むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • こんにゃくデザートが最高!

    最近は雨が多いですね。ニュースで言っていましたが、熊本は例年の2倍以上の雨が降っているらしいです。そして、その原因はインド洋にある高気圧らしいです。ずいぶん離れたところの気象と関係するんですね。そういえば、エルニーニョも南米の海水の温度の話で、それが日本の気象に影響するみたいなので、天気というのは離れたところから影響し合って変化するんですね。それはともかく、週末ごとに雨が降るのであまりいろいろできません。

    最近、新市街にキンパ専門店ができたのをたまたまネットサーフィンしていて発見しました。昼ご飯にちょうどいいと思って買いに行ってみました。小さい店ですが店内で食べることもできます。しかし、日曜はWEB講演会もあり、スポーツジムにも行きたいし、ゆっくりしている暇はなかったのでテイクアウトしました。その足でイオンモールのジムへ向かったのですが、雨の日の日曜午後というのはすごく混み合います。カーナビで確かめたときはそんなに渋滞していないと思ったのですが、行ってみたら、モールに入る右折レーンが長蛇の列です。仕方ないので、おもむろにさっき買ったキンパを取り出して、むしゃむしゃ食べました。1本全部食べ終わってもまだ信号は進みません。右折レーンに並んでいるうちにランチが終了するなんて、なんとタイパ(タイムパフォーマンス)がいいんでしょう!我ながらサイコーです。

    ジムで5キロ走って、温泉で汗を流したらイオンモールに買い物に行きました。週末のルーチンです。最近気になってよく行くのがこんにゃくや豆腐を売ってあるコーナーです。お目当てはこんにゃくスイーツ。わらび餅風こんにゃくデザートなんか、本物と区別がつかないクオリティーです。今日見つけたのは抹茶豆腐。黒蜜をかけて食べるデザートです。豆腐とは思えない食感のデザートでした。他にも続々と新商品が並んでいます。どれも100円か150円ぐらいで買えるものばかり。いいもの見つけました。

  • 療養計画

    いつもはすごく混み合う土曜日は、めずらしく昼の12時頃に仕事が終了しました。午後は医師会ヘルスケアセンターで学校心臓検診でした。今回は高校生が多い一日でした。以前不整脈や弁膜症を指摘された人のフォローアップ検診ばかりでした。わたしが診察した皆さんは特に問題ない人たちばかりで良かったです。これで、安全な学校生活がおくれます。今年度の検診は今まさに各学校でされていることと思います。私も今週は熊本工業高校の1年生全員分の心電図をチェックしました。何百人分もの心電図をチェックして、精密検査になる人をピックアップしたので、そのうち数名は近いうちの精密検査になります。

    さて、今回の診療報酬改定で、生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)の患者さんには療養計画書という書類を発行し、患者さんからサインをもらわないといけなくなりました。当院でもその書類の準備をしていたのですが、本日だいたいの手はずは準備ができましたので、来週からは療養計画書をお渡ししようと思います、該当の患者さんにはご面倒ですがサインをお願いします。なお、サインしてもらっても診療内容的には何も変わりません。窓口負担額もほとんど同じかやや安くなります。

    生活習慣病というのは昔成人病とよんでいました。高血圧や糖尿病は年を取るとおこってくるから成人病と言っていたわけですが、ある時から、成人になったからおこるのではなく、生活習慣が悪いから病気になるんだ、という理屈で生活習慣病と言うようになりました。それを受けて、生活習慣病の人は薬を飲むだけでなく生活習慣を改めるように指導をすること、というのが厚労省の言い分です。しかし、わたしが思うに本当に生活習慣が悪い人もいますが、なかには遺伝的素因で両親とも血圧が高いとかコレステロールが高いという人は生活習慣が悪くなくても血圧やコレステロールが上がってしまいます。そういうのを無視して、運動しろとか、間食を減らせというのはおかしい。それから、80歳も超えたくらいの高齢者には食事制限するよりしっかり栄養を取ってもらうほうが大事。そういった個別の対応なしに全部同じ様に生活習慣の指導をするなんて、かかりつけ医としては間違った行為だと思っています(ホンネ)。それはさておき、制度が決まったので、書類をお渡しします。ご協力お願いします。

  • 血圧手帳を販売します

    4月に入って結構耳にするのが「転職して新しい保険証が届いていないので、受診できませんでした。しばらく薬がきれていて、血圧もすごく上がって頭痛もしていたのですが、やっと保険証がどどいたので来ました」みたいな会話です。こういう切り替えの際にマイナ保険証があれば空白期間がなくなるんじゃないかと思っていましたが、案外そうでもないようです。私もこのあたりのことは詳しく知らないので、間違っているかもしれませんが、マイナ保険証でも転職の際に加入保険の切り替えが反映されるのには時間がかかるみたいです。デジタルにしたのにどういう意味?って感じです。しかも、退職した際に前の職場から離職届とか被保険者資格喪失届など書類のやり取りをしないといけないみたいです。保険証を廃止すると言っているのだから、こういう離職届とか資格喪失の手続きも全部オンラインで完結できるようにしないと意味がないと思います。印刷物のやり取りには封筒に入れて、切手を貼って、郵送して、それを処理するといういくつものステップがあり当然何日もかかってしまいます。

    それより何より、保険証が届かないので薬を飲まずに血圧や糖尿がとんでもなく悪化した、みたいなことをなくすように対策してほしいものです。せっかく導入したマイナ保険証の情報をリアルタイムに反映できるようにしてもらえば、みんなメリットを感じてマイナ保険証の利用が進むことでしょう。今、進められているのは、マイナ保険証に紐づけて、あちこちの医療機関で薬をもらっている処方内容をどこからでも照会できること、特定健診を受けた検査結果を照会できることなどができるようになります。その先は、電子カルテ情報の共有システムを作り、すべての医療機関での診察内容を共通のサーバから見ることができるようにしたいみたいです。はたしてそんな絵空事が現実化するのかわかりませんが、構想はそうなっているみたいです。

    今日は、血圧手帳のことをかいておかないといけません。これまで、患者さんに無料でお渡ししていました。これは製薬会社のご厚意で無料で提供してもらっていたものでした。しかし去年から各メーカーの都合もあり、もらえなくなりました。最後にたくさんもらっていたのでしばらくありましたがいよいよ在庫が切れてしまいました。これからは市販の血圧手帳を1冊50円で販売いたします。ほぼ原価ですので、ご容赦ください。コンビニや100均に売ってあるノートを血圧手帳にするのもいいと思います。また、携帯で使える血圧手帳アプリもありますので、そういうものを検討いただくのもいいと思います。

  • 地震に備えましょう

    熊本地震からちょうど8年たった昨日はそろそろ寝ようと思った途端に携帯から激しく「地震です!」とアラームが鳴ってびっくりしましたね。うちではiPhone2つとiPad、アンドロイドPadなど全部で5つの端末が一斉になったので無茶苦茶びっくりしました。何事だろうと思いました。大きな揺れがきます、と言っていたと思いますが全然揺れませんでした。キッチンにぶら下げているフライパンがゆらゆらと揺れているだけでした。携帯の緊急速報は本当に困ったものです。もっと静かに鳴ってほしい。とりあえずNHKをつけてみたら、アナウンサーはかなり静かなトーンで地震の被害状況や今後の対策について話していました。昔なら、甲高い声で何度も「命を守る行動を」と繰り返していましたが、騒ぐのをやめたのでしょう。いい傾向です。冷静に話さないと頭に入ってきません。

    私は以前急性期病院で循環器と救急の担当でした。夜間当直をすると20台から多いときだと40台ぐらい救急車が入ります。それぞれ、交通事故だったり心筋梗塞だったり脳卒中だったり大量服薬だったりで緊急事態なのですが、私たち救急担当医は決して慌てず冷静に静かに指示を出します。点滴、採血、レントゲン、次々と指示を出すのですがドラマや映画のように怒鳴ったりはしません。それでもたまに大声で怒鳴るドクターがいるのですが、ついてくれるナースがびっくりして結局仕事がはかどらなくなるので、静かに冷静に指示するに限ります。怒鳴るのは未熟な証拠、そして自分に余裕がない証拠です。

    最近は、怒鳴らなくても、こうしたほうがいいんじゃないかとアドバイスしただけで下の人はパワハラを受けたと言って欠勤したり退職したりします。部下と人間関係を良くしようと思って飲みに誘うと、飲み会参加は業務命令ですか、という話になる。難しい世の中になりました。当院にはそう言ってパワハラされたから欠勤するための診断書がほしいという人も来るし、かわいがって育てた部下からパワハラだと言われて心が折れたという上司の人も来院されます。みんな病んでますねーーー。

  • 何もせず見守る医療というのもあり

    最近は医療施設と介護施設の連携を強化するように国が勧めています。入院患者を減らし、できるだけ在宅や高齢者施設で過ごしてもらいたいのが国の本音で、そのためにはいろいろ持病がある高齢者をなにかあるたびに病院に入院させないで在宅で見てもらえる体制を日頃から作っておくようにということです。在宅と入院で国の財政にかかる負担がどのくらい違うかというと、入院すれば必ずCTやMRIその他全身くまなく検査します。高齢者を検査すれば、今まで見過ごされていた小さなガンなどが見つかることは多々あります。結局放っておいてもたいした問題でなくても、見つけてしまったら、放置するのも心配なので手術したり、いろんな治療をします。その後、限度額いっぱいリハビリしてから施設に返すので、かかる医療費は相当な額になります。一方、在宅医療ではそのような濃厚医療はできないので、お金はあまりかかりません。

    わたしが見て感じるのは、高齢になって無駄な検査をたくさんして、病気を見つけるのは本人にとって全然幸せではないのではないかということです。とりあえず、見つかった病気は「早く見つかってよかったですね」ということになりますが、果たしてそれが本当に良かったのかは疑問なところが大きいです。

    最近、当院近くにグループホームがオープンして、当院に連携施設になってほしいと頼まれたのでお引き受けしました。先日入居された一人が、これまで病院にかかったり、診察してもらうたびに薬が増えて、その結果どんどん体調が悪くなるので、何もしないでほしい、というご希望でした。ほとんどのドクターは標準治療(ガイドライン通り)をしたがり、それを外れることをとても嫌います。しかし、高齢者医療のことを真剣に考えると、何もせず見守るのが一番幸せにつながるというのは一理あると思い、その方もわたしが担当することにしました。診察をしても薬を出さず見守るというのは、医者にとってはストレスですが、患者さん(やその家族)の希望であれば、できるだけ希望に添えるようにしたいと思ったわけです。