むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 肉の脂身は健康に良い!

    金曜日は金スマで「医者が教える食事術」第3弾が放送されました。この本は当院のロビーにも置いていますが、好評です。時々患者さんから一晩借りて行っていいですか、と言われるくらいです。ベストセラーですから、どこにでも売ってあります。とても勉強になるし、今までの常識が覆されますから、ご一読ください。

    今日のテレビで言っていたことを思い出しながら書くと、「マヨネーズは太らない」「バターは食べたほうがいい」「緑茶は血糖を下げる」「太るのは炭水化物であり、脂肪は関係ない。むしろ肉の脂身は食べたほうがいい」「納豆に卵を入れるときは全卵でなく黄身だけを混ぜること」「適量のお酒は長寿につながる」などでした。なかには本当かな?と思うこともあると思いますが、その理由は本に書いてありますから疑問に思ったら読んでみてください。

    特にこれまでの常識が覆されたと思うのは、植物性油でなく動物性油のほうが健康にいいということ。バターやラード、肉の脂身は健康にいいのです。逆に、サラダ油、大豆油、コーン油、なたね油(キャノラー油)などは要注意です。できるだけ避けるべきです。この植物性油安全説は歴史的に米国のとある報告書ででっちあげられたことがわかっていますが、その後ずっと根拠もなく信じられてきたのです。

  • 風邪を引かないからだとリンパ球の関係

    ためしてガッテンネタです。風邪をひく人、ひかない人がいます。その差はリンパ球にあるとのことです。リンパ球は免疫を司る細胞なので当然なのですが、番組を見て色々な知見を得ました。

    リンパ球は日頃リンパ節にいます。リンパ節とは、風邪を引いたり怪我をしたときに腫れる豆粒大の組織です。ここで、敵の情報を学んで賢くなり、その後血液中に流れていって全身をパトロールします。もちろん数多くリンパ球が全身を回った方が風邪にも強い体になります。番組で面白かったのは、そのリンパ節には交感神経がはりめぐらされており、交感神経緊張状態ではリンパ節の出口が閉まって中にいるリンパ球は血液中に放出されないそうです。逆に、リラックスしている状態ではリンパ節の出口が開いてリンパ球が全身をめぐるのです。したがって、常に緊張状態でリラックスできないと、血液中に出てくるリンパ球の数が減って風邪を引きやすくなるのです。

    リンパ球はがん細胞にも威力を発揮するため、おそらくこの理屈はガンの発症にも関係します。ストレスの多い人ほどがんになりやすいということです。ガッテンでは、リラックスする方法に関する実験もしていました。非常に効果的なのは、①昼寝、十分な睡眠、②ウォーキング③瞑想だそうです。あとは音楽を聴く、足湯などが続きます。心がけ次第で簡単にできることばかりですね。

    下江津湖のススキ

  • 音の話

    プリウスや日産リーフなどが背後から近づいてくるとすぐわかります。静かですが、ものすごく高周波数のノイズが聞こえます。人間の耳が聞こえる音は2万ヘルツが限界ですから、あのノイズは1万8千Hzくらいではないかと思います。頭の芯までキーンと聞こえてきます。キャンプグッズ用品で蚊を近寄せない蚊よけも同じくらいの高い音を出します。クラウンハイブリッドやレクサスはさほどこの音が強くないので、何か仕掛けがあるのだと思います。みなさん聞こえますか?私はこの高音が苦手なので、タクシーも出来るだけノーマルエンジン車を選んで乗ります。(調べたらインバーターのノイズみたいです;https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1166312591

    昨日の夜に犬の散歩をしていて、びっくりしたことがあります。健軍の自衛隊近くを歩いていたら、路面電車の走る音が聞こえます。電車通りまでは遙か1キロくらい離れています。空耳かと思いましたが、その後何台も電車が通るたびにガタンゴトンと聞こえます。そういえば昔田迎に住んでいた時、南熊本あたりを走る豊肥線の機関車の音が聞こえていました。2キロは離れています。

    このような、実際の音が聞こえるのはいいのですが、耳鳴りは困ったものです。耳鳴りで来院される患者さんはたくさんおられます。耳鼻科に行っても治らなかったので、漢方か針で治りませんか、という相談です。耳鳴りで比較的治るのはキーンという金属音です。蝉が鳴くような低音の耳鳴りは難治です。それでも、来院された場合、漢方や針でベストを尽くします。

  • 風邪を予防しましょう

    風邪が増えています。インフルエンザのワクチンも大切ですが、通常の風邪にはワクチンはありませんから、十分対策しましょう。うがい手洗いと言いますが、うがいはほとんど効果がありません。喉についたウイルスは15分もすると喉から体内に入ってしまうため、うがいをするなら10分おきにすればいいかもしれませんが、現実的には不可能です。また、イソジンのうがいは昔よく使われましたが、かえって粘膜を傷害するため風邪を悪化させるというデータがあり、最近は使いません。

    手洗いは当然有効です。何かに触った手で自分の口や鼻を無意識に触ることで感染します。マスクをしているとそういう無意識に口や鼻を触ることが減るため予防効果があります。ただ、ウイルスが飛んでくるのを防ぐ効果はほとんど期待できませんのでマスクを過信してはいけません。昨日のブログで書いたように、ビタミンCを十分取ることは効果的です。野菜や果物で取るのもいいですが、それでは量が足りませんので、風邪シーズンはサプリで2000mg以上は取りたいものです。

    体温を下げるのもよくありません。ウイルスは体温が高いと活動性を落とします。体はウイルスを追い出すために熱を出すようになっていますが、解熱鎮痛剤を多用すると熱が出ませんので、ウイルスにとっては居心地よく、風邪は長引きます。あれ、風邪かな?と思ったらすぐにビタミンCを飲んで、お風呂でよく温まって、湯冷めしないようにして寝ましょう。

  • ビタミンC健康法

    三石巌先生の著書「ビタミンC健康法」を読んでいます。本当に素晴らしい本です。こんな素晴らしい本に出会えてよかったと思います。私は結構忙しくて本を読んで勉強する時間は限られていますが、毎朝30分だけはこの本を読む時間に当てています。1ページ1ページ大切なことが書いてあるので、噛み締めながら読んでいます。

    ビタミンCはみかんやレモンなどにたくさん含まれているのはご存知の通りです。毎日こういう果物や野菜をしっかり食べれば、とりあえずの必要量は摂取できます。それは、壊血病というビタミンc欠乏による症状はおこらないという意味です。むかしヨーロッパから大陸発見の大航海をしていた時代に新鮮な野菜がなくて船乗りさんたちがことごとく壊血病にかかって亡くなったという話は有名です。しかし、いまここでビタミンC健康法で扱うビタミンの量は1日あたりレモン50個、100個分というレベルです。とても食品では取り切れません。しかし、それだけ大量のビタミンcを取ることで、風邪の感染予防効果や、老化防止、ガンの進展を抑える働きなど様々なメリットがあります。

    これだけの理論と経験が紹介されているのに、ネックとなるのはなんでしょうか?それは唯一、自分で実践するかしないかだけです。日本に売ってあるビタミン剤は1粒あたりの量が少ないため何粒も飲まないとしっかりした量になりません。私はアメリカ製の輸入品を買っています。安くて大容量です。粒が大きく飲みにくいのですが、炭酸水だと簡単に飲めることを発見しました。おためしください。