むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 経営の勉強会

    今回の診療報酬改定で内科系の開業医は大打撃です。早急の対応がないと、巨額の赤字が見込まれます。国は職員のベースアップを言ってきていますが、これほどまでの減収を飲ませておいて、ベースアップするにはよほど体力のあるクリニックしか対応できません。今日はそういう状況の中で生き残りをかけた対策勉強会がありました。同級生を中心に内科で開業している友人たちと、医師会の保険担当の理事とのざっくばらんな意見交換会です。

    今回改定される項目は多岐にわたり、そのなかでも大きな影響のあるいくつかに対してそれぞれのクリニックが現在取り組んでいることや、今後どういう方向で対応していくかという意見を聞くことができました。とにかく大量の書類作成その他の雑用をこなしてもこれまでより減収です。何も対策を取らなかったらおそらくクリニックの存続は難しいです。私も、業務縮小して訪問診療をほそぼそとして食いつなぐ方法なども検討しましたが、そんなことをするために開業したのではない。開業当時の志を新たにして、やれることは全部やって現状維持したいと思いました。

    コロナ後遺症にしろ、五月病にしろ難しい症例は病院の経営にとっては全くプラスではなく、シンプルな高血圧や高コレステロール患者さんのほうが嬉しいわけですが、私の持てる漢方の得意技をいかすにはとにかくどこの病院でもうまく治らなかった、みたいな難治症例にチャレンジすることが仕事のやりがいです。診察に時間がかかっても、私はそういう人達を救うためにクリニックを経営しているのだと思ってがんばっています。私は経営者でもあるので、クリニックの今後の進む方向を決めてスタッフに示さないといけません。1−2週間前にだいたい心は決めていたので、今日、みんなと意見交換してその方向で間違いないと確信しました。