むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 筋力低下防止にはまずウォーキング

    紹介状をパソコンでかいていて「匡」という字を書きたかったのですが、読み方もわからず、思い悩んだ挙げ句ものは試しでGoogleに「国の右がないやつ」と検索したら一発でわかりました。Googleの検索能力が高いのは驚かされますが、曖昧な検索キーワードから類推する力がすごいと思います。もちろん人工知能(AI)のチャットGPTはそのような能力が優れていて、適当な司令をきちんと理解して処理してくれます。実は私たちの仕事にもこのような類推能力が必要です。年を取ると物の名前がすぐ出てきません。患者さんが診察のとき、「あ、それから、あれも3つばっかり頂戴」と言われたら、「湿布ですね、入れときます」と類推する感じです。人により「あれ」が湿布だったり痔の薬だったり、睡眠薬だったりしますから、その人その人で推理しながら確認します。勘が冴えていないとジェスチャーゲームみたいになっていつまでたっても正解に到達しません。

    今日は診療のあと医師会の会合があり、コロナ以来4年ぶりに懇親会がありました。久しぶりにあう先生たちと挨拶したりご飯を食べたりすることができて良い時間を過ごすことができました。何人かの先生にブログ、すごいですね、あんなに毎日よく書けますね、と言われたりしました。同業者に読まれるとちょっと恥ずかしいですね。最近は診察時に何人かの患者さんに首のセルフ整体のツボを教えてほしいと言われました。ブログにかいたことで具体的にどうしたらいいかわからないときは遠慮なく聞いて下さい。文章ではなかなか伝えられないので、聞かれたらお答えします。

    今日の夜はかなり冷え込んできましたが、昨日の夜は結構暖かく春を感じました。14歳になるゴンを連れていつもより長距離散歩しました。そしたら今朝ゴンは起きているのにずっと寝そべっている、餌を上げても寝そべったまま食べている。どうしたんだろうと立たせて見たのですが立てません。これは、足が麻痺したのかと心配しましたが、私も出勤の時間があり、そのまま様子を見ることにしました。夜に帰宅して見たら、いつものように立っていました。「ゴンちゃん、足は大丈夫かい、良かった〜」とホッと胸をなでおろしました。このところ雨が続いて散歩できなかったので高齢のゴンは数日で筋力が低下したのかもしれません。昨日散歩で歩きすぎて筋肉痛になったのかもしれません。人も昨今のコロナで室外に出ずに何日も監禁状態(特に老人ホームなどでは制限が厳しかった)の結果筋力が落ちて寝たきりみたいになった人がたくさんいます。そうならないように皆さん歩きましょう。TVばっかり見ていないで。寒い寒いと言い訳しないで。歩くのは健康維持の基本中の基本ですよ。

     

  • 一年の計は4月1日にもある

    「一年の計は元旦にあり」といいますが、日本人にとって4月1日も元旦みたいなものです。いろいろなものが新しく始まります。今日、訪問診療であちこちを運転して回ったら、引っ越しトラックを何度も見かけました。今まさに引っ越しの季節です。入試の合格発表が終わり、新しい生活の準備のため家電や生活雑貨を買い揃えたり、転勤が決まって引き継ぎにいそがしかったり、皆それぞれ人生の節目を迎えています。そういう大きな転換でなくても、ちょっとしたことを始めるにもいい季節です。ちょうど一年前の4月に私はNHKハングル講座と中国語講座を聞き始めました。あと少しでまる一年経ちます。3月の今頃計画を立てておかないと4月からスムーズにスタートできませんから、これを機に新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。4月始まりの手帳なども売ってありますよ。

    3月中にしておきたいこと。特定健診の案内が来ているなら、3月中に使ってください。有効期限があるのでお忘れなく。もう一つ、肺炎球菌のワクチンの案内が来ているならそれも3月までで終了です。打とうと考えているなら、早めにご予約ください。4月からは新たに65歳になる人達だけに補助が出るそうです。これまで5歳刻みに案内がきていたのはなくなります。全額自費だと結構高いので、補助があるうちに打ちましょう。

    先日、健軍自衛隊東側にトライアルというディスカウントストアがオープンしました。オープンしてすぐはかなり混み合っていたのでしばらく様子を見ていましたが、今日、仕事が遅くなって夜8時頃帰宅する途中トライアルの前を通ったら車が少なかったので立ち寄ってみました。店は想像以上に広く、右半分はホームセンター風、左半分は食料品が中心のスーパーみたいになっています。私の目的は売れ残って値さがりしたお惣菜だけです。刺し身、サラダ、筑前煮、握り寿司など何割引きかになっているものを買って帰りました。どれも味付けが良くて美味しかった!通勤路にいい店ができてラッキーです。

     

     

  • いいストレス発散法は?

    だれしもストレスとは切り離せない毎日です。ストレスがたまったら何らかの体調に変化が出てきます。血圧が上がったり頭痛がしたりめまいがしたり動悸がしたり喉がつかえたり眠れなくなったり。とりあえず検査をしてほしいと言って来院される方が毎日大勢おられますが、大抵は検査では何も異常がなく、なにかストレスか何かないですか?と聞くと、思い当たることがちらほら出てきます。夫のこと、義理の両親のこと、親の介護のこと、子どもの受験のことなどなど皆さんそれぞれに悩みがあります。

    そのたまったストレスを解消するため、お酒に走る人、甘いものに走る人、友達に電話して憂さ晴らしする人、などなどこちらも百人百様です。でも、これがストレスで体調を壊す以上に危険!お酒で肝臓をやられたり、太ったり、糖尿病や高脂血症が悪化したり。これでは、ストレスで体調を壊し、ストレス解消で更に体を壊し、ダブルパンチです。ではどうすればいいか。健康的にストレス発散するなら運動でしょう。ウォーキングや筋トレもいいですが、スポーツジムに行くと、ヨガやエアロビ、ズンバなど、インストラクターといっしょに楽しく運動できるプログラムが1日中あります。私の行っているジムには温泉も併設されているので、こちらもストレス発散には最高です。とくにサウナでは熱くて何も考えられないのでストレスもどこかに飛んでいきます。

    ストレスを受けやすい人は、体質もあります。不思議と親子でうつ病という人もいます。食事をおろそかにして、タンパク質、鉄、ビタミンなどの摂取が足りないためにストレスをうけやすくなっている人もいます。例えば産後まもないお母さん。生まれたばかりの子どもの世話に24時間追われて、ごはんどころでない。夫や子供にはご飯を作って自分は余り物をつまむだけ、という人も結構います。会社でも忙しすぎておにぎりとか菓子パンで食事を済ます人などは次第にストレスに耐えられない体になります。食事、栄養、睡眠には注意して、ストレスを貯めないようにしましょう。

  • 日経が4万円突破のニュースを見て思う

    このところ、コロナやインフルエンザの患者さんはずいぶん減ってきました。発熱患者さんはパラパラ来院されますが、先月の半分くらいでしょうか。お陰で少し楽になるかと思いきや、午前の診療は1時ぐらいまでかかり、大急ぎで訪問診療に出て、もどってきたら午後の診療が6時までほとんどノンストップです。タイミングによっては待ち時間が長くなったようで、すいませんでした。お一人お一人できるだけ心配事を解決して帰っていただきたいので、どうしても時間がかかります。

    新聞によると、日経平均が4万円を突破し最高値を更新したそうです。私はNISAなどやっていないので関係ありません。以前は株式が面白くてずいぶん勉強したり実践したのですが、株をしていると日々の値動きが気になって仕事に集中できないのでだいぶ前に止めました。その経験からいうと、新高値を更新した状態は恐怖心がある一方で、ほとんど全員が含み益状態で誰も損をしていないという特殊な状況なのです。このときの心理は、せっかく儲かっているから売らない。もっと上がるのを待つ。そうすると、売る人が少なく買いたい人が多い状態が続き更に値が上がることになります。では、どこでピークを迎えて下りに入るか。それは素人にはわかりようのないものです。

    ヘッジファンドや大口の投資会社は今はAIを使った自動売買をしています。一定のアルゴリズムで条件に従って売り買いをしています。下がると判断したら零点何秒かの一瞬に大量の売りを出します。その判断の速さだけでなく、今投資会社が追求しているのはコンピュータがネット注文を出したあと、ネット回線を通じて証券会社のホストコンピュータまで届く時間を競っています。実際にどうしているかは先日新聞に乗っていました。なんと、証券会社のホストコンピュータの近くに自分の会社を引っ越す、だそうです。ネットを通して世界は一瞬にしてつながる今の世の中ですが、1秒の何十分の1のタッチの差で負けないように物理的な距離を縮めているのです。それに対抗して個人投資家が太刀打ちできるはずありません。値下がりが始まったら驚くべき速さで下がっていき、ほとんどの個人投資家は損することになっています。不思議な個人投資家の心理。利益が出ているときに売らず、損が出たときに慌てて売る。AIはその裏をかいてくるのです。株は余剰資金で楽しむ程度にしましょう。

     

    当院前の街路樹はバッサリと剪定してもらって明るくなりました。クリニックの屋根にソーラーパネルが見えてます

  • 頚椎症には首の指圧

    手がしびれるという訴えで来院された場合、しびれる範囲がどこからどこまでか、動きに問題はないのかと細かに症状を確かめます。それだけでだいたい怪しい病変が推測できます。一番多いのは頚椎症です。よく聞くとむかしむち打ちになったことがあるとか、スマホ首で整形にかかってストレートネックを指摘されたとか、頚椎関係のトラブルの既往が出てきます。そのようなときは患者さんの首の筋肉を触ってみます。すると、たいてい耳の下の少し後ろあたりに筋肉がカチカチに凝っているところが見つかります。そこを斜め45度方向に指圧すると、患者さんは「効くー」といい、数秒後にはしびれが治ったと言われます。実は私も1日中パソコン(電子カルテ)を見ながら作業しているので首から腕にかけてしびれが出ることがあり、自分で首の指圧をやっているうちに治す方法を発見したのです。

    このような治療法をセルフ整体と言いますが、私がセルフ整体に興味を持ったのは10年ぐらい前にたまたま書店で見つけた整体の本を見て、外来で患者さんに自分で簡単な運動(ストレッチや操体法)とか指圧の方法を教えて見たところ、とても効果的だったところから始まります。当院でも鍼治療をしていますが、鍼の効果は2−3日しかもたないので、できれば患者さん自身に方法を覚えてもらい、ツボ押しなどをやってもらったほうが治療効果がいいと思ったのです。

    当時、手がしびれる患者さんに指導していたのは首にタオルを掛けて前方向にじわーと引っ張る運動です。これでストレートネックを矯正することができるのでしびれが取れます。治す方法を教えても、やってくれるかどうかはその患者さん次第です。そこで、タオルなどの小道具を使わず私の指圧でちょちょっと指圧して治してあげると、患者さんはびっくりして、これなら自分でもできそうだと思ってやってくれるわけです。指圧でいったん治しても、日頃の生活習慣(悪習)により症状は再発するので、また同じ治療を自分でやったらいいわけです。指圧やセルフ整体を何度もやっていると、だんだん骨格が矯正されてきて治癒するので、やったもの勝ち続けたもの勝ちです。

    春ですねー