むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 秘蔵の漢方処方を少しだけ解禁します

    毎年4月の前半は患者さんが少なめなのですが、今日から後半に入り、だんだん通常モードに戻ってきました。あと2週間もするとゴールデンウィークに入ります。時間が過ぎるのは早いですね。新しい職場などで緊張続きで疲れが出てきている人も多いかと思いますが、もう一息で休みです。食事と睡眠をおろそかにせず体調管理をしっかりして乗り切りましょう。

    4月なのでNHK語学が新年度入りです。最初は初級者レベルから始まり、1年後には結構ハイレベルまで進んでいくので、今の時期基礎をしっかり固めておかないと後でついていけなくなります。ハングル講座の最初はハングル文字の読み書きかと思いきや、今年の講座はあまりそのあたりに力を入れていません。最近気づいたのは、ハングルを日本語と同じ50音順に並べて書くことはできるし、そうすることで速く覚えられるかもしれません。しかし、ハングルの母音はあいうえおではなく「あやおようゆ」の順番で、しかも日本語では区別が難しい同じような母音が複数あります。これを無視して50音順に並べて覚えるのはやはり邪道のような気がします。ハングルの基本通り「あやおようゆ」と並べてハングル文字を見ると、その規則性にすごい!よく考えたな!と感心してしまいます。

    年末のコロナの増加で葛根湯その他の漢方薬が入手できない状況が続いていました。最近コロナもインフルエンザもずいぶん少なくなり、少しは余裕が出てきたのではないかと思います。当院でもかなり辛抱に辛抱を重ねて出したい処方を出せずに苦肉の処方を出してきましたが、そろそろ秘蔵の在庫を放出してもまた入ってくるかもと思い、今日から少しですが大事な漢方を使い始めました。咳止めとたんを切る薬はあいかわらず入荷したと言う情報を聞きませんので、辛抱しています。

  • 骨粗鬆症の予防法

    素晴らしく晴れた日曜でした。気温もぐんぐん上がり、25度ぐらいあったのではないかと思います。お陰で、子供が帰省したときにしか使わない押入れの布団まで干すことができました。また、何度か衣替えと思って冬物をしまっては寒くなってまた出して、を繰り返していましたが、今度こそ衣替えです。冬物を洗濯することができました。こんなにいい天気は行楽日和で阿蘇にでも行きたいと思いましたが、きっと大渋滞するだろうと思って、行くのをやめて、自分の車と往診用の車を全部洗車してワックスまでかけてピカピカにしました。気持ちいい!晴れた日にしかできない仕事です。それ以外の空き時間はずっと内科学会オンラインです。膨大な数の発表があるので、せめて教育講演やシンポジウムなどは全部聞いて勉強しようと思って気合を入れてますが、まだ半分ぐらい残っています。学会は今日で終わりましたが、しばらくオンディマンド配信されるので勉強できます。いい時代です。

    熊本地震から8年が経ちました。まだ、昨日の事のように思い出します。うちの被害は屋根の雨漏りとブロック塀のひび割れだけ修理してもらいましたが、室内のタイルの欠けたところとか、壁のクロスが破れたところなどは自分でボンドなどを使って修理しただけでまだ当時のままです。地震のあった年に今のクリニックを開業したので、忙しくて自宅の内装工事などする暇がなく8年が経ってしまいました。最近は石川県や台湾などで大きな地震があり、またいつどこで発生するかわかりません。私たちも気を抜かずに災害に備えたいものです。

    骨粗鬆症のことをよく聞かれるのでかいておこうと思います。整形ではビスフォスフォネートという薬剤と活性型ビタミンDをよく処方されます。最近はすごく良くきく注射製剤も出てきているので、骨折のリスクが高い場合は相談してそういう治療をするのもいいと思います。骨はカルシウムでできているのは間違いではありませんが、カルシウムは建物で言えばコンクリートです。鉄筋に相当するのがコラーゲンです。コラーゲンは肉や魚に含まれており、食べたタンパク質は消化吸収されたあと、ビタミンCの手助けで体内でコラーゲンに再構築されます。運動をして骨に重力をかけるのも大切です。短絡的に骨を強くするには牛乳を飲めばいい、というのは間違いです。そう簡単ではありません。女性の場合エストロゲン(女性ホルモン)が骨を丈夫にしますが、閉経後はエストロゲンが減るためホルモン補充をするかイソフラボンなどの補給が有用です。ビタミンKはビタミンDとともに骨の形成に重要なビタミンです。納豆はイソフラボンとビタミンKの両方を取れる素晴らしい食材です。

  • 内科学会の週末

    何週間ぶりか、土日いい天気です。たまった洗濯物や布団を干すことができました。この週末は内科学会です。東京で開催されているのですが、WEB配信のお陰で自宅にいながら参加できます。以前なら東京までの飛行機代とホテル代、学会参加費、飲食代などを合わせると10万以上かかっていましたが、今は参加費もクレジットカード払いで、旅費も移動時間の拘束もありませんからとてもいい時代になりました。しかも以前なら、訪問診療のことも気になってとんぼ返りで戻ってきていたのでほとんど会場で講演を聞いたことはありませんでした。学会の専門医などを更新するのに必要な単位を取るためだけに参加していたのです。それが、今では専門外の神経内科とか消化器とか一つ一つ講演を聞きます。しかもパソコンの画面だと広い会場のスライドより細部までよく見えるのでとても勉強になります。

    そんなWEB学会はいいことづくめですが、唯一残念なのが、むかしなら学会にかこつけてちょっと旅行したり美味しいものを食べたりする機会があっったのに、今や全くそういうチャンスが無くなったことです。それから、東京の学会に行くと熊本では会うことのできない一流の先生と遭遇するチャンスが有りました。有名な教授が学会で目の前にいると、私たちにとっては芸能人に遭遇したくらいワクワクします。そういったワクワクがWEB学会でなくなってしまったのは残念ですね。やっぱり、直接お会いして話すことでいろんなチャンスが広がります。私たちくらいの年になったら、それほど野心に燃えて行動するということはないので学会で有名教授と会ってもなんでもありませんが、若い人は面倒がらず会場に行ってみてほしいと思います。

    まだ5月ではありませんが、だんだん五月病の患者さんが増えてきました。五月病というのは新しい職場や部署など、環境が変わった結果、そのストレスで体調を壊してしまうものです。通常5月の連休明けに、仕事に行こうとしても体が動かないとか、吐き気や頭痛で仕事に行けなくなります。ストレスが原因なので頭痛薬や胃薬などではなかなか調子も回復しません。当院の心療内科の新患は今のところストップしていますが、当院かかりつけの患者さん(日頃は高血圧などでかかっていて五月病になったというような場合)と、他の病院からの紹介状のある方の場合はこのような心療内科も受け付けています。まずは電話でご確認ください。

     

    ブルーベリーの花(つぼみ)

  • 多忙な一週間

    今週はいそがしくて毎日仕事の後に用事が入っています。月曜は心臓検診班会議でした。毎年新学期が始まると学校では内科検診があります。その際に心電図とレントゲンを撮りますが、その全データを医師会のヘルスケアセンターに取りまとめて、私達心臓検診班の班員で手分けしてチェックします。異常があればその生徒さんに連絡して精密検査をします。毎年この作業を4月から7月にかけて集中的に行っています。私もこの班員になって今年で10年目になりますが、副班長を命じられています。毎年2次検診で1000名近い生徒さんを呼び出し、実際に診察になるのが800−900名です。その人数を班員が交代で出勤して診察します。心臓検診でチェックしているのは主に生まれながらの心疾患が隠れていないか、体育や部活動が安全にできるかを中心に診察するため、通常の循環器内科で扱う狭心症、心筋梗塞、心不全とは全く分野が違うのです。そういう意味では、循環器内科よりも小児循環器という分野がこの専門になるので、そういう先生が班員になってくれると助かります。

    今日は、学会の打ち合わせです。私は日本東洋医学会熊本県部会の会長を務めています。今年九州医学会総会というのが熊本で開催され、内科学会や外科学会などと並んで東洋医学会もその1部門として参加することになっています。学会は県医師会がそれぞれの学会を取りまとめてスケジューリングから、会場の手配などを手伝ってくれることになっており、私たち東洋医学会はその枠内で自分たちのプログラムを作って準備を進めるのです。ただでさえ診療で忙しく、余力は殆どありませんが、役職上学会をきちんと成功させないと皆さんにご迷惑をかけるので、頑張りたいと思います。当然私一人ではどうしようもないので、協力いただける仲間に声をかけたいと思います。

    明日は、当院の顧問弁護士さんとあって近況報告などをする予定です。去年から当院でも法的な相談事はきちんと弁護士さんを通しているのですが、ほとんどはメールでのやり取りです。半年に一度ぐらいはきちんと会って話しましょうということです。最近、オンライン診療できませんかという相談を時々受けるのですが、やはりオンラインと直接あって診察するのでは得られる情報量が全然違います。身振り手振り、息遣い、細かな表情などから相手の病状が読み取れます。弁護士さんも同じだと思います。メールだけではわからないことが、直接お話するとすぐわかってしまう、ということはあると思います。

    桜の次はツツジがきれいに咲いています

  • 超多忙な日々

    先日、携帯の画面に現れたQRコードを読むにはどうしたらいいか、という話題を書きました。私はiPhoneしか持っていないので、そのやり方を研究した結果、QRコードのスクショを撮って、それをLINEのQR読み取り操作で読み込むとQRコードに書いてあるアドレスに飛ぶことができました。それをブログに書いたのを読んだ患者さんから、Googleレンズを使えば簡単ですよと言われました。それは使ったことない。そういえば以前iPhoneにもGoogleレンズというアプリを入れたことがありましたが今は入っていない。Appストアで探したけど見当たりませんでした。今日、ふと思い出して家にあるアンドロイドPadのカメラで遊んでいたらとった写真を表示するとGoogleレンズが作動しました。すごく簡単。写真に取った文字列を読み込んだり、QRコードをよんだり、さらには写真に写っている文字を世界中の言語に自動翻訳してくれます。さらに、花の写真などはGoogleレンズで読むと花の名前まで分かっちゃいますね。すごい!!Andoroidのカメラ機能が優れていることに気が付きませんでした。

    4月に入って、診療報酬改定の情報もどんどん上がってきており、毎日対応を考えるために時間がどれだけあっても足りません。その上レセプトのチェックも山のようにあり、夜も時間を惜しんで働いていたら、風邪を引いてしまいました。最初は花粉症でくしゃみが出ると思っていたのですが、風邪みたいです。ちょうど週末で良かったです。たいしたことないので月曜までには治ると思います。

    その診療報酬改定に関して、患者さんに説明用のパンフレットを作ろうと思い、構想をねっていました。だいたい書きたいことは頭に浮かんでいましたが、体裁よく短い文章で書くには診療の合間には難しい。そこで、ふと思い立ってチャットGPTにこんな内容の文章を書きたいので手伝ってと頼んだら、なんと5秒ぐらいですごい文章ができました。自力で書くより遥かに上を行っていました。ちょっと長かったので、少し簡潔に書き直してください、と頼んだら、またもや5秒ほどで素晴らしく簡潔にまとめてくれました。すごい、天才!これさえあれば100人力です。

    サボテンの花