ってありますね)とか、ペンなどこの季節にまとめ買いするのですが、今思い出しても懐かしいです。日本では新学期は桜の季節ですが、アメリカはちょうど今なのです。

    来週はお盆休みです。当院は今週土曜日まで通常通りの診療ですが、来週12日月曜は山の日の振替休日でお休みです。その後、13,14,15日は休診となります。ご了承ください。16日(金)からは通常通りとなります。今日はお盆休み前ということもあり、かなり混み合いました。明日明後日も同様と思いますが、私の予想では、再来週お盆明けの19日からの週が相当混雑すると予想しています。病状が安定していない人を優先してこの週に入れたいと思っていますが、通常の血圧の薬などで薬が切れる場合、仕方ありません。どちらかといえば、今週中に補充されたほうがいいかと思います。

    うつ、不安、緊張しやすい人は不思議と親譲りだったりします。例えば、お母さんが妊娠中不安やうつのような症状があった場合、その子供にも似た傾向が出やすいようです。遺伝なら仕方ないと思うかもしれませんが、そうでもない場合があります。その原因は親子揃っての鉄欠乏症の場合があるのです。お母さんに極度の鉄欠乏があると生まれた子供も当然鉄が足りません。また、鉄を吸収しにくい体質だとうつやパニックが遺伝したかのように見えます。当院では、うつや不安障害の患者さんの採血をして鉄関連の検査を行っています。鉄の補充は安定剤や抗うつ剤よりも根本治療として必須です。

    グリンピアから高岳を望む