むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 左右のバランス

    2、3日前に口内炎ができたと書きましたが、おかげさまでほとんど良くなりました。年をとると新陳代謝が落ちて治るのに時間がかかりますが、最近はビタミンをたくさん飲んでいるおかげで治りが早かったのではないかと思います。通常よりビタミンCとEを多めにとりました。また、傷の治りを促進するにはコラーゲンなどのタンパクが必要です。そこで、近所のこってり豚骨ラーメンを一度食べに行きました。大事なのは麺よりスープです。スープに溶込んだコラーゲンが大事です。これはインスタントラーメンのスープでは期待できませんので、本格的なラーメン屋さんでないと無理だと思います。

    口内炎ができると、痛い側の口で物を噛みづらいため、痛くない側だけを酷使します。また、食べていない時も痛みのせいで片側だけ歯を食いしばってしまいます。次第に顔の筋肉の使用状況にアンバランスが出て来ます。このようなアンバランスは顎関節症などの原因になります。

    歩道を歩いていると、大抵水平でなく道路側に傾いています。これは歩く姿勢を歪めるため、全身に悪影響です。同じ道を歩いて帰れば、帰りは反対に傾いているのでトータルではバランスが取れます。先日テレビを見ていたら、卓球選手のラケットを持つ腕が反対の倍くらい太かったのが印象的でした。我々素人も、そこまではなくとも左右差があります。これが肩こり腰痛などの不調につながるケースがままあります。

  • 神経痛

    神経痛と聞くと、お年寄りの持病みたいな印象を受けます。しかし、実際には若い人から高齢者まで幅広く見られます。神経痛の特徴は「ビリビリとした電気が走るような痛み」で痛みは体の向きを一定の方向にひねったりした時や皮膚を触ったりすることで誘発されることが多く、痛いのは一瞬でそれが1日何度も繰り返すことが多いようです。

    痛みを起こす神経によって「肋間神経痛」「三叉神経痛」「後頭神経痛」などと具体的な病名が付きます。肋間神経痛の場合、背中から胸にかけて肋骨に沿った神経の範囲が痛むため、右か左のどちらかで両側痛いということはまずありません。帯状疱疹(ヘルペス)後の神経痛も同じです。三叉神経痛は顔面の痛みです。おでこ、頬、顎と神経はみつまたに分かれているため三叉神経と言うのですが、そのうち1つか二つの領域が痛いことが多いです。

    後頭神経は頭皮に走っており、髪の毛をブラッシングしたりシャンプーしたりした時にビリビリと痛みます。どの神経痛も痛い本人は大変辛い思いをします。ロキソニンなどに鎮痛剤が効かないことはないのですが、効果は限定的です。そういう時によく効く薬があるのですが、うまく効けばかなり痛みは改善します。今日は、先週痛い痛いと言っていた患者さんがニコニコ顔で元気に来院されて、こちらも嬉しくなりました。

  • 口内炎

    口内炎ができてしまいました。久しぶりです。このところ土日もなく働きづくめで、しかも毎日の患者数も相当多く、休みなしです。こういう時に口内炎はできやすいですね。ビタミンなどしっかりとっていても、できるときはできます。そのせいで痛くて診察時にスムーズに話せません。たったこれだけでもなんか憂鬱です。

    口内炎がしみると食事がつらくなります。皆さんなら、こういうときはどうしますか?実は、とっておきのメニューがあります。それは、甘口カレーです。えー、カレーなんて食べたらヒリヒリするでしょ!と思うかもしれませんが、実は大丈夫です。甘口で唐辛子なしがオススメです。カレー粉のターメリック(ウコン)が、口内炎の痛みに効くのです。最初1ー2口我慢して食べると、あとは痛みも和らぎ美味しく食べられます。

    漢方では、黄連解毒湯や半夏瀉心湯をよく使います。いずれも普通に飲んで口内炎に効きますが、しばらく口にくわえてから飲みこむと痛みがかなり和らぎます。ただ、これからの季節黄連解毒湯は使いすぎると体が冷えてしまいます。慢性的な口内炎でお困りなら黄連解毒湯より温清飲がオススメです。口内炎のできやすい体質から治すことができます。

  • 認知機能改善の技

    昨日の「たけしの家庭の医学」でもうひとつ面白かった話題について書こうと思います。それは、認知症を改善させる方法です。これもまた薬に頼らない方法です。脳全体を活性化し、血流アップさせることで認知症を改善させるというものです。学会がエビデンス(科学的根拠)Aとして間違いのない根拠があるとしたのが、楽器の演奏でした。番組中の実験では脳の血流を測定しながらキーボードの演奏をすると、一気に脳血流がアップしました。

    しかし、ピアノやギターなど楽器に関しては年とってからいきなり練習するのも大変だし、ちゃんとできないでイライラしたり、長続きしなかったりすることでしょう。そこで、番組で取り組んだのが、歌を歌いながら手拍子する、というものです。これなら誰にでもできます。お年寄りの参加するデイサービスなどでも、歌の時間はあります。そこで、歌いながら自ら手拍子することで、脳が活性化するということです。

    私は、歌も手拍子もしませんが、診察で患者さんとお話ししながらキーボードを叩きます。実は、自分の努力目標として、患者さんが話しているときは目をそらさずきちんと話を聞いて、鉛筆で紙にメモし、診察が終わってからパソコンに入力するようにしています。しかし、処方の確認は患者さんの目の前でします。湿布を入れて欲しいとか、頭痛薬は今回いらないとか、細々したことを忘れないうちに入力しないと、後回しにしては間違いの元だからです。そこで、若干ですが、話しながらキーボードをたたくという認知機能改善の作業を行なっていることになります。

  • 頻尿を改善する方法

    タケシの健康番組を見ていたらまたまた新しい知識を得ました。この番組は次々とよくネタが出てくるものです。素晴らしい。今回の番組で一番関心を持ったのは、頻尿の改善方法。一晩に3回以上トイレに起きれば、誰でも睡眠不足になります。薬を使わずにそれを改善する方法があったのです。しかも簡単!なんと、青竹踏みです。毎日3分青竹踏みをするだけで頻尿が改善するとのことです。番組では実際に頻尿で困っている人にやってもらった結果、3日ほどで症状が軽くなったと言っていました。これはすごいことです。薬がいらないなら、みんなで青竹踏みをやるべきです。

    私は寝るギリギリまでお茶やコーヒーやお酒をのみます。多分夕食から寝る前までに合計1リットルは飲むと思います。それでも朝まで一度もトイレに起きません。仕事中にも診察を中断してトイレに行くのは数日に1回です。あとは朝から昼休みまで一度もトイレに行かないし、午後の診察中もめったにいきません。こういう生活習慣は膀胱にしっかり尿が貯まるまで排尿しないという習慣ですから、膀胱が鍛えられます。

    逆に、会議の前に必ずトイレを済ますとか、トイレが見つからないと漏れそうになるから早め早めにトイレがあればとりあえず行っておく、という習慣があると、膀胱容量は小さくなり、夜間もあまりたまらないうちに尿意をもよおします。尿意があってもしばらく我慢するというリハビリ方法も青竹踏みに加えてお試しください。