むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 「休む勇気」

    5月2日の土曜日、当院は通常通り午前の診療を行っております。明日からはいよいよ連休後半に入りますので、お薬の残量に不安がある方は、ぜひ今日のうちにご来院ください。

    さて、先日患者様から「先生のブログ、読んでいますよ」と温かいお言葉をいただきました。さらに「谷口たかひさ著『休む勇気』という本が面白いですよ」と素敵な一冊を教えていただきました。

    まさに私のような「働き蜂」には耳の痛い、しかし最高に興味深いテーマです。さっそく電子書籍で購入しました。この連休、これを読むのが今から楽しみです。

    日本人は真面目で、休むことに罪悪感を抱きがちです。「自分が休むと周りに迷惑をかけてしまう」と心配してしまいますが、いざ勇気を出して休んでみると、意外にも世界は支障なく回り、周囲もそれほど気にしていないものです。

    「休む」ことにも、実はある種の「練習」が必要なのかもしれません。

    休みの日、何をすればいいか分からない?

    働き蜂にとってのもう一つの課題は、休みが取れたとして「何をするか」です。 仕事一筋で過ごしてきた方の中には、急に自由な時間ができても何をしたらいいかさっぱり思いつかない、という方が少なくありません。

    特に注意が必要なのは、「誰かがいないと楽しめない」というパターンです。誰かとご飯に行く、友人とゴルフに行く、あるいは家族で旅行に行く。もちろん誰かと過ごす時間も大切ですが、「他人が必要な遊び」しか持っていないと、ふと一人になった時に途方に暮れてしまいます。

    診察室でよく聞く「定年後の夫」への悩み

    実は診察室で、奥様方から「主人が定年してずっと家にいるのがストレスで……」という切実なご相談をよく受けます。 仕事一筋だったご主人が、定年後に趣味も見つけられず、一日中家でテレビを見て過ごしている。食事の準備や気遣いに追われる奥様の負担は、想像以上に大きいものです。

    ご主人に「何か楽しいことを見つけて出かけてほしい」と願う奥様は多いですが、現役時代から「一人で楽しむ練習」をしてこなかった方にとって、それは至難の業なのかもしれません。

    豊かな「孤独」を育てる

    読書に没頭する、ジムで体を動かす、あるいは一人でふらりと旅に出てみる。 「自分一人で完結する楽しみ」を持っている人は、人生のどんなステージにおいても、時間を豊かに使うことができます。

    このゴールデンウィーク、あえて誰とも予定を合わせず、自分一人だけで「何をして楽しもうか?」と考えてみるのも、立派な健康管理の一つです。

    「休む勇気」を持ち、そして「一人で楽しむ力」を養う。 私もこの連休は、そんな「練習」をしてみたいと思います。

  • 高齢者の医療費負担が原則3割に?

    連休の中日となりましたが、まるで梅雨のように雨が続いていますね。午前中は少しひんやりしていたため、クリニックでは暖房を入れていました。

    私は暑がりなので半袖で仕事をしていましたが、患者さんの中には冬のような服装で来院される方も多く見られました。1日の寒暖差が大きくなっていますので、体調を崩されないようご注意ください。

    今日は、週末からの大型連休に備えて薬が切れないよう早めに受診される患者さんが多く、比較的忙しい一日となりました。再診の方が中心だったため大きな混雑にはならず、待ち時間もそれほど長くはなかったと思います。

    そのような中でも、不整脈発作のように緊急対応を要する患者さんもおられ、処置に時間を要する場面がありましたが、無事に治療が奏功し、安堵しました。

    不整脈発作で来院される患者さんは一定数おられるため、スタッフも対応に慣れています。心電図の装着から点滴の準備まで、阿吽の呼吸でスムーズに進むため、大変助かっています。

    訪問診療の患者さんからは、ゴールデンウィーク中も通常通り訪問していることへの感謝の言葉をいただきました。そうした言葉に触れると、あらためて仕事のやりがいを感じます。

    本来であれば連休を利用して旅行に出かけたいところですが、多くの訪問診療の患者さんを担当しているため、遠出は難しい状況です。出かけるとしても1時間程度で戻れる範囲に限られますが、その中でうまく気分転換を図りながら連休を過ごしたいと思います。

    常に患者さんの状態が気にかかる中での休日ですが、それも含めて今の自分の生活スタイルなのだと受け止めています。


    さて、今日のニュースで財務省が高齢者の医療費を「3割負担原則」とする提言を示したことが話題になっています。

    定年後、年金で生活される中で、年を重ねるごとに医療機関を受診する機会も増えていきます。そうした方々の医療費負担が3割になるのは、家計への影響がかなり大きいのではないでしょうか。

    この財務省の案がそのまま実現するとは限りませんが、今後の国会での議論が注目されます。皆さん自身にも直接関わることですので、ぜひ関心を持って見守っていただければと思います。

  • 静寂は価値

    ゴールデンウィークが始まりました。天気予報では雨と言われていましたが、幸いにも日中は薄日が差す穏やかな空模様となりました。

    私は今朝も5時に起床し、お気に入りの阿蘇・久木野にある「木の香湯」へと車を走らせました。露天風呂から眺める、阿蘇五岳の向こうから昇る朝日。キラキラと輝く風景と、耳に心地よい鳥のさえずり。そして、吸い込むたびに細胞が喜ぶような、美味しい空気。 クリニックからわずか30分ほどで、これほど豊かな自然に触れられるのは、本当に幸せなことだと感じます。

    温泉にBGMは必要か?

    ただ、今朝の入浴中に一つだけ気になったことがありました。それは、施設内に流れていたBGMです。

    私たちがわざわざ阿蘇まで足を運ぶとき、求めているのは音楽ではなく「自然の音」ではないでしょうか。お湯が流れる音、風が木々を揺らす音、鳥の声。その静けさこそが、何物にも代えがたい宝物だと思うのです。 あまりに惜しいと感じたため、施設のご意見箱に「景色もお湯も素晴らしいからこそ、BGMのない静寂を楽しみたい」と、一筆書いてまいりました。

    「沈黙」が苦手な私たち

    先日、所ジョージさんがYouTubeで「現代人は沈黙が苦手だ」という話をされていました。 会話の途切れた瞬間の気まずさを埋めるためにどうでもいい話をしたり、家で意味もなくテレビをつけてしまったり。あるいは、わずかな待ち時間にスマホを取り出して動画を見てしまう。

    これらはすべて、私たちが「静寂」を恐れている現れかもしれません。 しかし、日々の雑念を払い、考えを整理するために今一番必要なのは、あえて「何もない空間」に身を置くことではないでしょうか。

    サウナが教えてくれる「静寂の価値」

    最近のサウナ施設(熊本市内の「水春」や「湯らっくす」など)では、あえて照明を落とし、テレビや音楽をなくして「瞑想」の場を提供するところが増えています。 薄暗い静寂の中で、熱い石が時折立てる音だけに耳を澄ます。そんな贅沢な時間の中でこそ、普段は思いつかないようなアイデアがふと浮かんだり、難題の解決策が見つかったりするものです。

    「何もしない」「何も聞かない」という時間は、脳のデトックスでもあります。 音楽を流さないという引き算こそが価値あるサービスだと思います。この連休、皆さんもあえてスマホを置き、テレビを消して、身近な「静寂」を味わってみませんか?

  • いよいよGW入り

    いよいよゴールデンウィークに入りました。4月に入ったと思ったら、もう5月です。新しい職場や仕事にも、ようやく慣れてきた頃ではないでしょうか。ここで一息つけるのは、とても良いタイミングだと思います。新年度の疲れを癒やし、しっかりとエネルギーを充電したいところです。

    ただ、せっかくの連休だからといって遠出をしたり、普段できない家庭菜園や庭仕事を頑張りすぎたりすると、かえって疲れがたまってしまいます。無理をせず、心身ともにリフレッシュできる連休にしたいものです。

    一方で、飲食業など業種によっては、この連休が書き入れ時で休めない方も多いと思います。人が休んでいるときに働くのは大変ですが、その分しっかり働いた後にしっかり休みを取る、という考え方も大切にしたいものです。

    週間天気予報を見ると、明日からしばらく雨が続くようです。最低気温が11度という予報もあり、朝晩はかなり冷え込みそうです。

    私は先日、季節外れではありますが、防寒具を買いにモンベルへ行ってきました。薄くて軽い防寒着は、こうしたアウトドアブランドの機能性アウターが重宝します。朝晩の冷え込む時間帯に着ていますが、軽くて体への負担も少なく、快適に過ごせています。

    通常であれば桜が散る頃までは朝晩に冷え込みがありますが、ゴールデンウィークに入ってここまで雨や低温が続くのは、やや珍しい印象です。天候に左右される面はありますが、せっかくの休みですので、それぞれの形で楽しみたいものです。体調管理には十分ご注意ください。


    当院の診療についてのご案内

    • 4月29日:祝日のため休診
    • 4月30日・5月1日:通常診療
    • 5月2日(土):午前診療のみ

    連休中に薬が切れそうな方は、連休前に受診されることをおすすめします。本日もそのような患者さんが多く、終日混雑いたしました。最終的には120名近くの方にご来院いただきました。再診の方が多かったため、できるだけ待ち時間を短縮できるよう努めましたが、それでも最大で1時間程度お待たせしてしまったかと思います。ご協力いただき、ありがとうございました。


    私自身のスケジュールは、平日を中心に訪問診療が入っています。1日に5〜6施設を回り、10〜15名ほどの患者さんを診察する予定です。他の日程との調整が難しく、連休中も通常通りの業務となります。

    午前中にカルテの準備を行い、午後から訪問診療へ出発し、終了後に記録の整理をして、ようやくその日の業務が終わります。

    本来であれば旅行にでも出かけたいところですが、そうもいかず、近場で過ごすことになりそうです。さらに月初にはレセプトチェックも控えています。事務スタッフが休みのため、限られた日数で処理する必要があり、休日を使ってあらかじめ確認を進める予定です。

    どうやら、完全にのんびりというわけにはいかなさそうです。

    下通り「天馬」

  • 体に良い塩の話

    雨上がりの澄み渡る青空が、週明けの気持ちを明るくしてくれた月曜日。 しかし、朝は暖房が欲しくなるほど冷え込み、昼は冷房を入れるほど気温が上がるという、寒暖差の激しい一日でした。この影響か、外来では「めまい」や「頭痛」を訴える患者様が急増しています。

    天候が落ち着くまでは、エアコンや衣類をこまめに調整し、無理をせずにお過ごしください。

    塩は「敵」か「味方」か

    今日、診察室で患者様から「お塩」についてのご質問をいただきました。 「高血圧だから塩は控えているけれど、どんな塩を選べばいいの?」という切実な声です。

    一般的に「塩の摂りすぎは血圧を上げる」と言われますが、これは主に「精製塩(塩化ナトリウムがほとんどのもの)」に当てはまる話です。一方で、海水のミネラルをそのまま含んだ「天然塩」は、少し違った表情を持っています。

    「ぬちまーす」や「天草の天日塩」の秘密

    沖縄の「ぬちまーす」や「雪塩」などは有名ですが、これらにはナトリウム以外のミネラルが豊富に含まれています。

    • カリウム: 余分なナトリウムの排出を促し、血圧を下げる方向に働きます。

    • マグネシウム: 血管の緊張を和らげ、こむら返りの予防にも寄与します。

    私は、クリニック近くの「有機生活」で購入した天草産の天日塩や、韓国の塩田由来の「キパワーソルト」を料理に使っています。キパワーソルト(氣の力塩)は少し硫黄のような香りがしますが、料理に使うと不思議とコクが出て、まろやかな味わいになります。

    良い塩は「減塩」の近道

    「ミネラルが多いからいくら摂ってもいい」というわけではありませんが、質の良い自然塩は味が深く、少量でも料理の味がピタリと決まります。

    500gで2,000円前後と、精製塩に比べれば高価に感じるかもしれません。しかし、その分「大切に、適量を使おう」という意識が働きます。満足感が高く、使いすぎを防げるので、結果的に「質の高い減塩」に繋がるのです。

    精製されたものに偏らず、土地のエネルギーが詰まった天然塩を上手に取り入れる。 そんな日々のちょっとした工夫が、血圧管理を「我慢」から「楽しみ」に変えてくれるかもしれません。

    週末、サクラマチ前の花畑公園では台湾のランタン祭があっていました。あいにくの冷たい雨で閑散としていました