むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 肝線維化の予測値 FIB4インデックス

    週末はあっという間に終わり、新しい週が始まりました。講演のスライドをずっと考えていましたが、なんとか締め切りに間に合わせました。最近はせっかくスライドをつくっても製薬会社のチェックが入ってあれこれ書き直しになるのでやる気が出ません。「不適切にもほどがある」というドラマが話題ですが、最近は何をしても不適切と判断されてしまうのです。例えばスライドに商品名が入っているとNGです。一般名で書くように言われますが、馴染のない一般名で作ったスライドは誰が見ても意味がわからず、価値がないと思います。そんな感じでスライドに細かい表記をすればするほど訂正箇所が増えていき、やる気がどんどん削がれていくので、あれこれスライドに書くのは止めました。

    よく講演の上手い人はイメージ写真みたいなものを1枚出しただけで延々30分ぐらい話します。私もそんな話し方に変えようと思います。とはいえ、なにかないと話せないので、話したい項目だけスライドにして、大事な講演内容は口頭で話すだけ。あとは聞きながらメモしてください、という感じにしました。これは手間がかからずいいのですが、緊張して話すことを忘れてしまったら、ピンチです。そうならないよう事前の準備を怠らないようにしたいと思います。

    最近、検診でFIB4インデックスという項目があります。これは肝線維化を予測する値と言われており、通常の検査で測定する血小板数、肝機能(AST,ALT)と年齢をもとに計算するものです。ウイルス性肝炎はもとより、アルコール性肝障害や以前はあまり心配ないとされていた脂肪肝なども肝硬変に進展する可能性があることがわかってきたため、肝硬変のリスクを予測する計算式が開発されたのです。もし検診データでFIB4インデックスがついていない場合、ネットで簡単に計算できるのでぜひお試しください。当院ではエコーを使って肝臓の線維化の状態を測定するフィブロスキャンという検査を導入していますので、もしFIB4インデックスが高値だった場合はご相談ください。