むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 漢方が値上がりするそうです

    ニュースを見ていると、有名な声優さんとか漫画家さんなどが若くして亡くなったという訃報がありました。最近、若い人がよく亡くなるなーと思います。実は日本人の平均寿命は数年前から急に下がり始めています。それまで長寿国と言われており、年々寿命が伸びていたのについにピークを付けてしまったのです。タイミングから考えてコロナとかワクチンとかが関係しているだろうと言われていますが、証明することは難しいと思います。

    昨日聞いた話では、漢方薬の値段(薬価)が上がるそうです。これまで厚労省は毎回薬価引き下げて財源確保をしていたのですが、漢方の材料生薬は多くが中国からの輸入です。その中国での値段がどんどん上がっており、漢方メーカーは作るだけ損する逆ざやになっているものもあり、撤退した会社まで出ています。そんな中で会社が潰れて安定供給できないようなら国の保険システムに関わる問題ですから、損しないで会社が持続できる値段をつけてあげるのは当然のことだと思います。

    葛根湯とか防風通聖散などは病院で処方するものとほとんど同じようなものが通常の薬局にも売ってあります。ただ、結構な値段するため病院で処方してもらったほうが経済的だという理由で受診される方もいます。これは問題です。私たち漢方の専門医が頭をひねってあれこれ考えた末にこの処方で行こう!とおもって処方箋を書くのに、患者さんがネットのおすすめなどを見て薬局で購入するより病院の処方のほうが安いとはおかしな話。漢方は副作用が少ないだけでなく西洋薬では治せない難しい症状を治すことができる素晴らしい医療です。しかも貴重な生薬資源を使っており、大量生産大量消費で会社は利益追求という西洋の経済システムに乗せること自体問題だと感じています。