むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 風邪の予防におすすめのサプリ

    インフルエンザの患者さんは少し減ってきたかなと思いますが、明日から雪が降るほどの寒波が予想されています。これから再度風邪が増えてくるのは時間の問題ではないでしょうか。当院も今日は120名もの患者さんが来院されましたが、昨年末に140名を経験したあとは、120名の診療も慌てず淡々と対応できるようになりました。

    寒い中、薄着をせず暖かくしてお過ごしください。空気が乾燥すると喉を痛めるので、加湿を心がけるのも良いでしょう。また、マスクはウイルスを完全に防ぐわけではありませんが、喉の乾燥を防ぐには非常に有効です。寒さ対策や喉の保湿を兼ねて、マスクの活用をおすすめします。

    風邪の予防について、基本となるのは十分な睡眠、ストレスの回避、適切な防寒、そしてバランスの取れた食事です。これらに加えて、私は日々ビタミンB、C、D、Eを補給しています。また、セレニウムや亜鉛といった必須ミネラルも、活性酸素を除去して炎症を止めたり免疫機能を高めるうえで重要です。もし風邪の初期症状が出た場合、エキネシアやオリーブ葉エキスなどのハーブを取り入れるのも効果的です。

    特にビタミンCは風邪対策の基本ですが、摂取方法に工夫が必要です。風邪かも、と思ったら、1回1000~2000mgを1日4~5回に分けて摂ることで、血中濃度を高いレベルに保つことができます。一度に多量を摂取しても排泄されてしまうため、頻回摂取がおすすめです。ただし、過剰摂取による胃腸への負担には注意しましょう。

    寒波に備えて体調管理を万全にし、健康的に過ごしていきましょう!

  • 治りが悪いインフルエンザの背景について

    年が明けて早1週間、今日は七草粥の日でした。皆さん、食べましたか?私は七草は入れず、冷蔵庫にあったネギやチンゲン菜などを使って、中華風のおかゆを作って食べました。本来、七草粥はお正月にごちそうを食べすぎたお腹を休める意味があるそうです。昔、実家でセキセイインコを飼っていた時、田んぼのあぜ道でハコベを摘んできてインコに与えていました。実がついていると特に喜んで食べていたのを思い出します。そのため、私にとって七草粥はどこか鳥の餌を連想させるようなイメージがあります。

    さて、相変わらずインフルエンザの患者さんは多いですが、年末に比べるとやや落ち着いてきました。ただ、明日から学校が再開するため、再度流行が拡大しないか心配です。ただし、年末からの爆発的な流行で、多くの方がすでに感染したのではないかと思います。

    この冬のインフルエンザで特に気になるのは、タミフルを使用しても熱が下がらず、咳や痰がひどい状態が続くケースや、一度軽快した後にぶり返して熱が出るなどの長引く症状です。当院では、こうした場合に毎回説明していますが、インフルエンザは気管支炎に移行しやすく、長引くことがあるということです。

    気管支炎になってしまうと、タミフルは効果を発揮しません。黄色い痰が出ている場合は、抗生物質の出番です。最近は風邪に抗生剤を使わないという風潮がありますが、その影響で病状が悪化して長引いている患者さんをよく見かけます。

    「インフルエンザ」という名称がつくものには、ウイルス性のインフルエンザと、インフルエンザ桿菌という細菌が関与するものの2種類があります。インフルエンザ桿菌(細菌)は、かつてインフルエンザの病原体と誤解されて命名されましたが、実際にはウイルス感染に引き続いて気管支炎や肺炎を引き起こす細菌です。そのため、インフルエンザはウイルス性の風邪症状に始まり、その後細菌感染を引き起こしやすいということが昔から知られています。

    そのため、タミフル(抗ウイルス薬)を使用しても期待通りの効果が得られない場合は、細菌感染の合併を考慮し、必要に応じて抗生剤を適切に使用することが重要です。

    久木野の道の駅

  • 老けない習慣

    多くの人が今日から仕事始めで忙しいと読んで、今日は患者さんも少なめで、来るとしたら発熱患者さんが多いだろうと予想していました。予想通り、一日を通して割とのんびりで、ほとんどが発熱患者さんでした。インフルエンザとすぐに診断できる人が大半ですが、なかにはちょっと悩ましい所見の人もいます。タミフルを出すか、抗生剤などで治療するか考えます。情報収集と、理屈と、確率の問題です。

    昨日、久しぶりに本屋さんをブラブラして、クリニックの待合に置く雑誌をいくつか購入しました。一つはTarzanの「間違いだらけの健康常識」という雑誌です。だいたい読み終わりました。私はその道(ヘルスケア)のプロですから、こういう雑誌に書いてあることはほとんど知っているのですが、よくまとまっていると思いました。ロビーの本棚に置きますので、待ち時間にでもお読みください。なかでも私が面白いと思った記事は、スイカに含まれるシトルリンというアミノ酸の話題です。シトルリンとアルギニンというアミノ酸は一酸化窒素(NO)産生の原料となる大切な栄養素です。NOは血管内皮から産生されて血管を拡張するため血流改善、血圧降下、動脈硬化抑制、脳梗塞抑制、運動パフォーマンス向上、男性機能改善など様々なメリットがあります。私はアメリカに留学中にこのNOが救急病態にいかに関与しているかを研究していました。アルギニン・シトルリンはアンチエイジングの観点からも非常に重要な栄養素であり、私も毎日サプリメントで摂取しています。

    もう一冊買ってきたのは「老けない人の習慣、ぜんぶ集めました」という本です。患者さんを見ていると、60歳を過ぎた頃から老けている人と全然年がわからないくらい若々しい人に分かれてきます。この若々しくしている人はどういう生活習慣をしているのか、全部真似することはできなくてもとりあえず体にいいんじゃないかということをいろいろ集めてみたという趣旨です。こちらもあと1日で読み終わるので近日中にロビーに置きたいと思います。ご期待ください。

    超足が伸びた

  • ルーチン変更で新生活

    会社勤めの人もいよいよ正月休みは終わり、月曜からは新しい年の仕事が始まることと思います。長く休むと体のリズムが狂ってしまい、朝起きるのも辛くなりがちです。私は朝起きが苦手な中高生の患者さんには、「冬休み中もいつもどおりに寝て起きて、リズムを壊さないようにしましょう」と口を酸っぱくして伝えています。これは子どもに限らず、大人もみな同じです。もう冬休みも終わりなので、今さらかもしれませんが、大事なことなのであえて書いてみました。

    さて、去年の年末でイオンモール嘉島のスポーツジムを退会したため、今年の一つのテーマとして、イオンモール以外のいろんな店に行ってみることや、水春以外のいろんな温泉に入ることを実行しています。これまで、毎週水春のジム(B-fit)に行って、温泉に入って、イオンモールで買い物する、というルーチンを5年ほど続けました。B-fitを卒業して一気に行動範囲も東へ西へと広がり、刺激的な毎日を暮らしています。今日は久しぶりにゆめタウン・サンピアンに行きました。

    ここは、うちの子どもが小学校低学年の頃、近くの英会話スクールに通っていたので、送っていって教室が終わるまで1~2時間サンピアンを散策するのが毎週のルーチンでした。それ以来15年ぐらい経ったと思います。ゆめタウンはイオンモールと比べて専門店は全然少ないですが、食品コーナーにはおいしそうな物がたくさん並んでいます。特にお惣菜の品数の多さが目を引きました。サイゼリヤもあるので、ダイエット中の人には目の毒ですね。

    温泉は、サンピアンから車で5分ほど行った「つる乃湯」(東バイパスの運動公園入口)に行ってみました。幹線道路沿いにあるとは思えないくらい静かで、ゆっくりお湯につかれます。露天風呂やサウナなど、種類豊富なお風呂を楽しめます。運動公園から近いこともあり、ランニングや運動で汗を流したあとにこちらの温泉を利用する方も多いそうです。

    ルーチンを見直すことで、行動範囲が広がり、いろんな刺激にワクワクすることは大事ですね。同じ店に行って買い物をすれば、駐車場の位置や品物の配置もわかっていて安心感がありますが、新しい場所では何もわからない。だからこそ頭を使う必要があり、それがいい刺激になります。今年はこの「新しいことへの挑戦」をテーマに、さらに行動範囲を広げていきたいと思っています。

    江津湖

  • 仕事始め

    今年の仕事始めはカレンダーの都合で土曜日からでした。4日はゆっくりスタートと思いきや、午前中で過去最多の80名を診察する忙しさとなりました。幸い、お正月休みで体力が充実しており、無事乗り切ることができました。スタッフは昼食を取る間もなく夕方までレセプトチェックをしてくれ、本当に感謝です。私も往診車を点検に出した後、クリニックに戻り、皆と一緒に仕事をしました。

    Voicyという音声プラットフォームをご存知ですか(https://voicy.jp/)? YouTubeが動画配信なら、Voicyは音声配信がメインです。喋りだけで勝負するので、画像や映像がなくても内容の濃いコンテンツが楽しめます。私が好きなのは講演家の鴨頭嘉人さんの配信です。以前はYouTubeで多くの講演を配信していましたが、最近はVoicyが主な発信源となっています。

    音声コンテンツの魅力は、ながら作業に向いていること。私はランニング中に聞いていますが、集中して聞ける話が多く、役に立つと感じます。ラジオと違い、CMが入らず、話し手も無駄にダラダラと話さないので、要点がぎゅっと詰まっています。ぜひ一度試してみてください。

    ところで、アンチエイジング(抗加齢)という言葉は随分浸透しているのでご存知と思います。私は以前アンチエイジング学会に所属して、抗加齢について随分勉強しました。アンチエイジングは、老化の原因である酸化と糖化を避けることが基本です。酸化を防ぐには活性酸素を消去するビタミンやミネラルの摂取が、糖化を防ぐには血糖値を急激に上げない食事や甘いものを避けることが重要です。さらに最近では、アルデヒド化を避けることの重要性も指摘されています。アルデヒドは糖質やお酒の代謝で生じるため、禁酒も抗加齢の一環と言えます。

    このアンチエイジングをさらに発展させたのがリバース・エイジング(若返り)です。私のイメージですが、田舎で芋や麦を食べて質素に暮らしているお年寄りはエイジングが進んでいると思います。逆に都会でステーキやアワビを食べてビタミンも飲んでいる人のほうが若々しい。食事だけでなく生活の刺激(楽しいこと、やりがい、楽しい友人との交流など)も重要だと思います。若返りの法則を明確にする研究が進めば、より多くの人々の健康に役立つことでしょう。

     

    OLD SOUL おしゃれなエスニックレストランです。久しぶりに行ったらメニューがずいぶん増えていました